短編「瞬間」
初めて妄想トークを作りました。温かい目で見てください。
- 古典の授業は睡眠タイムだ
▽▽
- あの先生のつまらない話
▽▽
- あの先生の眠気を誘う声
▽▽
- 静かになる教室
▽▽
- 寝る三拍子が揃っている
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- 僕は今日も寝る……
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- はずだった
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- 僕がウトウトしてた時に
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- それは突然やってきた
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- ねぇ…教科書見せてくれない?
久保 史緒里
- 私…忘れちゃって
久保 史緒里
- 申し訳なさそうな声が聞こえて僕はのそっと起きる
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- んん…ごめん…なんて言った?
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- 寝ぼけて聞いてなくて…笑
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- そーいえば今日、席替えしたんだっけな
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- 隣はあんまり関わったことない久保さん
▽▽
- おしとやかな雰囲気があって
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- 学級委員長もやってて完璧な人だ
▽▽
- 教科書…貸してくれる?
久保 史緒里
- 忘れちゃってさ…
久保 史緒里
- あー全然いいよー
▽▽
- ほい
▽▽
- 教科書を渡すと潤んだ目をしていた
▽▽
- ありがとう…ありがとう…
久保 史緒里
- そんなに?笑
▽▽
- だって…
久保 史緒里
- ん?
▽▽
- 教科書の文字読んでないと寝ちゃいそうなんだもん…
久保 史緒里
- ……え?
▽▽
- 古典の先生の授業は眠くなっちゃうから教科書の文字を読んで気を紛らわせてるの
久保 史緒里
- ……笑笑
▽▽
- なんで笑ってるの?
久保 史緒里
- いや…久保さんも僕と同じなんだなって笑
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- 僕も古典は寝ちゃうんだよね
▽▽
- 完璧な人もやっぱり眠くなる授業ができるって…
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- 先生は只者じゃないなぁ
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- もしかして生徒を眠らせるための特殊な訓練をしてきたとか?
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- それか特殊な超音波で眠らせる能力みたいなの持ってるのかな?
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- 古典の先生…
ミステリアスだ…
▽▽
- ふふっ笑
久保 史緒里
- なにそれ笑
久保 史緒里
- 彼女の笑顔はまるで野原に咲く一輪の花のようだった
久保 史緒里
- あ、やっと笑ったね笑
▽▽
- だって▽▽くん変なこと言うんだもん笑
久保 史緒里
- 「そこ!うるさいぞ!」
▽▽
- すみません〜
▽▽
- 気をつけまーす
▽▽
- 怒られちゃったね笑
久保 史緒里
- 久保さんのせいだよ笑
▽▽
- 私のせいじゃないもん
久保 史緒里
- だって久保さんが教科書を忘れなかったらこんなことにはならなかったでしょ?
▽▽
- もー▽▽くんひどいなー(プク)
久保 史緒里
- なんだこの顔かわいい
▽▽
- もっともっと知りたくなってしまう
▽▽
- ねね、
久保 史緒里
- ん?
▽▽
- 教科書ありがとね
久保 史緒里
- ▽▽くんて優しいんだね
久保 史緒里
- そんなことないよ笑
▽▽
- 隣になれて私…嬉しいな//
久保 史緒里
- 君をもっと知りたい
▽▽
- 何が好きなのか
▽▽
- 何が嫌いなのか
▽▽
- お気に入りの物や場所
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- 僕のことをどう思っているのか
▽▽
- 今日の古典の授業には感謝してる
▽▽
- 僕は気づくことができた
▽▽
- 君を思ふ心に
▽▽