BE LOVE 〜 side M 〜
宮田 玉森 Kis-My-Ft2 キスマイ 宮玉
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好きなんてものは曖昧で
だからこそより一層愛おしく思うのかもしれない。
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- んん としくん?、
ユウタ
- たまさん。ごめんね?
トシヤ
- 起こしちゃった?
トシヤ
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君が眠そうに目を擦りながら重たい身体をそっと起こす。
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- いや、大丈夫
ユウタ
- もう行くの?
ユウタ
- うん。そろそろ。
トシヤ
- メイドさんたちも起きちゃうから
トシヤ
- そう。
ユウタ
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ああ、またそうやって無理して笑うんだね。
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- じゃあ、また。
ユウタ
- うん、後でね。
トシヤ
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俺達の関係は決して交わることがないなんてこととっくの昔に、出逢ったときからわかってた。
でも曖昧なその気持ちは隠せなくて
気付いたらいつも一緒に居て
俺が君の一番近くに居るって思ってたのに。
俺は全部知ってる
隣の国の娘との婚約話。
それはそれはとても綺麗な人で
きっと君と並ぶととてもお似合いなんだろう。
俺なんかよりずっと ...
結婚なんて別にどうでもいいんだ
君の気持ちさえ向かなければ。
_______ でも、君は
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君の中にずっと居続けられるのならこのくらいは ...
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- それ、何?
ユウタ
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俺が持っているのは透明の小さなガラスに入った透き通った液体。
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- これはね、魔法の薬なんだ 〜
トシヤ
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そう言ってそっと月に透かしてみる
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- へ 〜 どんな魔法?
ユウタ
- そうだな 、、、
トシヤ
- 俺たちの気持ちがずっと一緒にいられる魔法かな。
トシヤ
- 何それ。
ユウタ
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ごめんね、たまさん。
君の喜怒哀楽は全て俺じゃないと嫌なんだ。
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- ふふ、信じてないでしょ?
トシヤ
- そんなことないけど
ユウタ
- 試してみる?
トシヤ
- 試してどうするの?
ユウタ
- ずっと一緒にいるの。
トシヤ
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そう言っていつもより強く、もう二度と来ないこと時間を忘れないように君のことを包み込む。
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- ほら、これはたまさんの分
トシヤ
- うん。
ユウタ
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2人で飲む
ちょっとだけ甘くて苦い。
ふっ、と意識が遠のいて
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_____ チュンチュン
朝はいつも通りやって来て
小鳥が忙しなく鳴き始める。
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俺は君の感情を独占できたかな?、
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