ご来客は黒猫ですか?
アジトに突如クロネコが来ることになった話。カゲロウプロジェクトの二次創作物です。pixivにも同じものを投稿してあります。
- マリー、セト
セト
- マリー、ちょっといいっすか?
セト
- あ
マリー
- せと
マリー
- ばいとおつかれさま
マリー
- ありがとうっす!
セト
- いまおひるやすみ?
マリー
- そうっす!
ところで、マリーにお願いがあるんすけど……
セト
- いいよ
マリー
- なに?
マリー
- 今日の夕方の5時にクロネコが来るんで、荷物を受け取っておいてほしいっす
セト
- くろねこさんくるの?
マリー
- はいっす。大きな荷物なんで、再配送になっちゃうと申し訳ないんで……
セト
- あいにく、俺は夜まで帰れないっすから
セト
- わかつた
マリー
- くろねこさんからもらつておくね
マリー
- ありがとうマリー!
はんこの準備も忘れちゃダメっすよ
セト
- はんこ
マリー
- わかつた
マリー
- メカクシ団チャットルーム
セト
- きようのごじに
マリー
- くろねこさん
マリー
- くるらしいの
マリー
- みんなでおもてなししきや
マリー
- どうしたマリー
キド
- 黒猫が5時に来るのか?
キド
- うん
マリー
- せとがいてた
マリー
- セトか……。ならあいつの友達だな
キド
- 全く、自分がバイトでいない時に呼ぶなんて何考えてるんだか
キド
- まあまあ。今日は突然代理で入ったんだから仕方ないよ
カノ
- そうは言っても、朝のうちに連絡してキャンセル出来なかったのか
キド
- いや、猫はスマホ持ってないと思うよ……
カノ
- む……
キド
- おもてなし
マリー
- しないの?
マリー
- いや、するから安心しろ
キド
- 黒猫に罪はないからな。手厚くもてなそう
キド
- 猫好きだもんね〜
カノ
- うるさい!断じてそんなことはない!
キド
- きどねこきらいなの?
マリー
- い、いや、そういう訳では無いが……
キド
- 大丈夫だよマリー。キドは昔から猫が大好きだから
カノ
- ほ
マリー
- と、とにかく!
キド
- 黒猫をもてなす作戦を立てるぞ!
キド
- おー!
カノ
- おー
マリー
- お!皆さん楽しそうな話してますね
モモ
- ももちやんいたんだ
マリー
- やっほーマリーちゃん!
今たまたまチャット見たところだよ
モモ
- 黒猫が来るんですか?
モモ
- ああ。セトの友達らしい
キド
- いいな〜。私も会いに行っていいですか?
モモ
- おいでおいで〜
カノ
- (((o(*°▽°*)o)))ワクワク
モモ
- それで、おもてなし作戦って具体的にどうするんですか?
モモ
- む、そうだな
キド
- とりあえず猫の好きそうな食べ物を用意するか
キド
- それいいね
カノ
- 例えば?
カノ
- 鶏のささみはどうだ?
キド
- 猫といったらやっぱり魚ですよ!
モモ
- はんこ
マリー
- え?
カノ
- マリーちゃん、はんこはご飯じゃないよ?
モモ
- はんこ好きの猫なんて聞いたことないぞ
キド
- せとが
マリー
- はんこよういしてつて
マリー
- いてたよ
マリー
- あーなるほど。了解
カノ
- カノ、何か知ってるのか?
キド
- まあね。
いるんだよ、はんこを欲しがるクロネコが
カノ
- そうなのか……
キド
- 変わった趣味の猫もいるんですね
モモ
- それキサラギちゃんには言われたくないと思うけど
カノ
- あと
マリー
- おおきなにもつ
マリー
- もつてくるんだて
マリー
- うん荷物ね。知ってる
カノ
- カノさん、もしかして知り合いですか?
モモ
- 知り合いというか、僕が一方的に知ってるというか……
カノ
- その黒猫、そんなに有名なのか?
キド
- うん。知らない人はいないと思うよ
カノ
- 本当か!?
キド
- びつくり
マリー
- そそそ、そんな有名人がアジトに来るなんて!
モモ
- それをキサラギが言うか
キド
- というか、そんなに有名なのに知らなかった私たちって……
モモ
- ……
マリー
- ……
キド
- まあ、そういう人もいるよw大丈夫大丈夫www
カノ
- かのわらてる
マリー
- ばかにしてるでしよ
マリー
- してないしてないwwwww
( ゚∀゚)・∵ブハッ!!
カノ
- 団長さん、カノさんのことよろしくお願いします
モモ
- 任せろ。あと少しで買い物終わるから、帰り次第絞めておく
キド
- やめて怖い許して
カノ
- 自業自得だ
キド
- 決めた!僕ちょっと散歩してくる!!
カノ
- おいこら逃げるな!
キド
- だめ
マリー
- にがさないよ
マリー
- え、マリー、ちょ
カノ
- カノさんが退出しました
カノ
- あれ?カノさん?
モモ
- マリーちゃん何したの?
モモ
- かののへやいつて
マリー
- いしにしてきた
マリー
- よくやったぞマリー!
キド
- これで逃げられる心配はありませんね!
モモ
- ナイスだよマリーちゃん!
モモ
- ありがとう
マリー
- では引き続き、作戦を立てよう
キド
- はんこが好きならそれは確定ですね
モモ
- うん
マリー
- だが、うちにはあげていいはんこなんて無いぞ?
キド
- セトさんが用意してたりしません?
モモ
- せとのはんこ
マリー
- てーぶるのうえに
マリー
- あつた
マリー
- そうか。ならそれをあげていいんだろう
キド
- はんこ問題はこれで解決ですね!
モモ
- あと
マリー
- ん?
モモ
- どうしたのマリーちゃん
モモ
- おおきなにもつ
マリー
- もてくるから
マリー
- つかれちう
マリー
- 確かに!
モモ
- 休憩できる場所が必要だな
キド
- リビングのソファーでも構わないが……
キド
- 爪研がれたら一貫の終わりですね……
モモ
- よし、猫用のクッションを買う!
キド
- かえるの?
マリー
- 5時まで、あと2時間切ってますけど……
モモ
- 問題ない。ここのスーパーの2階にペット用品のコーナーがある
キド
- それより、食事を用意しておいてくれないか?
キド
- え?クッションと一緒に売ってません?
モモ
- 売ってはいるが、こういうものは手作りの方が美味いんじゃないか?
キド
- そうなの?
マリー
- 私、ペット飼ったことないのでその辺よく分からないです……
モモ
- そうか……
キド
- あ、でも
モモ
- お兄ちゃんがたまに手作りのお菓子を殿ちゃんにあげてますよ
モモ
- とのちやん?
マリー
- だれ?
マリー
- シンタローの飼ってるうさぎだ
キド
- あのシンタローがわざわざ作るってことは、やっぱりその方が喜ぶんじゃないか?
キド
- きっとそうですね!あのお兄ちゃんが作るんですから!
モモ
- しんたろーでもつくる
マリー
- きつとおいしいんだよ
マリー
- 俺は帰るまでに30分はかかる
キド
- できるだけマリーに調理を頼みたい
キド
- レシピは見つけておいたから、会計が終わったら送る
キド
- さすがです団長さん!
モモ
- 私ちょうどアジトに着いたので、私が作りますね!
モモ
- ってあれ?マリーちゃん限定ですか?
モモ
- お前の味覚では心配だからな
キド
- 酷くないですか!?
モモ
- しんぱい
マリー
- マリーちゃんまで!
モモ
- 私にも作れますよ!
モモ
- だが、どうせ変なものをいれるだろ?
キド
- 入れませんって!隠し味入れますけど、基本レシピ通りですよ
モモ
- すごく
マリー
- しんぱい
マリー
- ううっ……
モモ
- キサラギ、隠し味ってなにを入れるつもりだ?
キド
- えっと、おしるこーらと、ドライマンゴーと……
モモ
- ひえ
マリー
- いいか、キサラギ。
猫は甘味を感じれない
キド
- え、そうなんですか!?
モモ
- そして、糖分の摂りすぎは体に良くない
キド
- 最悪死ぬぞ
キド
- 死んじゃうんですか!?
モモ
- ああ
キド
- しんじやうのはだめ
マリー
- キサラギよ
キド
- 有名な黒猫を殺害した罪、お前に背負えるか?
キド
- うう…………
モモ
- レシピ通りに作ります……
モモ
- 頼んだぞ。マリーがメインで2人で作ってくれ
キド
- くれぐれも、変なものを入れないように
キド
- ラジャー!
モモ
- らじゃ
マリー
- セト、カノ
カノ
- いやぁほんと笑ったよ
カノ
- 石化が解けた時にちょうどインターホンが鳴ったから出て行ってみたら
カノ
- キドとマリーとキサラギちゃんが、ぽかーんとして玄関に立ってんの
カノ
- ご飯と猫用クッションとはんこ持ってwwww
カノ
- 配達のお兄さん困惑してたよwwww
カノ
- まさか、マリーがクロネコヤマトを知らないとは……
セト
- にしてもカノ、気づいてたなら教えてあげればよかったじゃないっすか
セト
- だって面白かったんだもんwww流石にいつか気づくと思ってたしwwww
カノ
- 「あれ、猫さんじゃない……」ってマリーははてなマーク浮かべてるし
カノ
- キドとキサラギちゃんは勘違いに気付いて顔赤くしてるし
カノ
- お腹がよじれるかと思ったよwwww
カノ
- 性格悪いっすね……
セト
- キドに殴られても知らないっすよ
セト
- 大丈夫、もう殴られたから
カノ
- 大丈夫じゃないのでは……
セト
- ところで、今日の晩御飯はなんすか?
セト
- バイト終わりでお腹空いちゃって
セト
- 牛肉のカルパッチョ風と、鶏肉の親子丼
カノ
- おっ!
セト
- すごく美味しそうっすね!
セト
- いや、そうでも無いよ……
カノ
- え?
セト
- だって猫用ご飯の余りに火を通しただけだもん……
カノ
- 猫1匹じゃ食べきれないくらい作ってたよ……
カノ
- ああ…………
セト
- ついでにセトに残念なお知らせ
カノ
- な、なんすか?
セト
- 「宅配便だってことをちゃんとマリーに伝えろこの大馬鹿野郎!」
カノ
- これキドの伝言ね
カノ
- ま、まさか……
セト
- ご名答
カノ
- キドが鬼の形相で、玄関で拳を構えて待機してるからそのつもりで
カノ
- ひっ!
セト
- はんこのくだりで気づかない方が悪いっていう言い分は通じなかったよ
カノ
- 猫に会えるって期待してたこともあって、もうカンカンでさ
カノ
- すごく…………痛かったです…………
カノ
- か、覚悟を決めたっす…………
セト