未知の場所、喫茶店の前にて
劇場からの帰り道、珈琲の看板が特徴の、賑やかな喫茶店に立ち寄ろうとするけど、入る勇気の無い少女の話。
- 劇場の隣の、珈琲の香り漂う喫茶店の前で、二人の少女がたむろっている。
純白少女
- …ねえ里沙さんやー
純白少女
- なんや
里沙
- 彼処に沢山の人がいる喫茶店あるんだけど、いきなり入って大丈夫だと思います?
純白少女
- え、大丈夫やろ?多分。
里沙
- 創作也平気だと思います?
純白少女
- 変に設定盛り盛りな私が受け入れられると思います?
純白少女
- どんだけ不安がっとるん君…大丈夫やって
君青い鳥の処でも也やってきたんやろ?
里沙
- 座敷会話って、気楽で便利ですよね(感情無き笑顔で)
純白少女
- あ…(何かを察したのか目を逸らし)
里沙
- というか創作だけじゃなくて二次創作也もしたいんですよ里沙先生
純白少女
- あとさ、遅筆且つ炉留好きなんですよ。さっきちらりと扉覗いてきたんですけど会話の流れが超早かったんです。
純白少女
- 別に入らんでも死なんやろ
里沙
- それでも会話したいんですって!
純白少女
- 我が儘やな君!
里沙
- 喫茶店何度か覗いて観察してみたらええでしょ。そんで、行ける思うたら当たって砕けてきぃ。
里沙
- …ですね、そうします。
純白少女
- ところで研究の程はどうですか。
純白少女
- 白い鳥なんておらんかった、ええな?
里沙
- アッハイ
純白少女
- というかアンタ、ずっと気になっとったんけど何で目に包帯しとるん?
里沙
- 私顔合わせるの苦手なので…
純白少女
- そんな他愛ない会話を交わしながら二人の少女は喫茶店を後にした
純白少女