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ひとり劇場

非純恋

男の子が得体の知れない人物(師匠と呼ばれる)に教えを授かっていく内に好きになってしまい、それを酷く自己嫌悪する話めちゃ短い

非純恋
ハジメマシテ
師匠、何であんたはそんな風に歌うんだ
ハジメマシテ
鳥肌が立った
ハジメマシテ
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
ハジメマシテ
そんな風に、俺は、どうして
ハジメマシテ
尊敬、興味、好奇心、ただ、それだけなのかもしれない。そうであって欲しい。
だが、どうしてもこの疑惑は拭い切れない。何故なら俺はこの心踊りざわめく気持ちを知っている。経験数は少なかろうが、この切ない苦しさを知っている。
ハジメマシテ
今までは、ほんのりと甘い風を漂わせた女の子らしい子に、その思いを抱いてきた。
ハジメマシテ
それを、今、俺は
ハジメマシテ
はっきりと自覚した
ハジメマシテ
男か女かもわからない、突然消えてしまいそうな俺の師匠
ハジメマシテ
俺はこの人に、恋をしているんだ
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈
ハジメマシテ
それはあまりにも異色だった
ハジメマシテ
正体不明なのだ。
師匠が女ならば、俺はきっと正常の部類に入る。だが、
ハジメマシテ
正体がわからぬ者に思いを寄せるのもどうかと思うが、それでも、もし、
ハジメマシテ
男だったら
ハジメマシテ
俺は、最低だ
ハジメマシテ
何故 今 突然、趣向が変わる??
いつから俺は“そちら”側だったんだ
潜在的になのか、突然変異なのか、それとも 師匠 だからなのか
ハジメマシテ
いづれにしても、吐き気がする事に変わりはない。全てを知りたい、自分の元にいて欲しい、離したくない、こんな穢れた感情を、師匠はどう思うのだろうか
ハジメマシテ
こんな思いを抱く自分が許せない、師匠に申し訳ない
でも、どうしようもない。
この感情は、容易くは消えてくれない
ハジメマシテ
「俺は、最低」
ハジメマシテ
そう実際に口に出して唱えてみると、得体の知れない涙が一筋頬を伝った

 

投稿日時:2019-02-17 00:10
投稿者:にろたろう
閲覧数:2

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