Koichiro and Mai
A love story
- 俺の名前は倉木宏一郎。まあ控えめに言って中学サッカー界のスーパースターってとこかな。
John Doe
- 実況
ゴーーーール!!乃木中と三中の全国中学サッカー大会決勝、後半28分。乃木中倉木が本日5点目!三中をさらに突き放します。これは勝負ありと言ったところでしょうか。
John Doe
- 解説
中学サッカー界の言わずと知れたスーパースター倉木くん最後の最後まで見せてくれますね。素晴らしいプレーでした。
John Doe
- よっしゃーー
宏一郎
- こうちゃーーん!!
麻衣(彼女)
- こうちゃーーん!ナイスゴール!!
憂妃
- (俺のゴールしっかり見たか?)
宏一郎
- (うん!!)
麻衣(彼女)
- 宏一郎は持ち前のスピードとセンスで、大会得点記録を大幅に更新し、強豪高校、Jリーグユースのみならず、Jリーグトップチーム、海外強豪クラブからもオファーが殺到していた。
John Doe
- 是非、うちの前橋育英でプレーしてみませんか?いや、私に宏一郎くんの可能性を育てさせてください!!
John Doe
- 私は宏一郎を高校に進めたいと思っています。そこで1つ条件があるのですが。
麻衣(母)
- 何でしょうか。
John Doe
- 前橋育英高校って進学校としても有名ですよね。もし貴校に宏一郎が入った場合、特進クラスに入れて頂けますか。
麻衣(母)
- はい。勿論です。前橋育英はスポーツだけではなく、人としての成長、その一貫として勉学にも力を入れております。
John Doe
- わかりました。ありがとうございます。では、またお返事は折り返し連絡させていただきます。
麻衣(母)
- 帰り道の車内で
麻衣(母)
- 母さん前橋育英気に入ったみたいだね。
宏一郎
- 監督さんも良い人そうだし、勉強面も問題なさそうだしね。
麻衣(母)
- 確かにねー。でも1つお願いがあるんだよねー。
宏一郎
- なに?
麻衣(母)
- 前橋育英行ったら寮じゃん?寮嫌だからさ、マンションから通えるようにして欲しいんだけど。
宏一郎
- わかったわ。それくらいお母さんに任せといて。
麻衣(母)
- じゃあ前橋育英で決まりかな。
宏一郎
- こうして寮ではなく特別待遇としてマンション住まいの許可を得て前橋育英に通うことになった宏一郎。そして、学校初日。
宏一郎
- ふあああ
宏一郎
- 今日から学校かー。
宏一郎
- ピンポーン
宏一郎
- はーい
宏一郎
- こうちゃんおはよ!学校行こ!
麻衣(彼女)
- 早くね?まだ準備してないんだけど(笑)
宏一郎
- だって初日じゃん!もう準備手伝ってあげるよー
麻衣(彼女)
- 助かる(笑)サンキュー
宏一郎
- 実は麻衣も宏一郎と一緒に前橋育英に進学していた。宏一郎と一緒にいたいというのが1番だが、麻衣も自分の夢の保育士になる勉強をがんばろうと意気込んでいた。
宏一郎
- はい、そろそろ行くよ!
麻衣(彼女)
- おーう
宏一郎