ソードアート・オンライン 黒紫の英雄譚 第28話
第10層閉幕。キリト達は打ち勝てるのか。
- 2023年2月14日。今日この日がアインクラッド第10層を突破しようとプレイヤーが死闘を繰り広げた日となる。
キリト
- 13:00 迷宮区前
キリト
- (今まで以上の緊張だ。かつてないボスの強さに怯えている自分がいる。)
キリト
- (でも...負ける訳にはいかない。)
キリト
- 全員...準備いいか!
キリト
- 当然でしょ?
アスナ
- いつも通りにやればいいんだよ!
ユウキ
- 誰1人欠けさせねえぞ。
エギル
- コンディション最高です。いつでも行けますが?
ノーチラス
- みんな、絶対勝とうね!
ユナ
- 俺達の勝利のために進むぞぉ!
モブプレイヤー
- 生きて帰って酒を飲むぞー!
モブプレイヤー
- よし...迷宮区に突入だ!
キリト
- キリトの指示で攻略プレイヤー全員が迷宮区に入った。
キリト
- さぁて、ボク達の役割は...
ユウキ
- キリト君から言われたのは、盾を持たないプレイヤーは基本ボスへの牽制とパリィを行う、だったわ。
アスナ
- エギル、タンク行けそうか?
クライン=おっさん
- タンクである俺にプレイヤーの命が握られてるからな...盾をメンテナンスしてきたぜ。
エギル
- この戦いが終わったら盾をメンテナンスしてくれた鍛冶屋にお礼を言いに行かなきゃな。
エギル
- おうよ!そのためにも負けられねぇぞ!
クライン=おっさん
- 迷宮区は相変わらず広いが、キリトが先行しているので思ったより早くボス部屋前に到着した。
クライン=おっさん
- みんな...この先に足を踏み入れればボス部屋に強制転移だ。今の内に覚悟を決めておいてくれ。
キリト
- ....
ユウキ
- ....
アスナ
- ..........
アスナ
- しばしの沈黙、そして。
アスナ
- 準備ができたか?
キリト
- 返事は静寂。決して準備が出来てない訳ではない。これは暗黙の了解だ。
キリト
- それじゃ、行くぞ!
キリト
- キリトを先頭に攻略プレイヤー全員がテレポート場所に足を踏み入れると、全員がボス部屋に転送された。
キリト
- 本当に転移したな....
エギル
- 随分広い部屋だな...
ノーチラス
- エーくん...ボスが居ないよ?
ユナ
- 侍となりゃ刀スキルを取ってる俺には好敵手だぜ!早く顔を拝みたいもんだ!
クライン=おっさん
- 来るぞ。
キリト
- 上よ!
アスナ
- アスナの発言とほぼ同時に天空から侍が舞い降りた。その姿は侍に等しい。キリト達が既に見たものと全く大差ない。
アスナ
- 戦闘開始!気を引き締めて行け!
キリト
- おおおおおおおおおおおお‼︎‼︎‼︎
キリト
- エギル!初手の高速斬撃、ガード頼む!
キリト
- 任せな!
エギル
- エギルはあえてボスの前に姿を見せ、ボスの気を引く。作戦通りボスはエギルにも集中砲火を浴びせる。
エギル
- 本来なら、いくらタンクと言えどボスの攻撃をほぼ1人で受け切るのは自殺行為だ。が、彼自身の並外れた防御ステータス、高クオリティでメンテナンスされている盾が、その自殺行為を戦略の一部として変えた。
エギル
- 次....!あのモーションは...
ユウキ
- 剣の叩きつけだよ!エギル、一旦回避しないと盾が!
ユウキ
- 舐めるなよ!?
エギル
- エギルはユウキの警告を流し、再び盾で防御した。連続の防御は盾の耐久値を大きく減らすため、いい策とは言えない。しかし、実際に盾にはヒビ1つも入っていない。
エギル
- なんだあの盾!どこの鍛冶屋がメンテしたらああなるんだ!?
キリト
- さーて、そろそろボク達も出陣しようよ!
ユウキ
- 流石にエギルに任せっぱなしはまずいですよ!
ノーチラス
- うん!みんなで行こう!
ユナ
- ほいほーイ。じゃ行くカ!
アルゴ
- そこからは15分間エギルの驚異的な防御力で攻撃を相殺し、その隙を他のプレイヤーがソードスキルで突く、といった陣形が取られた。が、それはすぐに音を立てて崩れ落ちる。
アルゴ
- ボスのHPゲージ2本目削り終わった!
キリト
- 半分切ったわ!みんな、もう少し頑張りましょう!
アスナ
- .......
ユウキ
- ボス戦でユウキにはひとつの悩みがあった。それはボス戦では未だに一度も使ったことのない《聖剣ラグナロク》の事だ。最近ようやくまともに振れるようになり、実際に何回か雑魚を倒しはしたが、それはキリトやアスナのアシストがあってこそ。いつ自分1人がボスに集中狙いされるか分からないこのボス戦で使うのはあまりに危険だ。事実、朝食を食べてる時にキリトに警告されたのだ。
ユウキ
- 危険である事に依存はないが、そんな事をいつまでも繰り返していては自分はキリトに並び立てない、という自責の念に追われていた。
ユウキ
- (使う...!今回こそは使ってみせる!)
ユウキ
- しかしユウキのそんな苦悩も、目の前でこれから起きる惨劇の前に消える。
ユウキ
- ボスの挙動がおかしい..攻撃パターンが変わるのか?
キリト
- ウグァァァァァァ‼︎‼︎
キリト
- ボスが叫ぶと、1人のプレイヤーに向かって行った。
キリト
- うわっ!回避!
モブプレイヤー
- 先程から緊急回避を行ったため、回避自体はもう難しくないだろう。しっかり間合いを確認してから回避した。......が、
モブプレイヤー
- ぐっはっ!
モブプレイヤー
- ボスの刀は、襲われたプレイヤーに届いていたのだ。
モブプレイヤー
- (何だ!?何で回避してのに攻撃が届く!?)
キリト
- ....!
アスナ
- キリト君!ボスの刀の刀身が伸びてる!
アスナ
- しかも今の攻撃速度....さっきより早くなってないカ!?
アルゴ
- 本当だ...!刀がデカくなってる!
キリト
- みんな、一旦退避して体勢を...
キリト
- しかしボスの猛攻がそれを許さない。刀身が遥かに伸びた剣をさらに早く振り回すため、防御に徹しなければ確実に致命傷となる。
キリト
- くそっ!俺もそろそろ限界だ!一旦下がるぞ!
エギル
- 了解だ!みんな、タンクが立て直すまで何とか持ち堪えてくれ!
キリト
- キリトの言葉が届く前に1人のプレイヤーがボスに薙ぎ払われてしまった。
ノーチラス
- うわぁぁぁぁぁぁぁ‼︎
モブプレイヤー
- おい!大丈夫か!?
クライン=おっさん
- 待ってろ!今回復を...
ノーチラス
- が、被弾したプレイヤーのHPの残りは0。つまり消滅を意味していた。そして数秒した後にポリゴンの欠片となり、この世界から消えた。
ノーチラス
- くそッ!
キリト
- キリト!ボスのタゲがそっちに向いてるよ!
ユウキ
- ...上等だ。この間みたいに相手してやるよ!
キリト
- キリトは突進系ソードスキルの《ヴォーパル・ストライク》を放ち、ボスの間合いに入る。
キリト
- (...何でダ?何でキー坊やエギル、他のプレイヤーにタゲは向くのにオレっち達に向かなイ...?)
アルゴ
- 何か理由があるのカ...?今まで集中狙いされたプレイヤーの共通点ハ....
アルゴ
- !
アルゴ
- うらぁぁぁぁぁ‼︎‼︎
キリト
- そうカ...全員聞ケ!このフロアボスは男性プレイヤーにしか攻撃しないんダ!
アルゴ
- だからユウキやアーちゃん、オレっちにタゲが向かなイ!
アルゴ
- 積極的に女性陣で攻撃するかラ、男性陣は援護頼む!
アルゴ
- アルゴ!それ本当なの!?
ユウキ
- 間違いなイ。じゃないとオレっち達に見向きもしないボスの挙動はあまりにも不自然ダ。
アルゴ
- 随分と舐められてるのね...侍は女性に剣を向けないとでも言いたいのかしら?
アスナ
- そうだね...さっき1人殺されたし...手加減はしないよ?
ユウキ
- 行けるよナ?ユウキ、アーちゃん。
アルゴ
- いつでもどうぞ!
ユウキ
- 女性差別反対!粛清する!
アスナ
- せやぁぁぁぁ!!!!
ユウキ
- はぁぁぁぁぉぁぁ‼︎
アスナ
- 行くぞォォォォ!
アルゴ
- 3人はボスの近くに接近し、それぞれソードスキルを発動させた。本来ならこの時点でボスのタゲはこの3人の誰かに向くはずだが、相変わらず男性のキリトに向いている。
アルゴ
- あと少しで...!HPゲージ残り1本になるわよ!
アスナ
- ここだ!
ユウキ
- ユウキはボスがHP最後の1ゲージになった後の暴れ行動を考慮して、硬直時間の短いソードスキルの《シャープ・ネイル》を放った。
ユウキ
- よし!最後の1本になった!一旦退くぞ!
アルゴ
- どうなる...?
キリト
- カガチ・ザ・サムライロードは呻き声を出した後に、剣を構えていない左腕を前に突き出した。
キリト
- すると左腕に、既に右手に装備した剣と全く同じ剣が装填された。
キリト
- 2本目かよ!
キリト
- こりゃあやべぇぞ!
エギル
- 何か構えてますよ!
モブプレイヤー
- その刹那、ボスは男性プレイヤーが4人固まっていた箇所に猛スピードで特攻し、その命を刈り取った。
ノーチラス
- 4人の男性プレイヤーは、あっという間にこの世界から消えた。
ノーチラス
- うそ...
アスナ
- あそこに居たプレイヤーはまだHPに余裕があった...当たり所が悪ければ即死するのかよ!
キリト
- .......!
ユウキ
- 長期戦を続けたら最悪全滅もあり得る...早々にケリをつけるぞ!
キリト
- 早々にって...今も暴れまくってるあのボスを速攻で倒せるのかよ!?
エギル
- 大丈夫だよ、策はある。
ユウキ
- え
エギル
- キリトの隣に出てきたユウキはいつの間にか装備を変更していた。その手には《聖剣ラグナロク》が握られている。
ユウキ
- 高性能のこの武器なら、短期で決着をつけられるはずだよね、キリト?
ユウキ
- 本気なのか?まだ使い慣れてないんだろ、それ。
キリト
- これ以上ボス戦を長引かせるわけにはいかないんでしょ?それに女性にタゲが向かないならボクが適任だと思うけど。
ユウキ
- 今更デスゲームで、リスクを気にしてなんていられないよ。
ユウキ
- .....全員聞け!これから動ける全プレイヤーは、ユウキの援護に回れ!ユウキがこのボスを必ず倒す!
キリト
- 了解!
アスナ
- ったく!いつから攻略プレイヤーはユウキの護衛になったんだ!?
ノーチラス
- 文句言わない!勝つためでしょ、エーくん!
ユナ
- ユウキ、4人で行くぞ。
キリト
- オレっちも加わった特別バージョンだナ。
アルゴ
- あのボスモンスターに、女の恐ろしさを教えてやるわ。
アスナ
- うん!一緒に行こう!
ユウキ
- じゃあ我々残り者はボスの足止めをできる限り行うとしますか。
ノーチラス
- 聞き飽きたと思うが...無茶して死ぬなよ。
キリト
- 全くだ。耳にタコが出来るほど聞いたよ。
ノーチラス
- おーい!さっきから俺のパーティーだけでボスの相手してるんだけど!そろそろキツいんだけど!早く作戦実行してくれ!
クライン=おっさん
- よし....行くぞ。
キリト
- ユウキ。
キリト
- なーに?
ユウキ
- 俺の傍を離れるなよ。お前は絶対に守ってやる。
キリト
- ......キリトこそ、無茶しないでね?
ユウキ
- あぁ。行くぞ!
キリト
- キリト・ユウキ・アスナ・アルゴの4人はボスへの捨て身の特攻を仕掛けた。
キリト
- おらおらおらおらおら!出来るだけHPを削れ!アイツらが、希望だ!
エギル
- 1人の女の子に全てを託すとは...男の立場がありませんね!
ノーチラス
- 全くだ!
クライン=おっさん
- お喋りはそこまでだ!さっさとスイッチ決めて、アイツらに託すぞ!
エギル
- へいへいー。
クライン=おっさん
- (くそっ、近くに来ると余計に迫力のある攻撃だな...だが、怯えはしない。もし全滅なんてしたらこのゲームはいよいよ....いや、そんな事よりも!)
ノーチラス
- (ユナを...絶対に守る!)
ノーチラス
- ボスの刀をノーチラスはパリィでタイミング良く弾く。
ノーチラス
- クライン、スイッチ‼︎
ノーチラス
- 待ってたぜ!ここからスイッチ地獄だ!覚悟しろよモンスター!
クライン=おっさん
- アスナ、最初は頼むぞ。
キリト
- 任せて。
アスナ
- するとアスナは細剣を構え、ボスを凝視する。狙うはボスの心臓。果たして心臓があるかは分からないが、有効打になる事は間違い無いとアスナは確信していた。
アスナ
- (ここ!)
アスナ
- 細剣の突進ソードスキル、《シューティング・スター》。強烈な一突を一瞬の内に4連撃叩き込む技。
アスナ
- せいやぁぁぁ!
アスナ
- 狙い通りボスの心臓を細剣で貫く。するとボスは想像以上に苦しんでいる。やはり心臓に相当する部位がこのモンスターにもあるのだろう。
アスナ
- ボスは苦しいのか、2つの剣をあちらこちらに振り回している。その一発がアスナに当たろうとする。
アスナ
- はいヨ!
アルゴ
- アスナへ剣が届かないように、続いてアルゴが剣を弾く。
アルゴ
- よく見れば単純なボスだナ...貫かれた怒りを刺した本人に向けるだケ。侍というよりチャンバラしてるやつみたいダ。
アルゴ
- さぁてお2人さン!後は頼んだゼ!
アルゴ
- 行くぞぉぉぉぉぉ‼︎‼︎‼︎
キリト
- はぁぁぁぁぉぁぁ‼︎‼︎‼︎
ユウキ
- サムライロードはキリトにタゲを向け、刀ソードスキル《東雲》を使ってキリトに刃を向ける。
アスナ
- 行くぜ!ソードスキル....
キリト
- 《デッドリー・シンズ》‼︎
キリト
- キリトはボスのソードスキルを相殺する技を放った。東雲は5連撃。デッドリー・シンズは7連撃。5連撃をキリトが相殺した後、残りの2発をボスにヒットさせた。
キリト
- その瞬間、ついにボスがダウンした。
キリト
- 今だ!ユウキ!
キリト
- 任せて!せやぁぁぁぁ!!!!
ユウキ
- ソードスキル《ホリゾンタル・スクエア》を放ち、ユウキはボスに特攻する。ここで決めなければ自分もキリトもここにいる全員が危ない。
ユウキ
- 聖剣ラグナロクから放たれるソードスキルの威力は常軌を逸しており、ボスのHPが凄まじい速度で減少していく。
ユウキ
- (お願い....倒れて‼︎)
ユウキ
- 決めろぉぉ!
キリト
- お願い!
アスナ
- 頼んだゾ!
アルゴ
- (ここで決める...!この層を...突破するんだ!)
ユウキ
- いっけぇぇぇぇぇ!
ユウキ
- ソードスキルの最期の一撃がボスに直撃する。ユウキはスキル後の硬直でもう動けない。
ユウキ
- (お願い...)
ユウキ
- すると突然、サムライロードの動きが止まった。両手に握られた剣も落とし、膝をつき俯いた。
ユウキ
- そして、ボスはポリゴンの欠片となり消滅した。
ユウキ
- やったの...?
ユウキ
- Congratulations!!
ユウキ
- 勝ったぞ...!
キリト
- よ、よ、よっしゃぁぁぁ!
クライン=おっさん
- うぉぉぉぉ!!!俺達の勝ち!
モブプレイヤー
- やったぁぁぁ!生き残ったぞ!
モブプレイヤー
- ふぅー....
ノーチラス
- お疲れ様、エーくん。今回も頑張ってたね。
ユナ
- 私は今回あまり前線に出られなかったけど...
ユナ
- それで良いんだよ。ユナは僕の後ろにいてくれ。その方が僕も安心する。
ノーチラス
- うん...
ユナ
- あぁぁぁ疲れたぁ!
ユウキ
- ユウキーーー‼︎
アスナ
- よくやったナー‼︎
アルゴ
- 完全に疲弊しきってるユウキに、アスナとアルゴは抱きついた。3人ともじんわり涙を流している。
キリト
- .....
キリト
- 出ちまったな。犠牲者。
エギル
- アイツらは....誇りをかけて戦ったんだ。
キリト
- その誇りを...俺達が紡いでいく。
キリト
- アインクラッド第10層フロアボス撃破。ラストアタック、ユウキ。犠牲者5名。
キリト
- .....みんな、聞いてほしい。
キリト
- ?
エギル
- ....どうしたの?
ユウキ
- 今回の層の攻略で、俺は確信した。やはり俺達の戦力はギリギリだ...攻略メンバーをもっと増やす事にする。そのために....
キリト
- 俺はギルドを作ろうと思う。
キリト
- えっ!
ユウキ
- 本当!?
アスナ
- ついに来たか...!
エギル
- き、キリトさんが作ったギルド!?
モブプレイヤー
- やべぇ!
モブプレイヤー
- ギルドを作ればこれまで以上に攻略に力を入れられるし、団体行動するから死ぬ事も少なくなる。それを今再認識した。
キリト
- ギルドを作ったら改めて連絡するから...もし興味があるなら加入してくれ。
キリト
- 絶対入ります!入らせてください!
モブプレイヤー
- お前落ち着けや
モブプレイヤー
- 絶対ごめんですね。
ノーチラス
- キリトよ...お前は決心したんだな。
クライン=おっさん
- で、次は11層だが...全員で行くか?
エギル
- いや、俺は一旦戻るよ。疲弊したユウキを安全地帯に連れて行く。
キリト
- 私も付いて行くわ。
アスナ
- ねぇ、アルゴさんも....
アスナ
- あれ?
アスナ
- もうアルゴの姿はそこには無かった。誰の目にも止まらぬ速さで転移したのだろう。
アスナ
- ...zzzz
ユウキ
- ユウキも寝ちゃってるし...アスナ、一旦帰るぞ。
キリト
- 了解。
アスナ
- 本当なら転移結晶で帰りたかったが、ユウキが爆睡してるので仕方なくキリトはユウキをおんぶで運ぶ事にした。
キリト
- わぉ.....
エギル
- よく平然と出来るな。
ノーチラス
- 超大胆だな。
クライン=おっさん
- ......
キリト
- もういいから。帰りましょう?
アスナ
- そうだな...みんな、次は上の層で会おう!
キリト
- じゃあな。また今度。
エギル
- また会おうぜー!キリト!
クライン=おっさん
- 帰り道で死なないようにしてくださいよ?
ノーチラス
- バイバーイ!
ユナ
- こうして数名の犠牲を以って、第10層での戦いは終わりを告げた。しかし、彼等は1つ目の大きな壁を乗り越えたに過ぎない。まだ誰も知らなかったのだ。この先に...恐ろしい敵がいる事を。
ユナ
- To be continued...
ユナ