人狼ゲームinアルケミアストーリィ

料理人エイダ

「ウーン、これってツマリ、キャンディスが嘘をついてるんデスカー……？」

技巧士キャンディス

「エイダ！何やってるんすか！エイダは霊能者じゃないはずっす！」

画家パトリシア

「や、やっぱり、ど、どっちかが偽物……なんだよね……？」

ギャンブラーケリー

「当然そうなるだろうなァ」

アイドルロメオ

「なんで！？どうして霊能にも偽者が出るのー！？」

お針子リリアン

「…………同じ理屈……占師と……」

拳闘士ユータ@占師候補

「はー、どっちが本物か全然わからへんわ。オレっち達もこんな感じに見えてたんかいな……」

バーテンダーラスティ

「じゃあ、占師と霊能者の中に、二人も敵がいるってことだよね」

バイオリニストセリーヌ@占師候補

「大方、人狼が狂人だと思われます。妖狐が役職を騙るのは、些かリスクが大きいかと」

技巧士キャンディス

「こんなのねーっす！ウチは、こんなゲームでも、エイダだけは、エイダだけは違うと信じてたのに！」

料理人エイダ

「キャンディス……」

画家パトリシア

「うぅ……二人とも……」

司書エラリー@共有

「想定の範囲内だ。霊能者候補はこの二人で良いな？後から出てきても信用はせん。よし、ではとっとと占い先の決定に移る」

アイドルロメオ

「よくわかんないけど、人狼っぽい人を占えばいいんだよね！」

吟遊詩人ダリウス

「間違ってはいないが、人狼よりも優先して見つけるべき対象があるよね」

メイドシルヴィア

「何なのよっ？」

バーテンダーラスティ

「妖狐、でしょ？」

花屋ハーヴィー

「そうか、妖狐は占われると死ぬ。妖狐を占った奴は本物確定というわけだな」

吟遊詩人ダリウス

「決め台詞を持っていかれたが、その通りだね」

画家パトリシア

「で、でも……妖狐っぽい人なんて、わ、わからない……」

拳闘士ユータ@占師候補

「簡単にわかれば苦労せんからなぁ……」

司書エラリー@共有

「確かに最優先対象は妖狐だが、現時点では甲乙つけがたい。とにかく少しでも怪しいと思った奴を挙げるんだ。言っておくが、挙げられませんは通用しない。そんな奴は真っ先に処刑する」

画家パトリシア

「ひっ……」

見習い冒険者アネリ

「エラリーさん、それは酷いわよ！」

戦士レオン

「落ち着けよアネリ。それくらいの気合は必要だとオレも思うぜ」

見習い冒険者アネリ

「レオン……」

戦士レオン

「つーわけで俺が占って欲しいやつはアネリかラスティだ！」

見習い冒険者アネリ

「えーっ！」

バーテンダーラスティ

「そうなの」

戦士レオン

「特にラスティは頭も良いし危ねー匂いがするわ。アネリが人狼ならそのうちボロ出しそう」

見習い冒険者アネリ

「どういう意味よ……」

メイドシルヴィア

「アタシもラスティはなんとなく怖いわっ！だからアタシもラスティを推すわねっ」

お針子リリアン

「……私は……ダリウス……キモいから……」

吟遊詩人ダリウス

「いや、酷くない？」

花屋ハーヴィー

「おれはケリーだ。元からと言えばそれまでだが、怪しくて仕方がない」

ギャンブラーケリー

「ククッ……」

料理人エイダ

「ンー、ワタシが占っテ欲しイのはやっぱり、キャンディスデスネー。せめて、人狼ではナく、狂人であって欲しいデス」

技巧士キャンディス

「……エイダ」

司書エラリー@共有

「悪いが霊能に占いを割くのは認めない」

バイオリニストセリーヌ@占師候補

「わたくしとしてはレオンさんを占いたいですね。彼が人狼なら手強いと思われます」

拳闘士ユータ@占師候補

「んあー、オレッちはケリーはんかなぁ」

吟遊詩人ダリウス

「僕様の美しき一票はラスティに捧げよう」

アイドルロメオ

「うーん僕はよくわかんないけどダリウス！」

ギャンブラーケリー

「ククッ……俺もダリウス、てめぇはくせぇと思ってるぜェ」

見習い冒険者アネリ

「……私はケリー、あなたを推すわ」

決して仲の悪いわけではなかった知り合い達が、互いに互いを疑い合う。その光景に、アネリは辟易する他なかった。

司書エラリー@共有

「パトリシア、お前はどうなんだ」

画家パトリシア

「え、えと、その、わ、わたしにはちょっと……」

司書エラリー@共有

「お前、俺の言ったことを忘れたのか？」

画家パトリシア

「う…………。え、えと……、ケ、ケリーさんで……ごめんなさい……」

見習い冒険者アネリ

「エラリーさんは誰が怪しいと思っているのかしら？」

司書エラリー@共有

「俺の考えは伏せておく。俺は絶対的な人間側だ。俺の思考は些か影響が大きすぎるだろう」

拳闘士ユータ@占師候補

「そういうもんやろか……」

司書エラリー@共有

「まとめると、ケリーに疑いが集中しているな。次いでダリウス、ラスティといったところか。……よし、決めた。ユータ」

拳闘士ユータ@占師候補

「なんや？」

司書エラリー@共有

「お前はハーヴィー、ケリー、アネリの中から占い対象を選べ。おっと、今言うなよ。お前がそれを開示するのは明日の朝会議だ」

拳闘士ユータ@占師候補

「わ、わかったけどなんでそんなことすんねや？」

司書エラリー@共有

「セリーヌ」

バイオリニストセリーヌ@占師候補

「はい」

司書エラリー@共有

「お前はレオン、ダリウス、ラスティの中から占い先を選ぶんだ」

バイオリニストセリーヌ@占師候補

「……承知いたしました」

司書エラリー@共有

「この占い方法には様々なメリットがある。占師の意思を伺えたり、占い先を襲撃されて面倒になることを防いだりすることが可能だ」

アイドルロメオ

「よくわかんないけどすごーい！さすがエラリー！」

司書エラリー@共有

「会議はこれにて終了としたい。何か言いたいことのある奴はいるか」

応える者は、いなかった。

ひとり劇場

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