小説プロット 第1章
オリジナル小説のプロットです。近い将来書籍化するとか言っておけばなんか気分がいいのでそう言っておきます
- 第1章
- カジノ
- ちくしょう!また負けたぁぁぁぁっ!!!
主人公
- まーたオルレインの奴が負けやがったぞ!!
モブA
- この調子じゃあ依頼で儲けた金が全部吹き飛ぶんじゃねえかー!?あっはっはっ!
モブB
- てか流石に洒落にならないんじゃね……?
モブB
- うるせー! ちくしょう次だ次!!
主人公
- いいか見てろよ? 次こそ当ててやるよ……賭け金は更に二倍! そしたら今までの負けは全部チャラって寸法よ!
主人公
- こいつってほんと馬鹿だよな
モブA
- これで勝った試しがあったっけなぁ?
モブB
- むしろ負け続けられるのは才能なきがするわ
モブB
- 諦めないのもな
モブB
- 黙って見てろ!!
主人公
- 30分後
- ほいもう帰れ帰れー
モブA
- いやだぁぁぁっ!! 次は勝てる!勝てる筈なんだぁ!!
主人公
- だだ捏ねてないで帰ればか! 最近平和なんだからお前の出番ねえしやばいだろーが!
モブB
- あぁっ!? くそっ、こいつ力強いなオイ!!
モブB
- ふははははっ! 冒険者舐めんな!
主人公
- お前らが束になっても動かねえからな! あーっはっはっはっはぁ!!
主人公
- くそが! このクズ野郎!
モブA
- この恥晒し!
モブB
- 脳筋野郎!
モブB
- 穀潰し!!
モブB
- え、ひどくない?
主人公
- おーい、アムラ呼んだいたぞー
モブB
- ……また貴方は……。帰りますよ、オルレイン
騎士
- げぇっ!? おい今日は見回りの日だろ!?
主人公
- 見回りだから呼ばれたんじゃないですか……。うちの冒険者が失礼いたしました
騎士
- いやいいっていいって、邪魔だったけど儲かったからな
モブB
- 次は負けねえからな!? ついにツキがやってくるからな!?まじで見てろよー!
主人公
- (こりゃ負けるな)
モブA
- (惨敗だろうなぁ)
モブB
- (ダメ人間だなぁ)
モブB
- ほら帰りますよ……。どうせ無一文でしょうから歩いていきましょう
騎士
- ち、ちくしょう! 覚えてろ!!
主人公
- またのお越しをー
モブB
- 大通り
- ……いや、あのまま続けてれば勝ってたからな?
主人公
- 借金してまでギャンブルをするのはやめてください。……いえ、返してくれるので問題はないんですが、この街有数の冒険者である貴方がそんな風だと、外聞が悪いんですよ
騎士
- はぁー、とはいえまだ来て半年だぜ。他にも強い奴はいるんだし良いだろ別によー
主人公
- ダメです。……はぁ、冒険者だから仕方ないとはいえ、もう少し自制してくださいよ
騎士
- はいはい。まぁ善処するよ
主人公
- 何回目ですか!?
騎士
- ……まぁいいです。今日は、それ以外にも連絡があります
騎士
- ん? 金でも貸してくれるのか?
主人公
- まぁそれもありだよなぁ。丁度半年前、初めて会った時にドラゴンJrに襲われてたお前を助けた礼をもらってないからなぁ?
主人公
- 違います! というか、そのお礼は何回も何回もしてますからね!?
騎士
- ……コホン。そうではなく、領主様からの依頼ですよ
騎士
- げっ、マジかよ……
主人公
- そんな嫌そうな顔しないでくださいよ……
騎士
- 今回は……いえ、此処だと流石にまずいですね。人の目が少ない場所が好ましいので、オルレインの家まで行きましょう
騎士
- 俺の宿、防音性能良くないぞ?
主人公
- ……じゃあ私の家で
騎士
- お、遂にお招きしてもらえるわけか……ぐへへ
主人公
- 違います!!
騎士
- ――ていうか、私は男ですからね!!
騎士
- アムラの屋敷
- お帰りなさいませ。…………中へどうぞ
モブA
- おい、今の間はなんだ
主人公
- お気になさらず。ギャンブル狂いが若様に悪影響を与えないか不安でしたので
モブA
- おう喧嘩なら買うぞ
主人公
- 爺、無駄に短気なオルレインをからかわないでくれ
騎士
- 行こう、応接間を借りる。誰も入れるなよ、爺
騎士
- かしこまりました
モブA
- ……しかし、何? そんな毛嫌いされてるの俺?
主人公
- 割とこう、街の奴らには好かれてる自信あるんだけど
主人公
- まぁ、爺は潔癖だから、依頼の報酬の大半を酒とギャンブルで溶かしてるオルレインがクズ人間に見えるんじゃないかな
騎士
- あまり気にしないでいいと思うよ
騎士
- 俺はお前の言い方が一番気になるわ。何? 主従揃って喧嘩売ってんのか?
主人公
- はぁ、負けたからってカリカリしないでくれよ。……まぁ、とりあえず座ってくれ
騎士
- さて、依頼の話なんだが……まぁ、大して長い話じゃない。ただ今回の件は内密にな? デリケートな問題なんだ
騎士
- ……どうせ、受けなきゃいけないんだろ?
主人公
- そういう事だ。まぁ、その分報酬が多いから、そっちも助かるだろう? なんせ今は無一文と聴いてるからな
騎士
- いや、一応生活費ギリギリは残してるからね? 足元見られてるようですごい嫌なんだけど
主人公
- ……すまない。その点については私が謝罪する
騎士
- ……まぁいいよ、領主サマが言ったことに逆らえないからな。俺も、お前も
主人公
- …………すまない
騎士
- ……依頼の件だが、端的に言えば領主様のご令嬢が誘拐された
騎士
- 相手は黒い森に居を構えるあの夜鷹盗賊団だ
騎士
- まーた面倒な……。で、そのお嬢様は誰だよ、うちの領主サマは子沢山じゃねえか、しかも女ばっか
主人公
- 四女のイリヤ様だ
騎士
- イリヤ……? 知らないんだが、隠し子か?
主人公
- いや、そういうわけではない。あまり表に出てこないだけで、隠してはいないらしい
騎士
- かく言う私も知らなかったので強くは言えないのだが、元々大人しい方らしくてな、今回の誘拐も、屋敷に忍び込んだ盗賊の仕業だそうだ
騎士
- 屋敷に、ねぇ……
主人公
- でだ、盗賊はお嬢様の身代金を要求してるんだが、領主様は自らの立場もあってそれを飲むことができない
騎士
- 悪いが、盗賊の目をかいくぐってお嬢様を奪還してほしい。まぁ、無理なら盗賊にいくら被害が出ても構わないらしいから、慣れない事はするなよ?
騎士
- ……それを隠密が得意じゃない俺に言うかねぇ……
主人公
- まぁ良いよ、俺も金には困ってるからな。それに他の冒険者に任せられる仕事でもなさそうだ
主人公
- 助かる。後で酒でも奢ろう
騎士
- ならとびきりいい奴にしてくれよ? 安酒は飲み飽きてるんだ
主人公
- よく言う、酒の味も大して分からないくせに
騎士
- ふっ、馬車を借りてもいいか? 使者を装いたいからな
主人公
- どうせ連中にお嬢様を殺す度胸はない。さっさと終わらせて酒でもたらふく飲ませてもらおう
主人公
- 盗賊団アジト 地下牢
- …………
ヒロイン
- おいおい、元気ねえなぁお嬢ちゃんよぉ
モブA
- そりゃ機嫌も悪りぃだろ、昨日何したか忘れたんか?
モブB
- そりゃそうか! 悪いな嬢ちゃん!あっひゃっひゃっ!
モブA
- ……いえ、別に構いませんので
ヒロイン
- 強がんな嬢ちゃん、わかってるぜ? アンタはいやぁ大したもんだ、気丈に振る舞えるだけでもそりゃすげぇ
モブB
- そうそう、それに賢そうだ。俺らの取引が悪いもんじゃないって分かってるだろ? 領主サマが溜め込んでる金をすこーし分けてもらうだけなんだからよぉ
モブA
- 嬢ちゃんも帰れる、俺らは儲かる、どっちも得する素晴らしい商売だ。ま、アンタが帰りたくないとか言ってもそりゃ聞けねえ相談だがな
モブB
- ………………
ヒロイン
- ……はぁ、全く、昨日のアレ以降ずっとこんなんじゃねえか。どうすんだよ
モブA
- しらねぇよ、お頭の気まぐれは訳がわかんねえからな。……あーしかし、嬢ちゃんも災難だったな。ウチのお頭は気に入ったやつがいるといつもあんな事しやがるんだよ
モブB
- どんな趣味してんだって話だけどな。あひゃひゃっ!
モブB
- ……はぁ……
ヒロイン
- 助けなんて来なくてもいいです。どうせ、私にはもう……
ヒロイン
- 大きな物音
- ……? なんだ?
モブA
- ……?
ヒロイン
- 盗賊団アジト 正門
- ぁー、こりゃデカイな
主人公
- 盗賊のアジトじゃねえだろこれ、馬鹿なのかよ。無駄にデカイ作りしやがって
主人公