天音家の日常
これはこうだったらいいなぁと言う作者の妄想自己満ザ・ワールドである天音家(あまねけ)の日常。
- ジリリリリリリリリリリ…
目覚ましの音があまりにもうるさくて目が覚めた…
- …朝…?うるせぇ…目覚まし止めねぇと…
テン
- 俺は重たい体を起こそうと起き上がろうとしたが胸あたりに違和感を覚え胸あたりに目を向ける。
- すー…すー…にひひ…もう食べれない…
ツボミ
- そこにはふわふわのわたあめみたいな桃色の髪をした妹のツボミが気持ちよさそうに寝ていた。
- …また俺のベッドで寝やがって…ほら、ツボミ起きろー。にぃにが起きれないだろー。
テン
- …んう?…あ。にぃにおはよぉー…
ツボミ
- 俺の声で起きたツボミはくりくりした目を擦りながらまだ眠たそうな声で返事をした。
- にぃにの部屋で寝ちゃダメだっていつも言ってるだろー?てか、鍵も閉めて寝たのにどうやって入ったんだ…?
テン
- ツボミが俺の胸あたりから移動したのを確認し首を傾げながら立ち上がる。
- あい。この前ねテレビでおじたんがヘアピンでガチャガチャしてるの見て真似したら開いたのぉ。
ツボミ
- とツボミは自慢げに勝ち誇った顔でヘアピンを俺に見せつけた。子供ながらに凄い発想だがもしヘアピンが抜けなかったらどうするつもりだったんだろうと一瞬考えてしまった。
- そうかーでもなー?ツボミアレはプロのおじたんがするからうまくいくんだぞ?今回はうまくいったけどもし失敗してしまったらにぃにはこの部屋から出られなくなる所だったんだからな?にぃにが出られなくなったら嫌だろ?
テン
- ふぇっ…そうなのー…?にぃに出れなくなっちゃうの…?うぅー…やだよぉ…(涙目
ツボミ
- ツボミはこれでもかと思うくらいの大粒の涙をビー玉のような瞳に浮かばせる。なんだこいつは天使か。俺はそう心の中で思いつつもツボミを慰めようと話しかける。
- そうだよなー。嫌だよなー。でも今度からもうしません。ごめんなさい。って言えたらにぃにがつぼみの大好きなジト目くまさんのお菓子を買ってやるよ。
テン
- 本当?!
ツボミ
- さっきまでの大粒の涙は何処へ?と思わせるくらいに期待のまなざしへと変わった瞳を俺に浴びせるツボミやはり天使だなと俺はさらに確信した。
- おうよ。買ってきてやるよ。でもその前に言うことは?
テン
- 今度からもうしません!ごめんなさい!ジト目くまさんのお菓子買って!
ツボミ
- やはり5歳児。
謝罪と共に欲しいものまでお願いするとは。
だがそこが可愛い。
そこに痺れる憧れる。
- はい。よく出来ました。ツボミはちゃんとごめんなさいができて偉いな。
テン
- 俺はつぼみの頭を撫でながら褒めた。
- えへへ。にぃに約束だよ?
ツボミ
- おう。約束な。でも今日にぃに学校あるから学校終わってから買って帰ることになるけどいいか?
テン
- うん!いいよぉ!
ツボミ
- ツボミは、ベッドの上で足をパタパタさせながら笑顔で答える。あー。かわいい。しんどい。まじ妹尊いわ。ポーカーフェイスを装いながら俺はそう心の中で悶えた。
- 朝だよー。起きたなら早く着替えて降りてきてー。ご飯冷めるよー。
ツバキ
- あー。今行くー。
テン
- 俺のうきうきルンルン気分は
俺のあn…いや、姉のせいで
ぶち壊された。
- ツボミー。にぃに着替えたら下に行くからツボミはねぇねの所に先に行っててくれるか?
テン
- つぼみの身長に合わせて中腰でやさしく話しかける。すると勢いよく立ち上がったツボミが元気に
- うん!わかったー!
ツボミ
- と言いながらとてとてと走りながら階段を降りていく。
- はぁー…可愛すぎんだろ…なにあれ…妖精…?てか俺本当にシスコンだな…まぁ、それも本望だけど…
テン
- でかい独り言を言いながら俺は制服に着替え自分の部屋をあとにしリビングへと向かった。