ソードアート・オンライン黒紫の英雄譚 第2話
ここら辺はSAOのデスゲームとしての再確認みたいなものです。次回からIF展開入ります。
- ログアウトボタンが無い筈がない。そう思って自分のメニューを確認したが、自分にもクラインと全く同じ状況が起きていた。
クライン=おっさん
- なんだこれ....バグってるぞこれは
キリト
- こんな事ってあるのか?俺はゲーム機にまで嫌われたのか?
クライン=おっさん
- ......普通に考えてこんなのおかしい。もしこれがサービス開始からこの状態なら未だに何のシステムアナウンスが無いのは不自然すぎる。
キリト
- つまり運営にも嫌われたのか?
クライン=おっさん
- 違うよ。....何か嫌な予感がするぞ。
キリト
- その時、このゲーム中に大きな鐘の音が響いた。と、思ったらいきなり強制転移させられた。ひょっとしてシステムアナウンスが入ったのか?と淡い期待をしていたが、残念ながらそんなことはなかった。
キリト
- プレイヤー全員が集められてるな...
キリト
- 何だ!?何が起こった!?
モブプレイヤー
- なんとか言えクソ運営!
モブプレイヤー
- system announce
クライン=おっさん
- その時、強制転移された場所の空が、赤いsystem announceという文字羅列で埋め尽くされた。
クライン=おっさん
- そして上空に巨大なアバターが現れた。どうやらエネミーでは無いようだが...
クライン=おっさん
- なんだあれは?
キリト
- ゲームマスターか?
モブプレイヤー
- よくぞ来た!クソ運営!修正早よ!詫び石早よ!
モブプレイヤー
- プレイヤー諸君ww私の世界へようこそ⭐︎
????
- 私の名前はヒースk..茅場明彦。この世界をコントロールできるゲームマスターだ。つまり神だ。
????
- 本物!?
モブプレイヤー
- 本物か!ならば言おう!◯ね!
モブプレイヤー
- 茅場...明彦!?
キリト
- え?誰?
クライン=おっさん
- お前さぁ....
キリト
- プレイヤー諸君は既にログアウトできない事に気づいてると思う。しかしこれは運営のミスでは無い。SAO本来の仕様だ。よって詫び石はない。
????
- 仕様?
クライン=おっさん
- 諸君らはこれからこのゲームをクリアするまでログアウトすることはできない。また外部からの切断厨行為も許されない。そうした場合又はHPが0になった場合、諸君らの脳に私の◯◯◯で◯◯◯な映像が強制入力され、脳が木っ端微塵に破壊される。
????
- 脳が破壊...?
キリト
- てか、◯◯◯で◯◯◯な映像って何!?そんなにエグい映像が流れるの!?
クライン=おっさん
- 何考えてんだ!キ◯ガイ!
モブプレイヤー
- こんなのもうゲームじゃないやん!
モブプレイヤー
- 最後に、諸君らに私からのプレゼント(意味深)がある。確認してくれたまえ。
????
- なんか嫌だ....
キリト
- (でも確認するしかないのか...)
キリト
- ・手鏡
キリト
- 何が(意味深)だ!ただの手鏡じゃねぇか!
クライン=おっさん
- しかし、それはただの手鏡ではなかった。それを手に取ったプレイヤーが光に包まれた。そうして光が止むと...
????
- どうなってる....?
キリト
- そこに写っていたのは、キリトでは無い。桐ヶ谷和人だった。
キリト
- 他のプレイヤーの顔も変わってる....みんな現実の肉体にすり替わってるのか?
キリト
- キリトォ.....どんなってやがんだこれは。
クライン=おっさん
- どうせゲームマスターが答えてくれるさ。
キリト
- 諸君らは何故?と思っているだろう。何故、茅場明彦はこんな冷酷無比、残虐非道なことをしたのか。
理由はひとつだ。
《快楽殺人は気持ちいいZOY☆》
????
- では、これでSAOのチュートリアルを終了とする。諸君らの健闘(笑)を祈る。
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- その一言を最後に、空は元どおりになり、ゲームマスターは消えた。
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- ......
キリト
- ......
クライン=おっさん
- ふ、ふざけるなァァァァ!!
モブプレイヤー
- 何考えてんだクソ野郎!ろくでなし!
モブプレイヤー
- 嫌ァァァァァァァァァ!!!!!こんな男だらけの世界は嫌だァァァ!
シリカ
- 嘘でしょ.....
アスナ
- 嘘だと言ってよ....
リズベット
- 出せぇ!ここから出せぇ!
モブプレイヤー
- おい!深夜アニメ見れないだろ!いい加減に解放しろ!!
モブプレイヤー
- (....全プレイヤーがパニックに陥ってる)
キリト
- (...いまのうちに次の村に向かうか?)
キリト
- ....クライン!ちょっと来い!
キリト
- くぁwせdrftgyふじこlp
クライン=おっさん
- ?早く来い!
キリト
- いいか、クライン。この騒ぎが収まったらこの周辺はレベル上げなんて出来ないくらい狩り尽くされる。効率を求め、生き残るなら次の村に行ったほうがいい。この世界で生き残るには、供給されるリソースを如何に自分のものにするかが重要なんだ。
キリト
- でもよ....俺には他のゲームで知り合った仲間がいるんだ。あいつらを見捨てる真似は出来ねぇ。
クライン=おっさん
- クライン....
キリト
- こっから先は俺の仲間たちと頑張るよ。お前にもレクチャーしてもらったしな!
クライン=おっさん
- ....わかった。なんかあったらすぐに連絡よこせよ。
キリト
- おうよ!
クライン=おっさん
- 俺は...生き延びて見せる。この世界で!
キリト
- この世界で誰よりも早く攻略を始めた少年、キリト。だが彼は知らなかった。自分より僅かに早く、先に攻略を始めたプレイヤーが居たことに。
キリト
- ........ボクは必ず生き残る。
ユウキ
- To be continued...
クライン=おっさん