本消失事件簿③
2人だけ会話するパート
- 本消失事件簿③
朝露 卯月
- あの
秋、聞きたいことがあるんだけど大丈夫?
★海鳴 風夏
- ん?大丈夫だぞ
わざわざ個人のところに送ってきてどうかしたのか?
雨空 秋音
- まず、この依頼が届いた理由を教えて
★海鳴 風夏
- 何故わざわざそんなことを聞くのだ?
雨空 秋音
- なんとなく
昨日の放課後、生徒会の目安箱を
確認したけど、
依頼の紙は入ってなかったから
★海鳴 風夏
- Twitterから本が無くなったと流れてたからだ。
自分の書いた本のタイトルだし気になって返信したら案の定って訳さ
雨空 秋音
- 一応スクショも渡しておく
雨空 秋音
- <画像>
雨空 秋音
- なるほど
ねこさんにしては珍しい行動だね
★海鳴 風夏
- ん?そうなのか?
雨空 秋音
- うん
グループでも話した通り
ねこさんは基本的に誰かを頼ることなんてしないタイプだから
★海鳴 風夏
- それに
★海鳴 風夏
- それに?
雨空 秋音
- なるべく人と関わらないようにしている
人と接する資格がないと思ってたはず
★海鳴 風夏
- だからこんな大胆なことするなんて
可笑しいなぁと思う
★海鳴 風夏
- じゃあ、本を見つける以外の目的があるかもしれないってことか
雨空 秋音
- うん
私にはそんな気がする
★海鳴 風夏
- ……先輩もねこさんの違和感に気付いているかもしれない
★海鳴 風夏
- なら何故、先輩にそのことを聞かず私に話してきたんだ?
雨空 秋音
- 無くなった本が秋作だったのと
先輩がねこさんの変化について触れなかったから
★海鳴 風夏
- 後、2人は特に仲が良いし
良い方向にねこさんが変化してしまっているから、問いただすのを躊躇ってしまったのだろう?
雨空 秋音
- なんで分かるんだ!?
★海鳴 風夏
- そりゃあ
私も夕霞ほどでは無いが
お前との付き合いが長いからな!
雨空 秋音
- 中学からだからね!
★海鳴 風夏
- まぁ本を探しながら、色々聞き回ってみるよ
★海鳴 風夏
- 秋!ありがとうな!
★海鳴 風夏
- いえいえ
……お前が素直にお礼をするとは
頭でも打ったのか?
雨空 秋音
- いいだろ別に!
そっちもさっさと探せよ!
★海鳴 風夏
- はいはい
雨空 秋音