八尺様
怖い話です
- 凛花いる?あとさえねえも
宮野 すばる
- いるよ
宮野 凛花
- どうしたの?
宮野さえ
- 今、昆虫採取に行ってる途中なんだけど…
宮野 すばる
- うむ
宮野さえ
- うん
宮野 凛花
- なんか、すごい背の高い女の人がいるよ
宮野 すばる
- 田舎に撮影に来た身長モデルちゃうの笑
宮野さえ
- ねえ
宮野 凛花
- それヤバイやつかも
宮野 凛花
- え?
宮野 すばる
- なに
宮野さえ
- 八尺様っていう妖怪がいて
宮野 凛花
- 気に入った子をあの世に連れていくんだって
宮野 凛花
- まじか
宮野さえ
- でも、身長が大体分からないと…
宮野 凛花
- 特徴は
宮野 すばる
- 帽子をかぶってて、2mくらい身長ある
宮野 すばる
- ん…?
宮野 すばる
- なんか聞こえる
宮野 すばる
- なんて聞こえるの?
宮野 凛花
- え、これヤバイやつ?
宮野さえ
- ぽぽぽ?
宮野 すばる
- それは
宮野 凛花
- 八尺様が笑ってる時の音だ…
宮野 凛花
- え
宮野さえ
- もしかしてすばるにいちゃん好かれた?
宮野 凛花
- うそ
宮野 すばる
- すばるそこから離れて!
宮野さえ
- 離れてって言ったって…
宮野 すばる
- あ、行ったみたい…
宮野 すばる
- 良かった…
宮野 凛花
- そのまま、家に帰ってきて!
宮野さえ
- 家には、じいちゃんもばぁちゃんもいるから
宮野さえ
- 無事に家に帰ったすばるは、おじいちゃんとおばあちゃんに、1人で、朝の7時まで札を握って眠っていろ
- と言われた。
- また、じいちゃんが声をかけることはないと言った。
- 大丈夫?
宮野 凛花
- うん…
宮野 すばる
- 私らが付いてるからね!すばる!
宮野さえ
- 怖いよ…さえねえ…
宮野 すばる
- すばるにいちゃん
宮野 凛花
- なに?
宮野 すばる
- じいちゃんとか、私や、さえねえが声かけても、それは、私らじゃなくて、八尺様の声だから、絶対に、開けちゃダメだよ。
宮野 凛花
- じゃあ、もう寝な。
宮野さえ
- ねえ…
宮野 すばる
- お姉ちゃん、声かけてきたでしょ?
宮野 すばる
- ?
宮野さえ
- 私はさっきまで寝てたよ
宮野さえ
- え?
宮野 すばる
- もしかしてそれって美波の言う八尺様じゃないの?
宮野さえ
- 四隅に置いてるお塩は、どんな感じ?
宮野 凛花
- あっ、黒くなってる…
宮野 すばる
- お塩が効いたんだ…
宮野 凛花
- 5時間後
- おはよう。
宮野さえ
- ん、おはよう…
宮野 すばる
- すばるにいちゃん、7時だよ!
宮野 凛花
- ん、そう?じゃあ下に行くね。
宮野 すばる
- すばるにいちゃん、今日で帰るからね。
宮野 凛花
- うん…
宮野 すばる
- ねえ、美波
宮野さえ
- ん?
宮野 凛花
- 八尺様って、朝はいないの?
宮野さえ
- 一応、朝もいる。
宮野 凛花
- その後、スバルたちは実家に帰った。