精霊監督生とツイステ世界③
- NRC保健室前 廊下
- お待たせしました
???
- それほど待っておりませんよ ささ、闇の鏡の間に行きましょう
クロウリー
- 足早に速やかにお願いしますね!
クロウリー
- NRC内 鏡の間
- さて 着きました 入りますよ
クロウリー
- 遅かったですね 学園長
リドル
- リドル 落ち着こうな
トレイ
- あー昼寝してぇ
レオナ
- まだ来てから20分しか経ってないッスよ
ラギー
- やれやれ 騒がしい事です
アズール
- そうですね なんだか皆さんソワソワしてます
ジェイド
- なんかワクワクするな!ジャミル!
カリム
- カリム 静かにしろ
ジャミル
- 用件は何なのかしら
ヴィル
- ヴィル 少しイライラしているのかい?
ルーク
- 僕を呼び出すなんて いい度胸じゃないか
マレウス
- マレウス ちょっとソワソワしておるのぉ
リリア
- 皆さん静粛に!
クロウリー
- 今から 簡易入学式を始めますよ!
クロウリー
- 簡易入学式?
リドル
- という事はどなたか新たに入学されるのですか?
アズール
- どういうことだ?ジャミル
カリム
- カリム 口を閉じていろ
ジャミル
- な……なぜ僕まで……
イデア
- 静粛に!
クロウリー
- 闇の鏡の洗礼の儀を始めますよ
クロウリー
- さあ貴女 前へ
クロウリー
- はい
???
- ……あ?
レオナ
- あの子誰ッスか?
ラギー
- (ちょっと女子のような声だが)
トレイ
- ほぅ……?
マレウス
- マレウス?
リリア
- (声めちゃくちゃ可愛いんだが……男の娘と言うやつですかな?ちょっとワクワクするであります!)
イデア
- 闇の鏡 この者の魂の形を教えたまえ
クロウリー
- この時期に呼び出すのは珍しいな
闇の鏡
- ほぅ……珍しい
闇の鏡
- 植物の精霊が……なぜここにいるのだ?
闇の鏡
- ……
???
- まぁ良い
闇の鏡
- 闇の鏡 どうですか?
クロウリー
- ふぅむ……
闇の鏡
- お前の名は?
闇の鏡
- …………わかりません
???
- !?
ジャミル
- あ?
レオナ
- どういうこと……ッスか
ラギー
- 闇の鏡 この者はさっき目覚めたばかりで 訳があって記憶喪失の状態で保護されたんですよ
クロウリー
- 記憶喪失……?
ヴィル
- ほぅ……
マレウス
- (なんなんだ どういうこと……記憶喪失って 何があったんだ?)
イデア
- ふぅむ……
闇の鏡
- そうか
闇の鏡
- お前は……自分が植物の精霊であることは知っているのか?
闇の鏡
- さっき知りました……
???
- なるほどな 道理で魂の形が脆いわけだ
闇の鏡
- 生きることを どこか諦めているような そんな魂の色が見える
闇の鏡
- 魂の形は……誰より気高く美しい 花と言えよう
闇の鏡
- だが……今は儚く揺れている 風が吹けば消えてしまう砂の絵のようだ
闇の鏡
- ……
???
- 今は儚くとも 生きることを諦めさえしなければ、この者はNRCきっての大魔法師として有名になるだろうな
闇の鏡
- そのように美しく気高い魂を持つものは 必ずと言っていいほど大魔法師になれるのだ 万物の妖精に好かれるからな
闇の鏡
- なんと……大魔法師としての素質は十分と?
クロウリー
- ああ、後は本人次第だな
闇の鏡
- ですが……失礼ながら この者からは何も感じられません 魔力の欠片すら感じられないとはどういうことなんですか?
クロウリー
- 希望がないからこの者の力の片鱗も顔を見せぬのだ
闇の鏡
- この者の……精霊の動力源は希望 その希望すら感じられなくては 人間とて力の片鱗も見せられぬだろうな
闇の鏡
- そして 魂が希薄なのは この者の呼び名がないからだと我は思う
闇の鏡
- ふむふむ 呼び名……呼び名ね
クロウリー
- その者を入学させるのか?
闇の鏡
- ええ いけませんか?
クロウリー
- ……いけないことはない、が
闇の鏡
- その精霊…
闇の鏡
- ああ わかっていますよ
クロウリー
- 後ほど彼らには説明します
クロウリー
- ふぅむ……精霊よ
闇の鏡
- えっ……あの、私ですか?
???
- そうだ お前だ
闇の鏡
- 今を諦めるな
闇の鏡
- 我は同じ精霊としてこれが言いたかった
闇の鏡
- それだけだ ではな
闇の鏡
- やはりそうでしたか……
クロウリー
- どういうこと……ですか?
リドル
- ああ 話せば長くなりますので先に この方の入る寮を決めたいのですが
クロウリー
- ふぅむ……闇の鏡が寮の指定をしなかったという事はどこに入れてもOKという事
クロウリー
- その前に ここにいる7つの寮長副寮長達に貴女の事をお話したいのです
クロウリー