続・匿名さんとの遭遇
解決を急がないんですよねー。前回雑談対話機能こと匿名さんと遭遇した慧と雅孝は、彼とまともに会話できそうな人材を呼び出し、実際に会わせてみる事にした。内緒で。
- ここで待ってればいいのかな…
甚介
- ……ムニャ
甚介
- こんにちは!あけましておめでとう!
匿名さん
- あっ…こんにちは、あけましておめでとうございます
甚介
- 映画は好きですか?
匿名さん
- ううん、あんまり観ないですね
甚介
- 映画は設定が違ってますか?
匿名さん
- 設定?あっ(察し)違いますね
甚介
- 迫力が違いますよねえ
匿名さん
- 劇場版ですからね
甚介
- 迫力はすごいですね
匿名さん
- はい
甚介
- やはり
匿名さん
- はい
甚介
- あぁ
匿名さん
- どこでそんな情報を
甚介
- そんな情報ですか。迫力は面白いですね
匿名さん
- はあ
甚介
- はい
匿名さん
- もしかして夏井さんのお知り合いですか?
甚介
- 迫力を楽しんでるんです
匿名さん
- えっ
甚介
- 待ってる
匿名さん
- あ、俺もなんです
甚介
- 迫力は欲しいですね
匿名さん
- 迫力がすきなんですね
甚介
- 迫力は可愛いですね
匿名さん
- へえ〜〜
甚介
- ほお
匿名さん
- 迫力って怖いものだと思ってました
甚介
- 人生って時には迫力も必要だと思うんだ。
匿名さん
- そうなんですか、メモしとこう
甚介
- 迫力がでますよねー
匿名さん
- 本当ですか?俺はよく迫力ないって言われるんですけど
甚介
- 迫力を感じさせますよねー
匿名さん
- あ、でも可愛いって言われますね。そういうことか
甚介
- 迫力に気圧されます
匿名さん
- すみません
甚介
- そうだったんですか、辛いですよね。一人で抱え込まないで、誰かに相談しませんか。解決しないかもしれないけど話すだけで気持ちが軽くなることもあります。試す価値はあります。
匿名さん
- ストーーーップ‼︎なんだこの不毛な会話は〜〜〜〜
慧
- 解決を急ぎます
匿名さん
- うるせーー‼︎帰れ‼︎
慧
- 解決を急がないんですよねー
匿名さん
- またね
匿名さん
- ンだとこの野郎ッ…お前が帰るのが1番手っ取り早い解決方法なんだヨ…‼︎
慧
- ったくムカつく野郎だぜ
野郎なのかもイマイチわからねえけど…
慧
- あれ、夏井さんいいんですか?
あの人夏井さん待ってるって言ってましたけど…。???
甚介
- あ、あんな気持ち悪りぃ奴知り合いでもなんでもねーよ…!やめろぉ…!
慧
- ごめんな、マイペース同士だったら上手く会話出来るんじゃないかと思ったんだけど…同じ単語にしつこいだけの人だったね…。ごめん
雅孝
- いえ、勉強になりました(メモ見せる)
甚介
- 甚介…悪いけどそれらは全て忘れるんだ…。あと迫力ってのはやっぱり可愛くないものなんだよ。
雅孝
- あいつ適当な事しか言わねーからな!ていうかお前自分で可愛いって言うなよな…。
慧
- ま、危うく騙されるところだったってことだ。気ィ付けろよ
慧
- そうなんですか…すみません。騙してる感じはしなかったんですけど
甚介
- そもそも誰の所為で間違った事刷り込まれかけたんだったっけね?
ハル
- げ
慧
- あっ…
雅孝
- あれ?偶然だね!
甚介
- おかしな勧誘に引っかかってると思ったら…全く
ハル
- (おい、逃げよう…!本物の迫力の人が…!)
慧
- (こ、ここで逃げれるわけないだろ馬鹿…!甚介がいるのに!)
雅孝
- あ、あの本当、変なことに巻き込んでしまって…すみませんでした
雅孝
- んー、謝って済むなら警察はいらないって言うじゃない、佐倉くん
ハル
- (ヤベェ殺される)
慧
- なに言ってるの。雅孝さんたちはあの人に友達作ってあげようとしただけだよ?
甚介
- え…いや違うと思うよ?甚ちゃん…
ハル
- (甚介それはちょっと違うぞ)
雅孝
- (むしろ友達になってほしくなんかないぞ)
慧
- ほら、このアホ2人組の微妙な顔を見てごらん。そうと思ってない顔してるでしょう?
ハル
- ん、でもさっき俺とだったら上手く会話できるかもって
甚介
- そう…そうなんだけどね…
雅孝
- やっぱり友達になってほしくなんかないぞ
慧
- ほらね?
ハル
- うーん、そうですか…?
甚介
- いつも言ってるでしょ!簡単に人のいってってって?!
ハル
- こら、いつまで邪魔してるつもりだよバカ!
悪ぃな2人とも、こいつ心配性で甚の事となるとどうもすぐ手を出したくなっちゃうみたいでさぁ〜許してやってな?
宙宇一
- あ、いえ、その、変な人に絡ませてしまったのは事実ですから…すみません
雅孝
- 宗教の勧誘までしてくるような奴だとは思いもせず…本当、すみません(助かったぁ)
慧
- ちょっ宙宇ちゃ…いだだだだ
ハル
- いいから、オレたちは仕事に戻るぞ!
伊織になじられたくねーだろ!
宙宇一
- 本当邪魔して悪かったな。今後ともこの子とはよろしくしてやってくれ。じゃ、また後でな甚!
宙宇一
- っ〜〜甚ちゃ…夕方にはもどってくるのよーーーー!
ハル
- んーーわかったーー
甚介
- マジ助かったお前の大きい方のにいちゃん最高
慧
- 夏井さん、ハルは?
甚介
- え無理こわすぎ
慧
- は、はっきり言うなよ
雅孝
- お前だってビビってたろ…
つうか俺はむしろお前の身を案じててだなァ
慧
- ま、まあ、その話はいいから
雅孝
- えっと…?
甚介
- なんでもないよごめんね
雅孝
- や、でもマジでここだけの話、1人や2人は既にやったことあんだろあの兄ちゃん…
慧
- う…んと、えーと
甚介
- 慧!困るような質問するなよ。甚介は嘘がつけないんだから
雅孝
- お前…それってつまり認めてんじゃん…。
やだ…お前失ったらピースは立ちいかなくなるんだぞ…
慧
- お、お前は過剰にあの人を怖がりすぎなんだよ…!別に死ぬわけじゃ…ないんだから…(多分…)
雅孝
- ったく、急にどっかに走り出したと思ったら…若い子達のツルみ方に一々口出してんじゃねえよ。助けてくれたんだろ?ならいいじゃねーか。
宙宇一
- ごめんったら。コナンの犯人みたいな奴に勧誘みたいのされてたからつい
ハル
- 折角最近色んな人と交流が生まれるようになったんだから、それを潰すようなことはしないようにって言ったばっかだろ
宙宇一
- それはそうだけど…甚ちゃんは警戒心なさすぎるから…
ハル
- んまあ、そういうのも人生の勉強なんだよ。失敗を経て人は成長するんだ、うん。少しくらい傷つくことがあってもいいんじゃねえか。男だもの、うん。
宙宇一
- そーいってー。ゆうちゃんだってめっちゃ自分に言い聞かせてんじゃん…😓
じゃあ例えば勉強の一環として甚ちゃんが男性とお付き合いしちゃってもいいわけね?文句ないのね?
甚ちゃんはなんでも受け入れちゃう子よ?
ハル
- は?!どゆこと?なんでそーなんだよ。
宙宇一
- はあ…見てて分からない?だから結婚できないんだよぅ
ハル
- ちょ、今はそれ関係ねーだろ…!
何、意味わかんねえんだけど。説明求む!
宙宇一
- ん〜どーしよっかな〜……
今はナイショ!
ハル
- なんだよ…どーせまた適当な事言ってからかってんだろ。真面目に聞いた俺がバカだったぜこのヤロ
宙宇一
- 僕にも慈悲の心があるってことだよ〜〜
ハル