何でも無い話
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- 時々ここは棺の中だって思う事があるんだよね
ラフカディア
- 棺?
はるか
- そ
ラフカディア
- 私達は幽霊
ラフカディア
- 皆死んでるの
ラフカディア
- だからここにいても何も変わらないの
ラフカディア
- 永遠に
ラフカディア
- でも、周りの皆とっても楽しそうだよ
はるか
- でも、ここからじゃどこにも行けない
ラフカディア
- だって、自分がいないもの
ラフカディア
- でも自分がいないとホッとするよ
はるか
- ここが学校だったらきっと楽しいよ
はるか
- 卒業生
ラフカディア
- 全員の名前言える?
ラフカディア
- 卒業しちゃった人の事なんて知らないよ
はるか
- ここから卒業して行った人はきっと皆、外の世界に行ったんだよ
ラフカディア
- 外の世界?
はるか
- 心地よい棺は無くて、何かに呪われてて、全部丸裸にされて、いつかは全部ダメになって消えちゃう、永遠の無い世界
ラフカディア
- でも、暖かい日差しがあって、何かを愛せて、誰かの肌に触れられて、今はまだ幸せを感じられる、瞬間がある世界
ラフカディア
- 進めばそれだけ広がる世界
ラフカディア
- ねえ
はるか
- 私達はいつここから卒業出来るのかな
はるか
- いつかはここを卒業しなくちゃ
ラフカディア
- だって私たちは、元々その外の世界で生まれたんだもん
ラフカディア
- 大丈夫。元いた場所に、帰るだけだよ
ラフカディア