クー・フーリンとバレンタイン
うちのカルデアではこんな感じでした。
- おい、マスター
ちったぁ休めよ
働きすぎは体に毒だぜ?
クーフーリン
- 心配してくれてありがと
クー
ぐだ子
- でも、今休んで後悔したくないから
ぐだ子
- さてと、林檎はどこかな………
ぐだ子
- ──────────────────────
ぐだ子
- なあ、嬢ちゃん
マスターは何をあんなに必死になってんだ?
クーフーリン
- あの………他の英霊の皆さんには内密にしていただけますか?
マシュ
- なんでも、『日ごろお世話になってるサーヴァントのみんなへのサプライズ御礼参り』を計画中らしくてですね
マシュ
- あ?
クーフーリン
- (御礼参りって言やぁ、卒業式にチンピラが先公をボコす類いのイベントじゃなかったか!?)
クーフーリン
- ですから私、密かに先輩への贈り物を用意してるんです!
あの、先輩には内緒でお願いしますね
マシュ
- お、おう
貢ぎ物は喜ばれると思うぜ(賄賂的な意味で)
クーフーリン
- ─────────────────────
マシュ
- いくらか聞いて廻ってみたが
女どもは何かしら用意してるみてェだし、野郎も何か用意しとかねェとまずいかもな
クーフーリン
- よし、そうと決まりゃ、こいつをこうして─────
クーフーリン
- ─────────────────────
クーフーリン
- ぐだ子の声「ふいー、やっと出来た。そろそろ渡し始めようかなー!」
ぐだ子
- (来たな)
クーフーリン
- ぐだ子の声「誰かいないかなー…………あ、いたいたクーフーリン!」
ぐだ子
- (腹くくるしかねェ!!)
クーフーリン
- よっおはようさんマスタ──────(絶句)
クーフーリン
- クー、いいところに
ぐだ子
- (あ、死んだ)
クーフーリン
- あ、この姿は林檎の副作用だから気にしないでね
ぐだ子
- それより、いつもお世話になってるクー・フーリンに渡したいものがあってさ
ぐだ子
- (引導をってか)
まあいいさ。それが嬢ちゃんの気持ちなら、オレは………
クーフーリン
- はい!
ハッピーバレンタイン!
ぐだ子
- お、こりゃまさか………
クーフーリン
- チョコ。一応手作りだけど………嫌いだった?
ぐだ子
- (どうやらとんでもねェ勘違いをしてたみてェだな、オレ)
クーフーリン
- いや、こっちも用意してたんでおあいこだ。
いやいや、無駄にならないで良かった。
クーフーリン
- (ほんと……ありがとな、マスター)
クーフーリン
- END
クーフーリン