人狼ゲーム
- 館へようこそ
ゲームマスター
- あんたこの館の主か、ここはどこだ?
裕斗
- ここは人狼の館。現世と天界の狭間です
ゲームマスター
- こっちも冗談聞いてられるほど余裕ないんだ。とにかくこの館から出してくれ
暁人
- あなた達はここに迷い込んでしまった以上、ゲームの参加者です。
ゲームマスター
- 今暁人の言ったこと聞こえなかったのか?戯言言ってんじゃねえよじじぃ
裕斗
- 裕斗はゲームマスターに殴りかかったが、その身体は実体を持っていなかった。
- ではゲームのルールを説明します。
参加者は9名。市民サイドと人狼サイドに分かれ、互いに相手サイドを全滅させれば勝ちです。
また、市民と人狼の人数が同じになった瞬間人狼サイドの勝ちとなります。
降参は無し、引き分けの場合は再試合となります。
ゲームマスター
- ちょっと何なの…
瞭花
- 市民サイドは6人、人狼サイドは3人。
市民側は3人のみ役職が与えられます。
まず1つは占い。この役職を与えられたプレイヤーは毎晩自室でのみ誰か1人の役職を占うことができます。
占いの成功確率は100%です。
2つ目は霊能。霊能力の力を与えられたプレイヤーは死人の役職を見ることができます。
こちらも成功確率は100%です。
ゲームマスター
- 待って、死人が出るって…?
ライ
- 今さら怖がることないだろ、デスゲームをクリアした“黒の剣士”さんよ
優介
- 3つ目は騎士。こちらのプレイヤーは毎晩誰か1人を人狼の襲撃から守ることが出来ます。
人狼サイドは襲撃先に行った部屋の前に騎士がいた時、部屋には近づけません。
が、運悪く騎士が襲撃に遭ってしまった場合人狼の餌食となります。
ゲームマスター
- で、人狼サイドは人狼が3人なのかしらね
アリス
- 君話早すぎない?僕なんかまだ今の状況掴めてないのに
ロイ
- では人狼サイドについて。
人狼サイドには2つの役職が与えられます。
1つは人狼。この役職は人狼サイドの2名に与えられ、毎晩誰か1人を襲撃することができます。
ただし騎士によって襲撃先が守られていた場合は襲撃は失敗、また占いや霊能で【人狼】と判定されてしまうと市民サイドから処刑にかけられてしまうこととなるでしょう
ゲームマスター
- 処刑ってのは何だ?物騒なのは嫌いだよ
彗
- 夜が更け翌朝になると会議が開かれます。
会議では手がかりとなる情報を寄せ集め、人狼サイドの詮索をします。
会議終了後には“処刑投票”が行われます。
会議の結果で人狼だと思える人を個人で投票もしくは仲間同士で意見を合わせて投票し、最多得票のプレイヤーは処刑されゲームオーバーです。
ゲームオーバーには処刑での死亡の他、人狼の襲撃による死亡があります。
勝利した陣営に死亡したプレイヤーがいた場合、そのプレイヤーは蘇生します。しかし死亡したプレイヤーが複数いた場合は1人のみ蘇生することができます。
ゲームマスター
- 物騒じゃねえか…
彗
- やだ…私まだ死にたくない…
瞭花
- 大丈夫だよ、きっとみんなで元の世界に戻れる
ライ
- おいゲームマスターとやら、人狼サイドのもう一つの役職も説明しろよ
裕斗
- 私としたことが失敬。
2つ目は狂人。こちらは市民サイドを襲撃することは不可能です。が、占いや霊能では【市民】という判定が出ます。
しかしながら人狼サイドという市民にとって厄介な存在です。
ゲームを混乱させ市民を撹乱するのが狂人の役割です。
ゲームマスター
- クソみてえな野郎だな。まるであんただ
裕斗
- で、そのゲームに勝ったら俺たちは帰れるのか?
暁人
- ゲームの勝者は元の世界へ帰れます。
敗者は次のゲーム開催をお待ちいただくこととなります。
ゲームマスター
- 俺は反乱軍の為にも戻らないといけない。やるなら早くやろう
ウィル
- 反乱軍!?君レジスタンスの一員なの!?
ロイ
- 反乱軍とかレジスタンスとか痛いこと言うなよ…
優介
- みんな頭おかしくなっちゃったの…?
瞭花
- おっさん、とにかくあの剣士の言う通りだ。ゲームを早く始めてくれよ
暁人
- では早速役職の付与を始めます
ゲームマスター
- ゲーム開始とともに鐘の音が鳴り響いた…