エーリッヒ博士の長い昔話
初投稿ですので、どうか温かい目で見て頂けると嬉しいです
- ここはとある研究所内の休憩所スペース
- 師匠師匠〜
ニルバー
- ん?何かしら?助手のニルバーちゃん
エーリッヒ
- 師匠が前に話してくれたお話が聞きたいなぁ〜って思ってまして
ニルバー
- ああ、あの話ね?いいわよ、私も丁度休憩だし、話してあげるわ
エーリッヒ
- やったー!師匠大好き!
ニルバー
- 少し昔…人類が文明を作る前のお話をしようかね…
エーリッヒ
- ある日ある場所に…3人の女性が居ました
エーリッヒ
- その3人の前に突如、空から液体が入った瓶が三本降ってきました
エーリッヒ
- そして3人は液体の入った瓶を飲みました
エーリッヒ
- すると、3人に変化が起こりました…
エーリッヒ
- 1人は無限の知識を
エーリッヒ
- もう1人は弱き者に手を差し伸べ、周りから崇められるような力を
エーリッヒ
- そして最後の1人は…何も得られませんでした
エーリッヒ
- それぞれの能力を得た2人はそれぞれの文明を作りました
エーリッヒ
- 知識を得た者は火を伝え、道具を伝え発展していきました
エーリッヒ
- 心を得た者は各地に渡り歩いては弱いき者を救い自身の教えを伝え宗教を作り発展していきました
エーリッヒ
- 残ったもう1人の何も得られなかった者は2人の真似事をし、発展していきました
エーリッヒ
- しかし、ある日科学を発展させていた知識を得た者はその文明の国と共に空に旅立ちどこかへ行ってしまいました
エーリッヒ
- もう1人の心を得た者は各地を渡り歩き、悟りを開き1人で山に篭りました
エーリッヒ
- 残った最後の何も得られなかった者は堕落や争いに満ちた文明になり、各地にその街を作っていきました
エーリッヒ
- そして、何も得られなかった者は2人の痕跡を消すかのように各地にその国を広げていきました
エーリッヒ
- 人々は何も得られなかった者を恐れました
エーリッヒ
- 恐れた人々は2人に助けを求めました
エーリッヒ
- 最初に応えたのは心を得た者でした
エーリッヒ
- 心を得た者は各地を歩き、人々と動物を安全な場所に連れて歩きました
エーリッヒ
- 時には海を割り、山を割きながら導きました
エーリッヒ
- 次に応えた知識を得た者は悪しき街を雷で焼き払っていきました
エーリッヒ
- 後にインドラの雷として恐れられました
エーリッヒ
- しかし、悪しき街のせいで土は汚れ、草木が生えないほど穢れてしまっていました
エーリッヒ
- 知識を得た者は浄化をするため、世界中を母なる海に一時的に沈める大洪水を起こしました
エーリッヒ
- 心を得た者は事前にコレを知り、巨大な箱舟を作り、人々と動物達を入れ大洪水を耐えました
エーリッヒ
- 大洪水に巻き込まれた何も得られなかった者は2人を怨みました…特に知識を得た者を強く…強く怨みました…
エーリッヒ
- その余りにも強い怨みを恐れた知識の者は何も得られなかった者を山に封じ、その山を宇宙に飛ばしました
エーリッヒ
- 2人はもう、こんな過ちを犯さない為に、自らを命を絶ったとさ…
エーリッヒ
- めでたしめでたし…
エーリッヒ
- ...zzZ...zzZ
ニルバー
- おっと、寝ちゃったみたいね…ま、こんなつまらない話聞いたら誰でも…
エーリッヒ
- …ハッ!し、師匠の話は本当に為になります!ハイ!
ニルバー
- 本当に?途中で寝てたみたいだけど?
エーリッヒ
- いやいや!ちゃんと聞いてます!ハイ!
ニルバー
- ……後で、この話の感想をまとめたレポートを提出するように
エーリッヒ
- ヒ、ヒェェェ⁉︎師匠!お許しォォォ!
ニルバー