カルデアの日常 1
- マスター、一つ質問があるのだが、いいかね?
エミヤ
- 構わないけど、どうしたの珍しい
ぐだ男
- いや、カルデアには多くのサーヴァントがいるだろう? その件についてだ
エミヤ
- 嫌いな奴でもいたの?
ぐだ男
- いや、問題はそこではない。ちらほらと知らない名前が伺えるのでね。少々疑問に思っていたのだ。
エミヤ
- む? 噂をすればなんとやらマスター
エミヤ
- なんだよ、俺なんかのことをジロジロ見て。顔にゴミでも付いてるか?
両儀式〔アサシン〕
- いや、そうではない。私は歴史や伝説にはそれなりに詳しい方でね。だが、両儀式などと言う名前は聞いたことがないから、ずっと疑問に思っていたのだよ。
エミヤ
- だってさ、式。オガワハイムの話をしてあげたら?
ぐだ男
- 私からも頼みたい。なに、相応の代価は払うとも。
エミヤ
- 代価とか、そう言うのはいらない。だけどまぁ、知りたいって言うなら別に構わないよ。
両儀式〔アサシン〕
- いいぜ、話してやる。俺がカルデアにきた経緯を話せばいいんだろう?
両儀式〔アサシン〕
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- なるほど、擬似サーヴァントか。道理で私とも通常の英霊とも異なる訳だ。
エミヤ
- なんだ、これだけで理解したのか?
両儀式〔アサシン〕
- 得るものは得た、と言う訳だよ。私は君の過去を探りたい訳ではないからね。
エミヤ
- ふうん? そういえば俺は俺でエミヤなんて名前は聞いたことがないぞ
両儀式〔アサシン〕
- そこらへん教えてくれよ、エミヤ
両儀式〔アサシン〕
- む? 代価は要らないのでは無かったかね?
エミヤ
- 要らないよ、そんな堅いもの。俺が求めてるのは善意とお前の情報だ。それ以外には何もない。
両儀式〔アサシン〕
- そうか。ならば私も相応の態度で答えよう。マスター、お茶を淹れても良いだろうか?
エミヤ
- 長い話になりそうだからな……
エミヤ
- マスター?
エミヤ
- Zzz……
ぐだ男
- ふむ。どうやら寝てしまったようだ
エミヤ
- それじゃ、移動するか。飯でも食いながら話そうぜ? 長い話は嫌いなんだ。
両儀式〔アサシン〕
- ---完---