キャロルとティキ
- 失礼するよ、君たち
アダム・ヴァイスハウプト
- マスター、誰か来たんだゾ?
ミカ・ジャウカーン
- ……何の用だ?
キャロル・マールス・ディーンハイム
- ふふ、続けてるようだね。イザークからの命題を
アダム・ヴァイスハウプト
- オレは研究に妥協はしない。大した用でもないなら、さっさと出ていってもらおうか
キャロル・マールス・ディーンハイム
- 釣れないねえ、相変わらず。持ってきたというのに、僕のとっておきを
アダム・ヴァイスハウプト
- とっておきとかいって、どうせろくでもないものじゃございませんこと?
ガリィ・トゥーマーン
- 統制局長は、地味に厄介な問題事を持ち込む……
レイア・ダラーヒム
- どうせ暇なら、私と一曲お相手をしていただけませんかしら?
ファラ・スユーフ
- 魅力的だね、とても。だが今度にしようか、残念だが
アダム・ヴァイスハウプト
- もう一度言ってやる。用がないなら出直してもらおうか
キャロル・マールス・ディーンハイム
- あるさ、用はね。さあおいで、こちらにね
アダム・ヴァイスハウプト
- ここ!? アダムの言ってた面白い所って!?
ティキ
- なっ……貴様、それは……
キャロル・マールス・ディーンハイム
- 言ったろう? とっておきとね
アダム・ヴァイスハウプト
- オートスコアラー……お前が作ったのか?
キャロル・マールス・ディーンハイム
- その通りさ。中々だろう、出来は
アダム・ヴァイスハウプト
- わあ、仲間が増えるんだゾー!
ミカ・ジャウカーン
- でも、随分とまあ可哀想な服をお召になられてますわねぇ
ガリィ・トゥーマーン
- 局長の趣味は地味に良くない……
レイア・ダラーヒム
- おいちょっと待て、お前……まさか、そいつをここに連れてきたと言うことは……
キャロル・マールス・ディーンハイム
- 助かるよ、察しが良くてね。
頼めるかな、彼女のことを
アダム・ヴァイスハウプト
- ふ……ふざけるな! オレが結社の任務と研究で既に手一杯なことは知ってるだろう!
キャロル・マールス・ディーンハイム
- そうは言ってもね、頼めないんだ、君にしかね
アダム・ヴァイスハウプト
- お前の忠実な部下に命令すればいい話だろう!
キャロル・マールス・ディーンハイム
- 伝えたさ、彼女達にもね。
しかし君なのさ、うちで一番オートスコアラーの知識と技術に長けているのは……ね
アダム・ヴァイスハウプト
- お前が生み出したのだろう? 生みの親の責任くらい自分で果たせ
キャロル・マールス・ディーンハイム
- 手厳しいね、これは。
だが、そんなことないようだよ、彼女たちは
アダム・ヴァイスハウプト
- こっちでミカと遊ぶんだゾー!
ミカ・ジャウカーン
- ??? なんだかわからないけど、ティキ、遊ぶ!
ティキ
- その前に、そのボロボロの服装、なんとかしませんこと?
ガリィ・トゥーマーン
- ふふ、お召し物なら不足はありませんわ?
ファラ・スユーフ
- どうせなら、派手なものを……
レイア・ダラーヒム
- お、お前ら……
キャロル・マールス・ディーンハイム
- ふふ、頼もしいことだね、実に
アダム・ヴァイスハウプト
- うるさい! 手一杯だと言ったろう! 大体普段から無理難題を押し付けておいて、貴様は……ッ
キャロル・マールス・ディーンハイム
- マスター? ちょっとよろしいですかー?
ガリィ・トゥーマーン
- ……なんだ、言ってみろ
キャロル・マールス・ディーンハイム
- 忙しいと言いましても、マスターの身の回りはガリィたちがお世話してますし、そんなにマスターのお手間が増えるとは思えませんわよ?
ガリィ・トゥーマーン
- ……ほう、オレに意見するか
キャロル・マールス・ディーンハイム
- ……ティキ、ミカ達と一緒じゃだめなのかー……?
ミカ・ジャウカーン
- それに、今更一人増えたところで、あまり大して変わらないのではないです?
ガリィ・トゥーマーン
- …………
キャロル・マールス・ディーンハイム
- まあ、あくまで私たちはマスターの意思に従いますけれども
ガリィ・トゥーマーン
- …………
キャロル・マールス・ディーンハイム
- こう言ってくれてることだ、彼女たちも。頼めないだろうか、ティキのことを
アダム・ヴァイスハウプト
- マスター……
ミカ・ジャウカーン
- ……???
ティキ
- ……オレに回してる仕事の何割かを、お前の部下に回せ。それが条件だ
キャロル・マールス・ディーンハイム
- 流石だね、君は。礼を言うよ、心からね
アダム・ヴァイスハウプト
- 思ってもないこもを口にしないことだ、厄介事を押し付けたかっただけだろう
キャロル・マールス・ディーンハイム
- そんなことはないさ、少なからずティキのことはね
アダム・ヴァイスハウプト
- 仲間、増えるのカー?
ミカ・ジャウカーン
- ……ガリィ、お前か面倒を見ろ
キャロル・マールス・ディーンハイム
- 仰せのままに、マスター
ガリィ・トゥーマーン
- 頼んだよ、君たち
アダム・ヴァイスハウプト
- マスターのご命令なら、従うまでですわ
ファラ・スユーフ
- まだ何も知らない、彼女はね。
教えてあげてくれ、色々なことを
アダム・ヴァイスハウプト
- アダム! ティキは何をすればいいの!?
ティキ
- いろいろ教えてもらうのさ。この小さいお姉さんからね
アダム・ヴァイスハウプト
- ……貴様、燃やされたいのか?
キャロル・マールス・ディーンハイム
- おっと……軽率だったようだね、これは
アダム・ヴァイスハウプト
- よくわからないけど、アダムの言うことなら、ティキ、頑張る!
ティキ
- 仲間が増えたんだゾー! 一緒に遊ぶんだゾー!
ミカ・ジャウカーン
- その前に、ちゃんとしたお召し物をしなくちゃですわよ?
ガリィ・トゥーマーン
- これは……派手になりそうだ
レイア・ダラーヒム
- ふふ、いろいろ教えて差し上げますわ
ファラ・スユーフ
- ……ではおいとましようか、そろそろね
アダム・ヴァイスハウプト
- おい、待て
キャロル・マールス・ディーンハイム
- ……何かな?
アダム・ヴァイスハウプト
- 何が狙いだ?
キャロル・マールス・ディーンハイム
- ……ふ、ないさ、何もね。
だが強いて言えば……
アダム・ヴァイスハウプト
- …………
キャロル・マールス・ディーンハイム
- 僕も持ちたくなったのさ、娘をね
アダム・ヴァイスハウプト
- …………
キャロル・マールス・ディーンハイム
- ふふ、では失礼するよ、厄介者はね
アダム・ヴァイスハウプト
- ……イラつかせる……おい! ティキとやら!
キャロル・マールス・ディーンハイム
- ??? なあに?
ティキ
- ここではこのオレがマスターだ。今からオレの言うことには従ってもらうから覚悟しておけ!
キャロル・マールス・ディーンハイム
- アダムからそう言われてるよ! アダムの役に立つため、ティキ、頑張る!
ティキ
- ……イマイチ調子の狂うやつだ……
キャロル・マールス・ディーンハイム