魔女ハーノスの日記6(雪の季 12日)
とある別世界に住む魔女の日記です。(まさか更新までこんな日にちが空いてしまうなんて……読んでくださっていた方はごめんなさい!これからも、こんな感じが続くと思われます……)
- 雪の季 12日
ハーノス
- やっほーー!
ファン
- おおっ!凄いよぉハーノス!
ファン
- これ、ちゃんと録れてるよ!
ファン
- 五月蝿い。もう記録されてるぞ
ハーノス
- あぁ、ごめんごめん、へへへ
ファン
- はぁ………
ハーノス
- っとねぇ、私の名前はファン!
ファン
- ハーノスの一番の親友で、この世に10人しかいない魔女の1人!
ファン
- 一番の親友……という事は否定しておくが
ハーノス
- えぇっ、酷いこと言うなよぉ!せっかくハーノスの引っ越し祝いに来てやったのに!
ファン
- ファン……お前が来たら、別の意味で隠居ではなくなる
ハーノス
- まぁまぁ、いいじゃんか、私がいた方がハーノス、君も寂しかなかろう
ファン
- だから……
ハーノス
- てなわけで、しばらくここに滞在する予定だから
ファン
- よろしく
ファン
- 何?
ハーノス
- おい
ハーノス
- 聞いてないのだが
ハーノス
- あれ。前に、言ってなかったっけ、しばらく滞在するって
ファン
- いや、言ってない
ハーノス
- あれれー、困ったなぁ……でもどっちにしろ、次にうちの故郷に帰れるタイミングがなぁ
ファン
- 私さ、金持ってないから、移動物売りの馬車に乗せてもらってきたんだよね
ファン
- ハーノス、君の住むこのスノゥ地域の雪の季なんかは、だいぶと道が酷いね
ファン
- そのせいか、物売りたちも30日に一度程しか来ないらしいではないか
ファン
- と、いうことだ。なぁに、君の邪魔は勿論しないし、この日記を付けるときは、まぁ、君が私に一緒にいて欲しくなければ、それはそれで良いさ
ファン
- 私は別の部屋で寝てるか何かしておこう
ファン
- それじゃぁ、よろしく頼んだよ
ファン
- ………
ハーノス
- かちゃんと扉が開け閉めされた音がかすかに日記にはいる
ハーノス
- ………はぁ
ハーノス
- ……ああ、昨日言っていた野暮用とはこの事なのだ
ハーノス
- ……彼女は、悪いやつではないんだ
ハーノス
- ただ、10人いる魔女のうちでは二番目に若くてな
ハーノス
- 若い故に、時たま私と反りが合わぬ時があるのだ
ハーノス
- しかし、彼女は良かれと思っての行動のようだしな
ハーノス
- まぁ、一応、信頼の置ける奴だし
ハーノス
- きっと大丈夫だ
ハーノス
- 完
ハーノス