twst オクタと過ごす冬休み④
オリキャラと監督生がいる4章裏側if話
- オクタと過ごす冬休み④
アズール
- 夕食後
ジェイド
- そちらの世界ではどんなきのこがあるんですか?
ジェイド
- あまりこちらと変わらないと思いますが、私が知っている種類だと…
炉岐
- ジェイドほんときのこ好きだよね。
フロイド
- そうですね。栄養価が高いのは認めますが、何がそんなに良いのか分かりません。
アズール
- 食事終わってからずっときのこの話。俺聞いてて嫌になってきた。
フロイド
- 僕もさすがにきのこが嫌いになりそうです。
と言うか、僕まだ忍術について炉岐さんとお話があるんですが…
アズール
- 取られちゃったね〜。
ジェイドきのこの話になるとおかしくなるしもう無理じゃね?
フロイド
- 異世界の話なんかあまり聞けないので、ついつい話し込んでしまいますね…期限も限られてますし……
アズール
- 面白いよね〜。俺たち陸に来ただけでも別世界って感じなのに、他にも違う世界があるなんて最高!
小エビちゃんの世界ももっと知りたいんだけどね〜
フロイド
- 確かに監督生さんはあまり元の世界の事はお話されませんね。
やはり話してしまうと、恋しくなるものなんでしょうか…
アズール
- …小エビちゃん帰りたいのかな。
フロイド
- ……たまに監督生さんが異世界から来たということを忘れてしまいそうな位、この学園に溶け込んでいますからね。
アズール
- 今日皆が帰る中、小エビちゃんが帰る場所無いって言っててさ。
カニちゃんもサバちゃんもウニちゃんも、いつも一緒の癖に小エビちゃん置いて帰って行くの。
アザラシちゃんが元気づけてたけど、小エビちゃん寂しそうだった。
フロイド
- ただの魔法が使えない人間、と割り切れればまた精神的にも違うんでしょうが…
アズール
- 学園長がホリデー中も帰る方法探すって言ってたけど、アレぜってぇ嘘でしょ。めっちゃハデな服着てたもん。
フロイド
- 炉岐さんの能力聞いても思い付かなかった様子ですし、監督生さんの事を学園長はどうされるつもりなのか疑念ではありますね。
アズール
- …小エビちゃん例の忍術とかで帰せねぇの?その為にアズール色々聞いてるんでしょ?
フロイド
- 炉岐さんの話によると、異世界転移の能力は彼女が知る世界でないと世界同士を繋げないそうです。
アズール
- ただでさえ異世界転移は僕たちで言う魔力を一気に使うそうで、今回は無理に使用したためさらに多く力を使ったそうです。
そのため、力が回復しないと帰れないとも言っていました。
アズール
- 今回は意図せずこの世界に来てしまったそうで、彼女もかなり、ダメージを受けた、と言っていました……
アズール
- …元気に見えっけど?
フロイド
- 強力な魔法使ったら、俺たちみたいにブロットする感じ?
フロイド
- 毒素が溜まるのでなく、力が枯渇する、のだそうです…
アズール
- 使い切ったらどうなるの?
フロイド
- ぶっ倒れる、と……
アズール
- ぶっ倒れました。
ジェイド
- ジェイド…!
アズール
- 炉岐さん、ぶっ倒れましたよ。
ジェイド
- ほんとだ。ぐったり。
フロイド
- は?ちょっと、何したんですかジェイド!?
アズール
- 失礼ですね。僕は何もして無いですよ。
お話してたら、だんだん瞼を重そうにしてて、面白かったのでそのまま話を続けてたら倒れました。
ジェイド
- お前、ほんと意地が悪いな!?
あからさまに疲れてる相手にきのこ談義続けてたんですか?!
アズール
- 貴方たちと違ってきちんと最後まで話聞いてくれてましたよ?今度きのこ料理教えてくれるそうです。
ジェイド
- 約束まで取り付けて、倒れるまで話させないで下さい…
アズール
- ですが、炉岐さん気丈に振舞っていらしたので、その努力を泡にしてしまっては申し訳ないと思いまして
ジェイド
- 要らないですよそんな気遣い…!
アズール
- 無理して、取り繕って、相手の様子を伺って、気に入られようとして…誰かさんと似てるよね〜
フロイド
- 全くです。まぁ、それもひとつの生きる手ですから否定はしませんが。
ジェイド
- 何なんですか、ニヤニヤして!
それよりきちんと休ませて差し上げないと…まだ頼みたいこともあるんですから…!
アズール
- 一番酷いのアズールじゃね?
フロイド
- 倒れた方に更にお願い事をするなんて…奴隷じゃ無いんですよ?
ジェイド
- 分かってますよ!!
と言うか、倒れた理由はお前たちにもあるんですから、哀れに思うならお前たちは炉岐さんを角の空き部屋に運んで下さい…!
アズール
- 僕は先に部屋に行ってベッドメイキングしておきます。頼みましたよ。
アズール
- 承知しました。
ジェイド
- は〜、しょーがないから運ぶか〜
フロイド
- ……ねぇ、ジェイド。
フロイド
- どうしました?
思いの外重かったですか?
ジェイド
- ふわふわしてる。
フロイド
- …軽いんですか?
ジェイド
- 持ってみれば分かるよ。はい。
フロイド
- え、ちょ、待って下さ…
あぁ、これはふわふわというか、ふにふにでは…?
ジェイド
- 人魚になってた時には無かった感触ですね…きのこみあります。
ジェイド
- きのこみ、は知らねぇけど不思議な感覚〜。なにこれ、メスだけ?
フロイド
- そうかもしれませんね。この学園で何人か取り立てで連行した時にこの感覚はありませんでした。
ジェイド
- そーだ!アズールにも教えてあげよ〜!コウイカちゃん貸して!
フロイド
- わっ!?フロイド!もう少し丁寧に扱ってあげて下さい!!
ジェイド
- 全く…フロイドは元気ですね。
それにしても、コウイカって炉岐さんの事ですかね?確かコウイカは擬態が得意でしたね…なるほど。。。
ジェイド
- アズール!コウイカちゃん連れて来たよ!ふわふわ〜!!
フロイド
- え、ふわ…?うわっ!?
アズール
- どぉどぉ?ふわふわじゃね?
フロイド
- お前、そんな、女性を投げるなんて…!しかも僕の上に…!!
アズール
- あぁ、やっぱりこうなりましたか
ジェイド
- ジェイド!フロイドを止めなかったんですか!?
アズール
- 止めましたけど、フロイドですし。
それよりどうです?ふにふにですよね?きのこみありません?
ジェイド
- お前まで揃ってふわふわだのふにふにだの…きのこみとか何なんですか…早く彼女を退かして下さい!
せっかくベッドを綺麗に整えたのに…!
アズール
- えー?アズールは何とも思わねぇの?つまんねー!
フロイド
- 自分がぷにぷにだから、この触り心地は分からないんですかね…?
ジェイド
- 今はぷにぷにしてませんよ!
そもそも、お前たち炉岐さんに対して失礼ですよ!
アズール
- だって事実だし。ぎゅーってすると気持ち良いよ?
フロイド
- 女性の意識が無い時にそういう事してはいけません!
それと、僕の上でやるなっ!重いんだよフロイドっ!!
アズール
- アズールもぎゅーってしてみて?
フロイド
- この体勢じゃ無理です!
僕の背に炉岐さん乗ってるんですよ!?せめて体勢を変えさせて…
アズール
- 確かに背から抱きしめることは出来ませんね。フロイド、一旦退いてあげては?
ジェイド
- もー!ほら、アズールもぎゅー!
フロイド
- ちょっと、僕は別に退かしてほしいだけで…!うっぷ!
アズール
- どーお?
フロイド
- あーもー!
確かに僕らと比べると筋肉の付き方が違いますし、全体的に柔らかい感じがします!だからと言って、陸では男女の接触は面倒事の引き金になるのでやめた方が良いかと!
アズール
- 顔真っ赤にして言うことがそれですか…流石アズールですね。
ジェイド
- 素直に柔らかいだけでいーじゃん?ねぇ、コウイカちゃん?
フロイド
- びくっ
炉岐
- なっ…!?炉岐さん、起きて…?
アズール
- 寝たフリもう良いですよ?
流石にあんなに激しく運ばれて起きてない、なんてこと無いですよね?
ジェイド
- 耳赤くしてバレて無いとでも思ってたの?最初持ち上げた時より力入ってたし分かるよ?
フロイド
- だ、だって…あんな揺られて、気付いたらアズールさんの背中だし、その後フロイドさん被さってくるし、何がなんだか分からないまま話進むし…ふ、太っててすみません…
炉岐
- どこが太ってるんですか!?全然痩せてますよ!それに、どうして貴方が謝るんです?倒れた貴方をまともに運べないこの双子が悪いんですよ!!
アズール
- 俺たちに運べって言ったのアズールじゃん。どうやって運ぶかは俺たちの自由だし〜。
フロイド
- それに、アズールだって炉岐さんの事を柔らかいとか言ってましたけどね。それに面倒事の引き金だとも。
ジェイド
- 僕は元から止めろと言っていただろ!柔らかいのは太ってるからではなく、筋肉の付き方が違うからとも言ったはずだ!
むしろ、ジェイドお前のきのこみの方が意味わからないんですよ!
アズール
- もう、穴があったら入りたい……
炉岐
- 嗚呼、炉岐さん、ほんとうに、どうお詫びしていいか…!
アズール
- 穴じゃ無いけど、アズールのタコ壺入る?持ってこよっか?
フロイド
- 比喩なので大丈夫です…恥ずかしすぎて身を隠したい、一人になりたいって言うことです…
炉岐
- こんな状況で説明しなくて良いですよ…!勉強になりますけど!
アズール
- そうですね。アズールもフロイドも炉岐さんからそろそろ離れて差し上げたらどうです?いつまで二人で挟んで押し問答するつもりですか?
ジェイド
- あ、ごめん。抱き心地良くてつい。
フロイド
- 失礼しました!!こんな事にも気付かないとは…!
アズール
- 全く、無意識とは怖いですね…
炉岐さん、大丈夫ですか?
ジェイド
- ありがとうございますジェイドさん、助かりました…。あのままだと、私イケメンによる羞恥と物理的な圧迫で死ぬところでした…。
炉岐
- 炉岐さん、大分限界ですね?
ジェイド
- コホン…!では、僕たちはこれで失礼致しますので、炉岐さんはご休息下さい。
この部屋はお好きに使っていただいて構いません。何か必要な物があればお伺いするので遠慮なく物申して下さいね。
アズール
- 僕たちの部屋はラウンジの近くの部屋になりますので、用入りの際はお呼び下さい。
ジェイド
- はい、色々とありがとうございました。またご面倒をお掛けするかもしれませんが、これからよろしくお願いいたします。
炉岐
- ええ、もちろんです。
先程の失礼含めて本日の埋め合わせについては、また明日以降にさせていただきます。
さぁお前たち、僕たちも部屋で休むとしましょう。
アズール
- じゃーね、コウイカちゃん。
また明日〜。
フロイド
- きのこ料理楽しみにしてます。
ジェイド
- おやすみなさい。
アズール
- また明日。おやすみなさい。
炉岐
- 夜は更けていく
アズール