喫茶ポアロの非日常
名探偵コナン 安室透 榎本梓 あむあず
- 喫茶ポアロを閉店させ退勤準備をする従業員の榎本梓さん。
- 僕は洗い物を済ませエプロンを取り梓さんのいるバックヤードに入る。
- あ、お疲れ様です安室さん
榎本梓
- お疲れ様です、お客さん多かったですね
安室透
- そうですね、材料なくなっちゃうかと思いました 笑
榎本梓
- なくなったら僕が買いに行くので安心してください(ニコ
安室透
- いつもありがとうございます
榎本梓
- そう微笑んだ彼女はエプロンを解き鏡に向かって髪の毛に櫛を通す。
- …その綺麗で黒く長い艶髪に思わず見入ってしまう。
- あ、あ……安室さん?その…あんまりまじまじ見られると恥ずかしいんですが……///
榎本梓
- あっ、え?!すみません…綺麗でつい目を奪われてしまって
安室透
- その…髪のお手入れは丁寧にしてないので綺麗じゃないですよ
榎本梓
- そうなんですか!?!すごく艶っぽくて美しいですよ
安室透
- 僕はつい、その髪の毛に手をのばしてしまった。
- 本当に…
- (綺麗だ…。)
安室透
- ん…さん……あ…あむろさん!///
榎本梓
- あ、そうだ。僕が髪の毛をといてあげますよ!ブラシありますか?
安室透
- ありますよ。なんかすみません、安室さんお仕事で疲れてるのに
榎本梓
- いいえ、僕がこれしたいので。
安室透
- そ、そうですか(?)
榎本梓
- サラサラと長い髪の毛に櫛を通していく。
- 2人の間には妙な沈黙
- この2人の時間がまだ長く続けばいいのに。そう考えるのはきっと僕だけだろう
- はい!できましたよ
安室透
- 安室さん、お上手なんですね
榎本梓
- 前に少ししてたことがあったもので。手が覚えちゃってて 笑
安室透
- へー…それって彼女さんですか?
榎本梓
- え…?
安室透
- やっ…あの…ごめんなさい失礼ですよね急に!!気にしないでください!
榎本梓
- 彼女じゃないですよ。もしかして嫉妬でもしちゃいましたか?ニヤニヤ
安室透
- ?!!?!////
榎本梓
- 少しからかうと梓さんが真っ赤になってしまった。
- 分かんないです…けど……嫉妬って、、、恥ずかしい
榎本梓
- そう言うと手で顔を隠し後ろを向いてしまった
- …無防備すぎる
- 顔を覆ってなにかぶつぶつと声を漏らしながら小さくジタバタしてる梓さんの肩をそっと自分の腕で包む
- ビクッと梓さんの肩がわかりやすく跳ね上がった
- …………………へ、え?!?!//あむろさん!?///
榎本梓
- ……少しだけ…駄目ですか?
安室透
- 梓さんの鼓動が早く…体温が上がってるのが触れている自分の肌から感じ取れる。
- ―自分の体温や鼓動も梓さんに伝わっているのだろうか―
- あっ…あの。安室さん?
榎本梓
- なんですか…?
安室透
- 私も…もう少しこのままが良いです…なんて
榎本梓
- …反則ですよ
安室透
- 安室さんこそ
榎本梓
- 僕は強く抱きしめなおした。