春夏秋冬 月代編 プロローグ
- ある晴れた春の朝のこと
久保史緒里
- 東京に住む女子高生・久保史緒里宛に
一通のエアメールが届いた。
久保史緒里
- 差出人はA。昔、よく遊んだ幼馴染である。
久保史緒里
- しかし、小学校卒業と同時に、
彼は親の仕事の都合でアメリカに
引っ越すこととなってしまった。
久保史緒里
- 幼いながらにショックを受けた史緒里だったが、
現代の技術を駆使すれば、太平洋など、
たかが知れている。引っ越したあとも、
エアメールやSNSでやり取りをする仲だった。
久保史緒里
- そんな彼からの一通のエアメール。
いつも通り、近況報告や、
くだらないことを書いていた。
久保史緒里
- 相変わらずだな、と思っていると
最後にこんな一文が添えられていた。
久保史緒里
- P.S. 9月から史緒里と
同じ高校行くからよろしくな!
A