砂原×彩 110番ver.2
砂彩 110番第2話です。
- 私は今を生きていて良いの?
立花彩
- あなたは今を生きることすら出来ないのに
立花彩
- あの日から、私は毎日考える。
立花彩
- 木の生い茂る、見通しの悪い道を歩きながら、私は考える。
立花彩
- 朝起きて、学校行って、帰ってきて勉強して、夜はまた寝て…。
立花彩
- 私って、何のために生きてるんだろう。
立花彩
- 進路のため? 確かに進路は大切。だけど…。
立花彩
- 「っあ、すみません」
立花彩
- 考え事をしていたら周りが見えなくなっていたようだ。男性にぶつかってしまった。
立花彩
- その男性ははうんざりとした顔で、眉間にシワを寄せ、去っていった。
立花彩
- じゃあ、人を笑顔にする為?
立花彩
- そんなことは、、そんなことは、私にはできない。
立花彩
- なら、自分が笑顔になるため?
立花彩
- そんな風になる資格、私には……あるわけ無い。
立花彩