なんとなく2
なんとなくです笑
- 幼馴染の彼女が急に倒れた
先生
- もともと病弱だった
先生
- 心筋梗塞らしい
先生
- 病院
渡辺 将斗
- お父さん、菜穂の容体はどうなんですか?
渡辺 将斗
- ここ2、3日が山らしい
菜穂のお父さん
- そうですか…
渡辺 将斗
- まだ意識が戻らない
菜穂のお父さん
- わざわざ来てくれてありがとうね
菜穂のお母さん
- いえ、とんでもないです
渡辺 将斗
- 菜穂のそばに居てあげて
菜穂のお母さん
- はい、ありがとうございます
渡辺 将斗
- 病室に入ると菜穂がそこに寝ていた
渡辺 将斗
- …
秋山 菜穂
- 菜穂、久しぶり
高校卒業した以来だな
渡辺 将斗
- 元気な姿で再会したかったよ
渡辺 将斗
- あの時はごめん俺が子供だった
渡辺 将斗
- ちゃんと会って話したかった
渡辺 将斗
- 彼女からの返事はなかった
渡辺 将斗
- ごめん俺今日は帰るわ
渡辺 将斗
- …
秋山 菜穂
- 静かに病室を出た
渡辺 将斗
- 今日はありがとうね
菜穂のお母さん
- 時間あるときにまた会いにきてあげて
菜穂のお母さん
- 今日はありがとうな
菜穂のお父さん
- 送っていくよ
菜穂のお父さん
- ありがとうございます
渡辺 将斗
- 菜穂のお父さんに車で送ってもらうことにした
菜穂のお父さん
- 君とこうやって話すのも久しぶりだな
菜穂のお父さん
- そうですね
渡辺 将斗
- 君の両親は元気かね?
菜穂のお父さん
- はい、変わらず元気にやっています
渡辺 将斗
- …
菜穂のお父さん
- …
渡辺 将斗
- とても気まずい時間が流れる
渡辺 将斗
- 君はどうして菜穂から逃げたんだい?
菜穂のお父さん
- 答えにくいのはわかってるが私はあの子の親だ聞く義務がある
菜穂のお父さん
- …
渡辺 将斗
- 一番聞かれたくない質問がきてしまった
菜穂のお父さん
- 僕は黙り込んでしまった
渡辺 将斗
- 自分がいけないことはわかってる
渡辺 将斗
- でも、どう説明すればいいかわからなかった
渡辺 将斗
- すみません…
渡辺 将斗
- 自分の口からはその言葉しかでなかった
渡辺 将斗
- 何も話せず時間だけが過ぎていった
渡辺 将斗
- 菜穂のお父さんもそれ以上は何も言わず
ずっと待ってくれていた
渡辺 将斗
- 結局何も話せなかった、
菜穂のお父さん
- 着いたぞ、今は話せないのはわかった
菜穂のお父さん
- 話す気になったら連絡をしてくれ
菜穂のお父さん
- なるべく時間は作る
菜穂のお父さん
- はい…
渡辺 将斗
- ご両親によろしくな
菜穂のお父さん
- はい、ありがとうございました
渡辺 将斗
- 家に帰ると両親が迎えてくれた
名無しさん
- おかえりなさい
将斗のお母さん
- ただいま
渡辺 将斗
- 菜穂ちゃんどうだった?
将斗のお母さん
- まだ意識が戻らないらしい
渡辺 将斗
- そうなのね
将斗のお母さん
- おかえり
将斗のお父さん
- 菜穂ちゃんのご両親にご挨拶したか?
将斗のお父さん
- うん、したよ
渡辺 将斗
- 菜穂のお父さんがご両親によろしくって
渡辺 将斗
- そうか
将斗のお父さん
- 今日はもう寝るね
渡辺 将斗
- 僕は自分の部屋に入った
渡辺 将斗
- 今日はもう誰とも話したくなかった
渡辺 将斗