名前(1日目)
また推理
- いやー久々に楽しかった
正一
- 元気でやれよ
正一
- オカン並みの心配性
正一
- はよいけ(苦笑)
誠一郎
- さいならー
正一
- 今度、みかんよろしく
誠一郎
- 友人を高速バスで見送った帰りのことだった
- 駅のコンビニを出て家まで歩いていて、人通りは少ない
- なにせ深夜だしな
誠一郎
- 前方から人が走ってきた、時々ランニングする人は見かける
- こんばんは〜
ニット帽子
- こんばんは〜
誠一郎
- 寒いですね〜
ニット帽子
- そう言ってニット帽子のランニングマンが横切った時だった
- ランニングマンはくるっと振り返りポケットから
- バチィッバチッバチバチ
- っっ
誠一郎
- ・・・
誠一郎
- スタンガン?
誠一郎
- そこで意識が途切れた
- 起きてくださーい
?
- すやすや
誠一郎
- おーきーるーのーだ!
?
- ぐおっは
誠一郎
- 腹を蹴られた
- 目を開けると無機質なコンクリートの部屋、蛍光灯の下
- えーとどちらさんで?
誠一郎
- こんにちは、誠一郎さんというべきか
?
- それともようこそというべきか
?
- はぁ?
誠一郎
- 君には、
?
- 今、目の前にいる人の名前を当ててもらおうと思います
?
- このやろっ
誠一郎
- 椅子に座っていて気づかなかったが足首が鎖に繋がれていた
- 拒否権はないよ
?
- 名前を当てろだという目の前の奴にイかれてんのかと言った
誠一郎
- 既にイかれきってるから、もう慣れてると普通に答えた
?
- 初めて会う人に名前を当てろという
誠一郎
- おかしなゲームに巻き込まれた
誠一郎
- 言っとくけど、本気ですよ
?
- このスクリーンを見てくれるかな
?
- そう言ってリモコンを取り出し、スクリーンに映し出されたものは
?
- 最初は、半信半疑だった。それを見せつけられたら嫌でも目をそらすことができなかった
誠一郎
- 息を呑んだこいつは本気だということを
誠一郎
- なんで
誠一郎
- これは俺のクラスメート全員じゃねぇか
誠一郎
- 君の過去のクラスメート全員14人本人達をここに人質として連れて来た
?
- 君にはヒントが与えられる
?
- 俺がそれを答えろと
誠一郎
- まあそういうこと
?
- 俺が答えられなかったらどうなる?
誠一郎
- まーそうだよねこんなの見せつけられたらどう展開するかわかるよね
?
- どうなるかはお楽しみだけど
?
- 卑怯だ
誠一郎
- なんとでも、でも名前を当てることができたら解放するから良いだろ?
?
- っっ
誠一郎
- 彼らにも質問したけど、自分が助かるかクラスメートを助けるかと言ったら
?
- クラスメートを助けると言った素敵な友情だね
?
- 俺もそのつもりだどの道助かる道がないのなら
誠一郎
- そいつだけでも助けれるのならな
誠一郎
- そういうところが、ヘドが出るくらいきれいだなって思ってさ
?
- そういうのは、なんでも利用するタイプでねそういうの信じないんだ
?
- そうかよ
誠一郎
- 今日は散々疲れてるようだから、明日からヒントを与えて推理してもらうよ
?
- 答えなければ、どちらかが消える
誠一郎
- 1日目終わり