twst オクタと過ごす冬休み②
オリキャラと監督生がいる4章裏側if話
- オクタと過ごす冬休み②
アズール
- 此処が僕の配属するオクタヴィネル寮です。
アズール
- 本当に鏡で移動できるのね!
炉岐
- それにしても、オクタヴィネル寮が水の中にあるとは思わなかったわ!素敵な場所!
炉岐
- お褒めに預かり光栄です。
まずはモストロラウンジを案内致します。
アズール
- わぁ、壁一面硝子貼り!さっき見た海の景色が見えるのね!!凄い!綺麗!!
炉岐
- それに、随分と高級感溢れる内装。凝った造りをしてるのね。BARカウンターまであるなんて…
炉岐
- お喜び頂けたようで何よりです。
ここは僕が経営する学園の休憩場であり、社交場です。
アズール
- 普段は学園の皆さんが飲食や会話を楽しんでいるのですが、先程お伝えした通りお休みのため今は静かなものです。
アズール
- ちょっと待って、意外な言葉が聞こえたんだけど、ここは貴方が経営してるの?
炉岐
- そうお伝えしましたが?
アズール
- な、なるほど…通りで交渉術が上手いわけね…
炉岐
- ご納得いただいたところで、そちらにお掛けください。お飲み物を用意致します。
アズール
- え、いや、そんな、お構いなく…
炉岐
- 学園長から直々に依頼された大切なお客様ですから。
アズール
- …では、お言葉に甘えさせていただきます。
炉岐
- こちら、当店1番人気のドリンクです。どうぞ。
アズール
- ありがとうございます。
……これは、爽やかな香りにフルーティーな華やかさ…とても美味しいです。人気なのも分かります。
炉岐
- やはり、炉岐さんは…ごほん。
アズール
- さて、貴女の部屋を確保しないとですね…空き部屋の様子を見てくるのでこちらで少々お待ちください。
アズール
- 分かりました。
炉岐
- (…何だか至れり尽くせりで申し訳ないような…と言うか事がトントン拍子に運びすぎてる気がするわ。。。)
炉岐
- (忍と言うと基本的に良い顔されないから警戒していたけど、やはり魔法がある分、忍の価値は低いのかしら…?)
炉岐
- (! 足音…二人組ね……これは彼の言ってた二人かな…?)
炉岐
- アズ〜ル〜戻ってる〜?
フロイド
- 鏡の間に居なかったので、もう戻ってる筈なんですけどね…おや、これは…?
ジェイド
- 何、ジェイド急に止まんないでよ……は?誰?なんでうちのドリンク飲んでんの…?
フロイド
- お邪魔しております。私、木ノ葉隠れの里の忍で奈鹿 炉岐と申します。
とある事情で困っていたところ、学園長さんとアーシェングロットさんの配慮によりホリデーの間こちらにお世話になることになりました。
炉岐
- (…身長高っ!しかも双子!?え、めっちゃ睨まれてんだけど?怖ッ!!
アーシェングロットさん早く戻ってきて!!)
炉岐
- お世話になる、って…ジェイド何か聞いてる?
フロイド
- いいえ、僕は何も。フロイドも知らないようですし何か不測の事態が起きたのでは?
学園長が関わっているのであれば、アズールが許可するのも可能性としては考えられますが…
ジェイド
- 少なくともあのドリンクを作れるのは従業員だけですし、お客様であることは確定して良いのでは?
ジェイド
- ふーーん。。。
フロイド
- (とりあえずは納得してくれたみたい?と言うか、アズールっていうのか、彼。)
炉岐
- (それにしても、近くだと本当に大きい…鬼鮫さんくらいある……。
よく見ると目の形や色違うんだ。お揃いのピアスしてて仲良さそうね…)
炉岐
- あのさぁ、さっきからそんなジロジロ見て楽しい?
フロイド
- あ、ごめんなさい。つい癖で…それにお二人ともとても似ていて…失礼ですが、珍しかったもので……
炉岐
- 珍しい?双子なんか割といるでしょ。
フロイド
- 確かに僕達ほど似てる方はあまりいないかもしれませんが。
ジェイド
- えっと…、気を害したら申し訳ないんですが、私の国だと双子は忌み子とされてるのであまり居ないんですよ…
あくまで、私の国の話ですし、昔の風習なので最近はそんなこと無いんですよ!もちろん、お二人に悪い印象も無いです!
炉岐
- 何それ?忌み子とか訳わかんない。人間てたまに変な事気にするよね。
フロイド
- 仕方ないですよ、海には海の、陸には陸のルールがあるんですから。実に興味深い話ではありますが。
ジェイド
- (人間…?海と陸…?)
炉岐
- それにしても、随分と変わったお召し物ですね。
確か、【忍】と仰っていましたよね?そちらに関係が?
ジェイド
- ええ、一応動きやすい服装でないと困るので…
炉岐
- でも、こんな短い布腰に巻いてても意味無くない?(スカートを捲る)
フロイド
- !!!!???
(急いでスカートを抑える)
炉岐
- !!!(即フロイドの腕を取る)
すいません!!大変失礼しました!
ジェイド
- フロイド!女性に対してそれは無いでしょう!!
ジェイド
- あ、やっぱ雌なんだ?
でも、別にちょっと見ただけじゃん。そんな怒ること?
フロイド
- 今、ジェイドの怒声が聞こえたんですが何があったんですか!?
アズール
- コイツの布見たらジェイドが怒った。
フロイド
- 布じゃなく、スカートです。
ジェイド
- は?まさか、フロイド、彼女のスカートを捲ったんですか!?
女性になんて事を…!
アズール
- すいません、炉岐さん。
僕からも謝らせてください。
彼は少し陸の知識に疎くて…!
アズール
- あ、あの…確かにびっくりはしましたけど…私、下にスパッツも履いているので、その、大丈夫です。。。
炉岐
- そんな顔赤いまま言われても説得力ありませんよ。
本当に、大変失礼を…!
フロイドお前は謝ったのか!?
アズール
- 謝ってないですね
ジェイド
- 何なの、二人とも。
俺、そんなにヤバいことした?
フロイド
- 例えるなら…無理矢理口内を覗かれるくらい恥ずかしい思いを彼女はされてます。
ジェイド
- げぇ!?マジ!!??
フロイド
- マジです。だから怒ってるんです。
ジェイド
- うわーーー!!!マジごめんなさいーーー!!!許してぇぇ!!!!!!!!!!!!
フロイド
- (あまりの勢いに引く)
いや、だから、大丈夫ですって。怒ってないです。許してますから。
ほら、下履いてるし…(ピラッ)
炉岐
- 証明するとはいえ、はしたないですよ…!(赤面)
アズール
- あ、すいません…
(男子校だから女性に対しての扱いかなり違うみたい…?)
炉岐
- フロイド、アズールと一緒に勉強したでしょう。あれはスカートといって女性のファッションの1部です。先程の貴方の行動は服を脱がす行為と同等ですよ。
ジェイド
- ドレスは見た事あるけどさぁ〜、学園に雌居ないしそんなの一々覚えてないんだけど。
フロイド
- (いくら男子校とは言え、スカートの存在を知らないってどういう事!?)
炉岐
- あ、あの、さっきから人間だの、海と陸だの、雌だの、どういう事なんですか…?
炉岐
- あぁ、別に話す必要ないと思っていたのに…全くフロイドのせいで予定がパーですよ…!
アズール
- あぁ、やはり、何かあったんですね。アズールがわざわざ接待までしてうちで面倒を見るなんて珍しいと思いました。
ジェイド
- え〜?ただ単に学園長に面倒事押し付けられたのかと思った〜。
コイツどっかの王族とか?そんな風に見えないけど。
フロイド
- きちんと後で二人にも説明します。
失礼をした手前、こちらもしっかりと対応しなければなりませんね…
アズール
- 炉岐さん、先程の質問に答えますので、お手数ですがご一緒いただけますか?
アズール
- ? 分かりました。
炉岐
- 寮内 海に繋がる部屋
アズール
- 海に来てどうするんですか?
炉岐
- あまり他人には見せたくないですが、僕達は人魚なんですよ。
アズール
- へ?人魚!?
でも、今足あるじゃないですか!?
炉岐
- 魔法薬で一時的に人間になってるんですよ。二人とも、実際の姿を見せてあげてください。
アズール
- かしこまりました。
ジェイド
- 俺ちょうど泳ぎたかったし♪
フロイド
- …人魚でも大きいですね二人とも。
炉岐
- 気になるのはそちらなんですね…?
ジェイド
- サメになる人を知ってるので、姿を変えることにそこまで驚きませんよ。ただ、その人は人間の時ももっとサメっぽかったので先程は驚きました。
炉岐
- そちらの世界にも似たような事象はあるんですね。ますます、気になります。
アズール
- 元の姿がサメという訳では無いと思いますけどね。
似たような事は私にも出来ますよ。
炉岐
- 変化の術!
炉岐
- こんな感じですかね。
あくまで見た目だけ変えてるだけなんですけど、女性人魚のイメージってこれで合ってます?
炉岐
- ほぅ、事前の手の組み方で術が変わる感じですかね?
アズール
- 人魚のイメージは合ってますよ。
まさか、人間が魔法なしに人魚になれるとは確かに興味深いですね。
ジェイド
- 私も魔法に興味あるので後でお互いに情報交換しましょう!
炉岐
- 喜んで。こちらもご提案する予定だったので願ってもない申し出です。
アズール
- あれぇ?俺が泳いでる間に人魚になってる。アズールがやったの?
フロイド
- いいえ、彼女の能力ですよ。
アズール
- 何それおもしれっ!
そうだ!人魚だし一緒に泳ごっ♪
フロイド
- え? うわっ!?
炉岐
- ふふ、フロイド随分と機嫌が良いですね。
炉岐さんはこれから大変でしょう。
ジェイド
- そうですね、一番不安だったのがフロイドの反応だったのでこの様子なら一先ず安心です。
それにしても、あんなにはしゃいで全く…炉岐さん困っているのでは?
アズール
- いや、待て、あの様子……!! まずい、フロイドを止めないと…!
アズール
- !? 待ってくださいアズール…!
どうしたんですか!?
(アズールが他人の前で人魚なるなんて…)
ジェイド
- あの状態、恐らく炉岐さんは水中で呼吸は出来ないはずです…!
アズール
- ! 確かに、変身薬と違い見た目だけと仰ってました。
そうか、フロイドはそれを知らない…!
ジェイド
- もうそれなりに水中に潜っています。
なにより、フロイドに付き合わされたんじゃ身体がもちませんよ…!
アズール
- 分かりました。僕がフロイドを止めるのでアズールは炉岐さんを頼みます。
ジェイド
- 貴方の泳ぎじゃフロイドには追いつけないでしょうし。
ジェイド
- 一言余計ですよ…!
アズール
- あはは♪先っきからペチペチしてるけど何?嬉しいの?泳ぐの楽しいよね〜!
フロイド
- (違う!!!楽しいけど違う!!!!息が!出来ないんだよ!!!!!)
炉岐
- (フロイドさん、力強くて振りほどけないし、叩いても笑うだけでこっちの意図分かってくれないし…!
まずい、そろそろ意識が……)
炉岐
- フロイド!炉岐さんを離して下さい!
彼女は水中で呼吸が出来ません!
ジェイド
- え、マジ?人魚なのに?
フロイド
- 見た目を変えてるだけで中身は人間なんです。
…まずいですね、顔が青い。早く陸に戻りましょう。
ジェイド
- ジェイド!どうですか彼女の様子は…?
アズール
- かなり消耗していますが、意識はあります。
ジェイド
- 炉岐さん、陸ですよ!呼吸できますか?しっかりしてください!
ジェイド
- っはぁ…はぁ…、死ぬ、かと…思いま、した。。。
炉岐
- 早くこちらへ。タオル用意しておきました。
アズール
- フロイド!お前は毛布を持ってこいッ!
アズール
- はい、はい。すぐ持ってくる〜
フロイド
- すみません、まさかこの様な事になるとは…
アズール
- 悪気がないのは、分かりましたから…そんな顔しないで下さい……
炉岐
- こちら、お水です。飲めますか?
ジェイド
- ありがとうございます…はぁ、すごいですね、フロイドさん。あんなに早く泳げるなんて…海の中も綺麗で泳げて楽しかったです。
炉岐
- 怒っていらっしゃらないんですか?
ジェイド
- 困りはしましたけど、こうして生きてますし…皆さんも謝っていただいてるのに怒る必要なんか無いですよ。
炉岐
- 慈悲深いってこう言うことでは?
ジェイド
- お前はさっきからなんなんだ。
僕に喧嘩売ってるのか?
アズール
- なんで、ジェイドとアズールが睨み合ってんのぉ?
あ、はい、毛布取ってきたよ〜
ごめんねぇ、生きてる?
フロイド
- はい、このとおり。
毛布、ありがとうございます。
炉岐
- お礼言うとかマジ謎。
アンタほんと変なやつ。
フロイド
- そうですか?
炉岐
- さっきまで死にかけてたのにもう平気って感じだし、俺に殺されかけたのに怒らないし不思議。
フロイド
- そういえば、確かにもう普通に喋っていらっしゃいますね。
ジェイド
- 忍は水中をも身を隠し渡るなんて聞きましたが、やはりそれなりの訓練を受けていると違うんですかね…?
アズール
- …なんか勘違いしている部分もあるみたいですが、普通の人よりは丈夫かと……危機的状況にも慣れてますし…
炉岐
- うへぇ、何?どゆこと?
そんな危険な場所にいたの?
よく今まで生きてこれたね?
フロイド
- …このままでは謎が深まるだけなので、そろそろ落ち着いて情報交換と致しましょう。
ジェイド
- そうですね。幾つか【お話】させていただきたいですし、VIPルームに移りましょうか。
アズール
- では、お手をどうぞ。
アズール
- え…?
炉岐
- いくら丈夫とはいえ、先程死にかけたんです。途中でふらつかれて怪我をされても困りますし、案内がてら僕が支えますよ。
アズール
- あ、ありがとうございます…。
よろしくお願いします…?
炉岐
- なんかアズール優しくね?キモい。
フロイド
- また何か【面白い事】を考えているのかもしれませんよ。
もしくは……まぁ、これは追追分かるでしょう。
ジェイド
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ジェイド