REDQUEEN 第1話 「日常」
このお話は特殊な力を隠し殺し屋をしている6人のお話である。
- 深想(しんそう)高等学校
校門前
女子生徒
- 紫(ゆかり)さん!!
おはようございます!!
女子生徒
- あら、--さん、おはよう。
愛沢 紫
- 紫さん!!
今日もお美しいです!!
男子生徒
- うふふ。そんなことないわでもありがとう。
愛沢 紫
- 口元に手を置きフフッと笑う
少女は下駄箱へ向かい
上履きに履き替える
愛沢 紫
- ゆかちゃんおはー
小泉 莉々衣
- 亜麻色のふわふわした
髪を揺らしながら
飴をくわえた莉々衣(りりい)
は眠そうにとぼとぼと紫のそばに駆け寄る
愛沢 紫
- おはよう莉々衣。
今日はちゃんと起きれたのね。
愛沢 紫
- うん。愛夢ちゃんに起こしてもらったぁ。
小泉 莉々衣
- おはよ 紫
海原 愛夢
- おはよう。愛夢。
莉々衣を起こしてくれてありがとう。
今日はHR前に生徒会室にきてくれる?
会議があるから他のみんなにもそう伝えてくれるかしら
愛沢 紫
- 愛夢(あむ)にそう説明しながら紫は、莉々衣のふわふわした髪を優しく撫でる
愛沢 紫
- いいけど、刹那達は少し遅れるそうよ?
何でもまた喧嘩を売られたとかで…
海原 愛夢
- …チッ
愛沢 紫
- ゆか?
海原 愛夢
- ゆかちゃん?
小泉 莉々衣
- 軽く舌打ちをし歩きを止める紫の顔を愛夢と莉々衣が覗き込む
愛沢 紫
- あのばk…いえ、月島くん達にはあとで生徒会室で連絡するわ。ありがとう。
愛沢 紫
- さぁ、行きましょう
愛沢 紫
- あーい
小泉 莉々衣
- 笑顔がひきつっている
紫は莉々衣と愛夢を連れ
生徒会室へ向かおうとすると
小泉 莉々衣
- あの…!!
あ、愛沢先輩!!
女子生徒
- 誰かに声をかけられ後ろを向くと1年の女子生徒が下を俯き立っていた。
愛沢 紫
- あら、あなたは1年生の…どうなさったの?
愛沢 紫
- いつもの優しい笑顔で
問いかける紫をみて
女子生徒は恥ずかしさで少し顔を赤らめながら話を続けた。
愛沢 紫
- そ、その…///
A組で理科の実験を
するので鍵を職員室に取りに行ったのですが…まだほかのクラスが返し忘れているのか鍵がなくって…まだ担任の先生が来てないのでどうしたらいいか分からなくて…
女子生徒
- 不安そうな表情を浮かべながら女子生徒は紫に説明した。
女子生徒
- そうだったの…
確か昨日2年が使っていたと思うわ。
私から返し忘れていないか聞いてみるわね。見つかったら私が渡しに行かせて貰うけど…大丈夫かしら?
愛沢 紫
- …!愛沢先輩がわざわざ私のクラスに渡しに来るなんてそんなおこがましいことさせられません!!
女子生徒
- 焦りながら女子生徒は、そう答えた
女子生徒
- うふふ
これも生徒会の務めなので平気ですよ。それに今日は生徒会が各クラスに見回りに行く日なのでそのついでですよ。
理科の授業は何時限目にあるんですか?
愛沢 紫
- 4時限目です…/////
愛沢先輩…本当にありがとうございます!!
女子生徒
- 女神のように微笑む紫に頬を赤らめる女子生徒は、深々と頭を下げお礼を言いその場を立ち去った
女子生徒
- さあ、わたしたちも生徒会室に行きましょうか。
愛沢 紫
- そうだね。
海原 愛夢
- はーい
小泉 莉々衣
- 生徒会室
小泉 莉々衣
- …周りに誰もいないかしら?
愛沢 紫
- 待って今見る。
海原 愛夢
- 愛夢は目を瞑り
意識を集中させ
壁を触り透視をする
海原 愛夢
- 周りには誰もいないよ。
会議中の札も置いたし
大丈夫。
海原 愛夢
- お外も大丈夫だってー。
ありがとう小鳥さん。
小泉 莉々衣
- 莉々衣は、窓際にいた鳥に話しかけ引き続き見張るように話しかけた
小泉 莉々衣
- まじ疲れるわこのキャラ学校じゃタバコも吸えねぇしかと言ってこんなん吸ったって本物には勝てねぇわ
愛沢 紫
- 紫はスクールバッグの中から電子タバコと携帯を取りだし刹那に電話をかける
愛沢 紫
- そんなこと言ったって仕方ないでしょ?私達まだ未成年なんだからタバコ吸ってるだなんてバレたらあんたの作ったキャラが台無しじゃないてか煙探知機のスイッチぐらい切りなさいよね。
海原 愛夢
- 防音作るねー
小泉 莉々衣
- そういって莉々衣は、壁に手をかざし外に音がもれなくしてる間に愛夢が煙探知機のスイッチを消した。
小泉 莉々衣
- 大体なんで俺が生徒会長なんてしなきゃなんねぇーんだよ。まぁ、そのお陰で今こうやってサボれるからいいけどよ…あ、もしもし刹那?お前早く来いよ何してんだてめぇらまずなんのための能力なんだよこういう時に使わんでいつ使うんだよあほか
愛沢 紫
- 紫は足を組みかえ外には会議をしている様子のビジョンを流しながら刹那とほか二人に生徒会室に来る様催促した。
愛沢 紫
- だからもう着くって言ってんだろ?なんだ?もしもし俺刹那今高校の下駄箱にいるのってメリーさんみたいに言えっての?めんどくせぇことするわけねぇだろてめぇーのが馬鹿なのか?あ?
霧瀬 刹那
- まぁまぁ、せっちゃん落ち着いて?
暁 茨
- 後ろから刹那を宥めながら電話は茨へと代わる
暁 茨
- もしもしゆかちゃん?ごめんねもうすぐでえっちゃんの着替えが終わるからそしたらすぐそっちに飛ぶからもう少し待ってくれない?
暁 茨
- 茨は、紫に対して低姿勢でもう少しだけ待って欲しいと頼む
暁 茨
- チッ…またあいつかよ…茨、詠に伝えろ30秒で着替えてこっちに飛んでこねぇと最新のゲームソフトの予約を取り消すとな
愛沢 紫
- 紫は電子タバコから吸った煙を吐きながら電話を切った。そしてその三十秒後に刹那、詠(えい)、茨(いばら)の3人が到着して会議という名の駄べりが始まる。
これが6人のいつもの日常。
愛沢 紫