ソードアート・オンライン 黒紫の英雄譚 第4話
第4話です。キリト君強く生きろ。今回は短めになってしまい深く反省しています。次回はもう少し長くします。
- 皆さんこんにちは。私の名前は茅場明彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ。
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- お知らせを見た人は分かると思うが、色々と不具合があって混乱していた。色々と試行錯誤した結果、書き直した方が早いという結論に至った。その影響で今回の話は短めになっているが、どうか理解をしていただきたい。
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- キリトは嘆いていた。己の魂の醜さを。結論から言うとベッドインなんてイベント、キリトという少年に起こることはなかった。いや、むしろ良かっただろう。ここで本当にベッドインしていれば彼はこの子に対して確実に責任が生まれる。そんな事態になればデスゲームの攻略をしている場合ではなくなる。彼にとってそれは最も避けるべきことだった。
キリト
- (安心したような....絶望したような...)
キリト
- ねぇ...もう少しこうしてていい?
ユウキ
- あぁ。キミが満足するまで、いつまでもいいぞ。
キリト
- ありがと。やさしいね。
ユウキ
- 現在キリトの身に起きているのは、いかがわしい行為でもなんでもない。宿屋のベットに座っているキリトの肩にユウキがもたれているだけだ。
ユウキ
- ねぇ....名前、教えてくれない?
ユウキ
- キリトだ。
キリト
- ボクはね、ユウキっていうんだ。
ユウキ
- ユウキか。いい名前だな。
キリト
- ありがとう...。キミもなかなかカッコいい名前してるね!
ユウキ
- え!マジで?ありがと.....
キリト
- (普通に照れた....女の子にかっこいいって言われるとなんか心が踊る!まずい...顔に出すなキリト!踏ん張れぇぇぇぇ!)
キリト
- (...にやけてる。可愛い顔だなー。ボクだってさっきキミの言葉で恥ずかしくなっちゃたんだから、これでおあいこだよね。)
ユウキ
- .....
キリト
- (ずっとこの幸せな空気を味わっていたいけど、そういう訳にもいかないか。)
キリト
- (明日にはこの村でレベリングを開始して、本気のデスゲーム攻略が始まる。他のプレイヤーも続々と来るだろう。のんびりはしてられない...)
キリト
- (早く...1日でも早くこの世界から...!)
キリト
- (....でも、そういえばこの子はどうやって村まで来たんだ?βテスターにしては宿屋の場所を知らなかったし、今日がはじめてのプレイのはず。なのに、こんなにスムーズに村に到達できるなんて....)
キリト
- なぁ、ひとつ聞いていいか?
キリト
- え?なにを?
ユウキ
- 君はどうやってこんなに早くこの村に来たんだ?宿屋の場所を知らなかったって事はβテスターじゃないだろ?
キリト
- えーっとね....茅場って人がさ、この世界で死んじゃったら現実でも死ぬって言った時にボクとても怖くなって、いてもたってもいられなくなってフィールドに出たんだよ。ひたすら走って、走って、目の前にいる敵は覚えたての攻撃方法で蹴散らしてを繰り返してたらさ、モンスターのいないこの村に着いた、ってわけ。
ユウキ
- (ここで俺に嘘をつくメリットは無い...本気で言ってるのか?そんな無茶苦茶なプレイ...相当運が良く無いと安全地帯である村には辿り着けない筈だ。俺がクラインと話してる時にはもうフィールドに出てたのか。すごい行動力だな。)
キリト
- (運がいいんだな...でも、きっとそれだけじゃ無いんだ。もしかしたらこの子は...)
キリト
- (なんか黙りこんじゃったけど...何か悪いこと言っちゃった?そんな気は無かったんだけど...)
ユウキ
- なぁ...ユウキ。ひとつ提案があるんだがいいか?
キリト
- え、何?
ユウキ
- 君にはこの世界に閉じ込められたプレイヤーを助けられる大きな可能性がある。この世界を終わらせるために、俺とパーティを組んで一緒に戦う気はないか?
キリト
- それって...
ユウキ
- この世界で....文字通り命を賭けて100層を目指す、そんな覚悟が君にはあるか?
キリト
- ......
ユウキ
- SAOに幽閉されたプレイヤーの1人、ユウキ。そんな彼女に戦う事を提案するキリト。その真意は如何に....
ユウキ
- To be continued...
キリト