あの子が亡くなった日 4
実話 ちょっと短めです
- 次の日、私は
また病室の扉をあけました。
心音
- あの子は驚いた様子でした。
心音
- …来たのかぁ。昨日、あんな
言い方してごめんな。
あんたメンタルが蟻ん子だから
もう来てくれないかと思ったよ。
N
- そうやって、皮肉混じりに
冗談を言いました。
心音
- 私は適当に挨拶して、
椅子に腰掛けました。
心音
- そして、あの子に
プレゼントを渡しました。
心音
- お?マジ?
N
- 3DS?
N
- ………暇だ暇だと言っていたので。
心音
- 指先と目さえ動かせれば
できますし。
心音
- 入れておいたどうぶつの森も
見て、あの子はとても
喜びました。
N
- お年玉をすべて投げ打って
買ったものだったので、
喜んでもらえなきゃ
不本意だったのですがね。
心音
- そして、次の日も
また次の日もお見舞いに。
心音
- でも夏休みは、
終わるものでした。
心音