どんな君でも
とあるカップルの会話です
- ねぇ、私のどんなとこが好き?
にゃんこ
- ん?
叶義
- 突然だね
叶義
- どうかしたの?
叶義
- いーから
にゃんこ
- 答えてよ、私のどんなとこが好き?
にゃんこ
- そうだね
叶義
- 底抜けに明るいとこ
叶義
- おっちょこちょいで抜けてるとこ
叶義
- 可愛いとこ、照れてるとこ
叶義
- 怒ってるとこ、弱々しい拳で殴ってくるとこ
叶義
- お風呂上がりほうけ顔で湯気が顔から出てるとこ、
叶義
- 全部、全部好きだよ
叶義
- ……
にゃんこ
- ん?
叶義
- 照れました
にゃんこ
- 言わせたのはそちらでしょう
叶義
- お互い、隠せない照れを隠すため少しセリフが固くなる
- そんな所も愛しい
- それで、なんでそんなこと聞いたの?
叶義
- んー
にゃんこ
- ほら、私ってさ、君がいないと生きていけないから
にゃんこ
- 好かれてること確かめてないと、安心できないの
にゃんこ
- 大丈夫
叶義
- 両腕がなくったって君は君だ
叶義
- 大丈夫だよ
叶義
- そう言って抱きしめ返すことの出来ない彼女を俺は抱きしめた
- うん、ありがと
にゃんこ