エミヤの不満
深夜テンションでの思いつきです。
- マスター
エミヤ
- ん? どうしたの、エミヤ
立香
- 実はマスターに相談したいことがあるんだ
エミヤ
- へえ、エミヤから相談なんて珍しいね。で、どんな?
立香
- マスターも私がカルデアの家事全般を任せられているのは知っているだろう?
エミヤ
- うん!もちろん他のサーヴァントも交代制でやってくれてるけど、エミヤはその中でも最高責任者みたいなものだよね!
立香
- ああ、たまにとんでもないことをしでかす者もいるからな。私はそれの監視という役割も担っている
エミヤ
- うんうん
立香
- だがな、いくらなんでも
エミヤ
- 私ばかり留守番が多すぎやしないかね!?
エミヤ
- あー……
立香
- 多忙なマスターや他の職員に代わって料理や雑事を行うということならばまだわかる。それはいいんだ
エミヤ
- うん……
立香
- だが最近思ったんだ
エミヤ
- “あれ、そういえばオレ家事しかやってなくね?”
エミヤ
- とな!!
エミヤ
- その時の愕然ぶりときたら、つい素の自分が出てきたしまったほどだ!
エミヤ
- ………………ごめん
立香
- 私はサーヴァントであり、戦うためにこのカルデアに呼ばれたんだ
エミヤ
- それが、いったいどうしてこうなった!?
エミヤ
- 戦闘に参加するのはごく稀で、気づけばマスターとの絆レベルも黒い方の私に抜かれてしまっている有り様!
エミヤ
- そんなにか!? 私はそんなに役に立たないか!?
エミヤ
- そんなことないよ! 強化だってされたし、エミヤは頼れるアーチャーの一人だよ!?
立香
- でも……
立香
- ぶっちゃけ全体宝具はアルジュナ達がいれば問題ないんだよね……
立香
- ぐは!(クリティカル)
エミヤ
- エミヤ!?
立香
- 今のは効いたぞマスター……
エミヤ
- ごめん、悪気は無いの! でも、少しでも有利に戦えるように考えたら結果的にね……
立香
- ハッ、残念だったな、赤い方のオレ!
エミヤオルタ
- 貴様、黒い方の私!
エミヤ
- 全体バスター宝具持ちアーチャーなど、星5には腐るほどいる
エミヤオルタ
- えーと、アルジュナ、ギルガメッシュ、テスラ、イシュタル…………うん。星5アーチャーの過半数はそれだね
立香
- そしてその内の2体、アルジュナとテスラを持つマスターにとって、貴様など眼中にも無い!
エミヤオルタ
- イシュタルはリアルマネーが足りなかった。次こそ引いてみせる
立香
- なんだと!? あと課金は程々にしたまえよ、マスター
エミヤ
- 分かったか? 貴様を使うぐらいなら、スター生産量の豊富なアタランテを使ったほうがまだマシだ!
エミヤオルタ
- くっ! そういう貴様はどうなんだ!?
エミヤ
- 愚問だな。スキルによって耐久性、攻撃性ともに優れ、NP効率、スター生産量も優秀。その上、宝具で敵のチャージまで減らしてみせるこのオレが、弱い訳など無い!!
エミヤオルタ
- あと声がSWBっていうトコもポイント高い。むしろそこが一番大きいまである。耳に良いよね、耳に
立香
- 声なら私も一緒だが!?
エミヤ
- 諦めろ。残念ながら、もう、勝負はついている。敗者は敗者らしく、黙って雑用でもしていろ!!
エミヤオルタ
- そんな……、バカな……
エミヤ
- うん
立香
- たしかに、オルタの言っていることは間違いじゃないかもしれない
立香
- マスター!?
エミヤ
- でもね
立香
- エミヤがいなければ、私は今まで戦い続けることはできなかった
立香
- クエストから帰ったら、必ずそこにはエミヤが作ってくれたおいしいご飯があって、エミヤは笑顔で私達の帰りを待っていてくれていた
立香
- そんなエミヤが居てくれたから、私は今日まで頑張れたの!!
立香
- マスター…………
エミヤ
- ふん…………
エミヤオルタ
- だからエミヤにはこれからも、私の帰りを待っていてくれてほしいの! そうすれば、私、もっと頑張れるから!!
立香
- 勝手な事言ってるのはわかってる。だけど、私…………
立香
- もういいマスター
エミヤ
- え…?
立香
- 君の気持ちは伝わったよ
エミヤ
- 任せたまえ。これからも君を満足させられるように私はここで腕を振るおう
エミヤ
- 私にとっても、君の笑顔はとても励みになるからね
エミヤ
- エミヤ……!
立香
- だが、私のこともたまには使ってくれると嬉しい
エミヤ
- うん!もちろん!
立香
- これからもよろしくね、エミヤ!!
立香
- ああ、こちらこそ。君は、本当に良いマスターだな!
エミヤ
- ……………ふん。結局、とんだ茶番だったな
エミヤオルタ
- 終わりです! ありがとうございました!
マシュ
- END
マシュ