僕の友達が犯罪者と戦うそうです。
親の都合により夜音(やおと)中学校に転校してきた瑠依。狐娘の藍と猫娘の瑞と出会い親しく接してくれるふたりと仲良く出来るのか?
- ここかぁ
瑠依
- 目の前にある鉄格子の付いた学校。
親の都合で「私立夜音中学校」に
今日から通うことになった。
瑠依
- (転校なんて初めてだから緊張するな...)
瑠依
- 門を潜ろうとした時
瑠依
- そこ どいて 邪魔。
藍
- あ!ご、ごめんなさい!
瑠依
- そこには僕よりも小さい山吹色の
綺麗な目をした女の子が立っていた。
瑠依
- ちょっと藍まってっちゃ。
歩くの早いんよ!
瑞
- お前が遅いだけ。
藍
- あれ?君どこの人?
あ!もしかして
校長が言いよった
転入生の子やない?
瑞
- 藍って子よりも小さい
女の子が僕に話しかけてきた。
瑠依
- あ!えっと。僕。
桜宮瑠依っていいます!
今日から転校してk...
瑠依
- ごめんなさぁぁぁぁあぁい!
ルナ
- 上から飛んできた女の子が
僕を踏んで着地する
瑠依
- いてて...
瑠依
- あわわわわ!
大丈夫ですか!?
ごめんなさい!
遅れちゃうのでこれで!
ルナ
- そう言って女の子は
走って昇降口の
ところへ向かった
早口で何を言ってるかは
ほとんど聞き取れなかった
瑠依
- 大丈夫?
藍
- そう言って
柔らかそうな手を差し伸べて
僕を立たせてくれた。
藍
- あ、ありがとう。
瑠依
- 俺は藤華 藍。
呼び捨てでいい。
ちゃん付けは嫌いだ。
藍
- 分かった。
瑠依
- 先に言われたし...
あ!私は
城山 瑞!
瑞ってかいてしるしやけん!
気軽にシーちゃんって呼んで
よかよ!
瑞
- うん。よろしくね。
瑠依
- なんだ普通に優しい人達じゃん。
この時の僕はそう思っていた。
「おはようございます!
藍様!瑞様!」
廊下に1列に並んだ男子は
藍と瑞に一斉に礼をした。
「藍様!そこの男は?」
と一人の男子が僕のことを
ギロっと睨み付けながら
質問した。
瑠依
- 俺のダチだ手を出したら
分かっているな?
藍
- 質問を返し手から炎を出した。
最初に説明するのを
忘れていたがこの世界は
獣人や能力者で出来ている。
藍
- 「しっ失礼しました!」
藍の出した炎に怯え
僕を睨むのをやめた。
それだけ藍が怖いのだろうか?
僕にはまだ分からなかった
藍
- 藍怖がらせすぎやろ(笑)
まぁ、ダチを睨むあんたも
悪いんやけどね。
瑞
- るいっちも藍怒らせんようにせなばい?
瑞
- は、はい!
瑠依
- るいっちってなんか犬みたい(笑)
瑞
- そんな雑談を交わしながら
歩いていたら校長室に着いた。
藍が扉を2、3回ノックした。
中から返事が聞こえ藍は扉を開けた。
瑠依
- 失礼します。
3年暁組の藤華 藍です。
転入生を連れてきました。
藍
- 同じ組みの城山 瑞です!
瑞
- おはよう。2人とも。
さあさ。君がるい君だね。
中へお入り。どうぞ。
あい君としるし君も入りたまえ
パンゴワン校長
- はい。失礼します。
瑠依
- 失礼します。
藍
- 失礼しまーす!
瑞
- 色々と話が終わり、
教室に行くことになった。
瑞
- クラスは四つあるんだ。
一つ目のクラス暁組は運動や勉強そしてほかのクラスにないパトロールもあるんだ。
二つ目のクラスは椿組勉強を優先とする組であり天才的な頭脳を持つ子がたくさんいる。コンピューターも扱える。
三つ目は翠(ひすい)組
ここは運動が優先だから体力が有り余るほどある子達が行く。
四つ目は、闇夜組
まぁ、簡単に言うと不良の子達が集まるところだだが心配はない。みんな優しい不良だからね。
パンゴワン校長
- 優し不良...
マイルドヤンキー?
色々とツッコミたい点を
鵜呑みして僕は
パンゴワン校長の話を聞いた。
パンゴワン校長
- それで僕の組はどこでしょうか...?
瑠依
- きみの行くクラスは
暁組。ふたりと同じクラスだ。
パンゴワン校長
- 分かりました。
瑠依
- 校長先生。あとは私たちに
お任せ下さい。
藍
- ん?そうか。なら頼みますよ?
藤華くん、城山くん
パンゴワン校長
- はい!
瑞
- この2人が一緒のクラスに
居れるなら安心した。
緊張していた気持ちが
楽しみに変わった。
教室の扉に手をかけ
深呼吸をし僕は中へ
向かって行った。
瑠依