Loading...

ひとり劇場

第2話『決断』

下手注意。1話の続きです。

!?
ふふ、どう?
……何も、感じない。
そりゃそうでしょうね、だって何もしてないもん
は!?
それほど貴方の悩みは馬鹿らしくて簡単だってこと。
んだと……!
はい、そこ。
っ…
そうやってすぐに怒る。苛立つ。暴力をする…
そ…そんぐらい人間あるだろ!!イラつくくらい…っ!
ええ、そうね。そうでなければ人間とは言えないわよ
じゃあ何が言いたいんだよ…っ
問題は貴方の中身。
…は…?
貴方は前に、「人間関係なんてどうでもいい」って思ってたでしょ
……
…でも、ここ最近、寂しいという感情に襲われた。それは自分の力ではコントロール出来ないほどの大きさであり、人に助けを求めないと直せないくらいになっていた。
…寂しい…?
は?そんなことも知らなかったの?…変な人。というか本当に人間なの?気持ち悪い姿に醜い目。それだったら誰も近寄らないわけね
うっせぇな…
はいはい。でも話し続けるから
…それは、本当の貴方はずっと人間に避けられ、怖がられ、嫌がられるのが辛かった。苦しかった。
でも自分は人間関係なんてどうでもいい、俺が良ければ何でもいい。そんな馬鹿みたいな言葉で抑えて抑えて抑えすぎて溢れた。はい、終わり
…いや…どういうことだよ、そんなこと一度も思ったことねえぞ…!
それはただ貴方は思い込んでいただけ。俺は俺は俺はと信じ込ませてたけど…ボロが出たって感じ。わかる?
わかんねぇよ…っ
でしょうね。でもそれが現実。いいじゃない、私から見たら優しい現実だと思うけど
…俺には…
俺には…優しくなんかねぇよ…、
…あ、そう。
まぁ別に興味ないんだけどさ、貴方がそう思うならそうでいいし。んで、それを治す方法
その性格、姿、名前を全て変えて別人になる。しかも人間に好かれるような姿
…はぁ…?
もう今の貴方から変えられることは不可能の不可。だから1から変えるのよ
何言ってんだよ…頭おかしいのか…?
そうやって腹立つこと言うから人間関係に恵まれず1人で寂しいという感情に襲われ辛い辛いしてんでしょ。しかもこれしか方法は見つからないの、我慢して。
…っち。
私の前で舌打ちなんていい度胸ね。
まぁいいわ、とにかくまずはすべてを変えるのよ。姿形を全部ね
変えるのは3秒で終わるわ。でも貴方の決断がないと出来ない。そうじゃないと私消されちゃうから。
…決…断…
そう、決断。できれば早くして欲しいんだけど…現実そうは上手くいかないから、決まったらすぐに言って。
じゃあ私はもう帰るから。変なことで呼び出したらタダじゃ置かないわよ。
…な、ぁ。
?なに、手短に済まして
それってよ…今までの記憶も、なくなる……のか?
ええ、消えるわ。だけど変わってられるのは深夜になるまで。深夜になったら貴方はいつものその馬鹿みたいな貴方に戻るわ
……わかった。
もういい?じゃあね、ばいばい
っ……
…姿…形…も…………
【続く】

2  

投稿日時:2018-01-26 16:36
投稿者:妖精
閲覧数:5

> 妖精さんの作品一覧をみる

↑このページの先頭に戻る