団長危機一髪
- 団長、護衛の依頼はどの様な塩梅だい?
太股枕
- ん?
まだもう少しかかりそうだけどどうかした?
団長
- いやね、ちょっと君をデートに誘おうかと思ってね
太股枕
- 唐突だなwww
団長
- 船で何かあった?
団長
- まったく……
君は占い師でも無いと言うのに見えている世界が広すぎるよ
太股枕
- 勘が良いだけだよwww
団長
- まぁ、いい
その話は置いておくとして
デートのお誘いに対して何の回答も得られないのは、乙女心が傷付くのだがね?
太股枕
- ゴメンゴメンwww
団長
- 誘ってくれるのは嬉しいけど、俺が依頼終わるのって夜になりそうなんだけど……
明日じゃ駄目なの?
団長
- いや、君が身体からナイフやら包丁やらを生やす趣味が有るなら明日でも構わないんだがね
太股枕
- なにそれこわい
団長
- え?
俺なんかした?
団長
- 君は何もしていないよ
君に非はない
そこは安心して良い
太股枕
- うーん
アルルがそこまで言葉を選んで言うって事は、あんまり俺は立ち入らない方が良さそうな事なんだよね
団長
- 理解が早くて助かるよ
太股枕
- でもさ、せっかくのデートじゃん?
汗ぐらいは流して行きたいんだけど……
団長
- 正直なところ君が幼子達から不意討ちを貰う心配はしてないんだが
太股枕
- え、年少組から狙われてるの?
団長
- ただ、あの剣豪はまずい
太股枕
- ナルメアだよね?
その辺りの人物って逆立ちしても身内に危害を加えなさそうな性格なんですが……
団長
- 大丈夫、今頃は錬金術師が一晩ぐらいの記憶を飛ばす薬でも作っているだろうよ
太股枕
- それで解決するなら俺はもう何も聞かない
団長
- 賢明だね
太股枕
- んで、夜からって話だけどどうするのさ
「団長、朝帰りですか?」
って煽られるのも正直ツラいんですが……
団長
- 護衛の依頼が長引いたとでも言っておくのが良いだろうね
太股枕
- ジータがそれで納得するかなぁ……
団長
- 彼女には私から説明しておくよ
君は誰にも連絡しなくていい
太股枕
- んー、分かった
任せる
団長
- ふふふ……
任された
太股枕
- で、肝心のどこに行くかだけど
団長
- 適当にぶらぶらして、酒場にでも入って、酔っ払ったら宿で休もう
大人のデートって感じがしないかい?
太股枕
- アルルにはまだ早いよwwwwww
団長
- ……わかった、ではハーヴィン御用達のランジェリーショップにでも行こうじゃないか
太股枕
- ごめん!
嘘!嘘だから!
それだけは勘弁して!
団長