ミルクティー事件
ミルクティー劇場長編大作です!主人公ちゃん途中から空気になりますが悪しからず。
- 昨日、私は事件を起こした。ミルクティーを吹き出してしまったのだ。
- しかも二回も。
- そして今日、吹き出さずに飲みきることができた。
- これは、その時のお話だ。
- どうかもう吹き出しませんように…
あなた
- うん、わかった!
ミルクティー君
- しゃ!しゃべった!
あなた
- うん!そういえば、昨日お姉ちゃんの中に入ってるミルクティー、吹き出したんだってね!
ミルクティー君
- ご、ごめんなさい…
あなた
- うん?なんかお姉ちゃんの匂いがするなぁ…?
ミルクティー君
- あ、もしかして、スカートについたミルクティーかもしれないです。
あなた
- お姉ちゃん…!
ミルクティー君
- あ、ペットボトル持ってきますね!
あなた
- わぁ〜お姉ちゃんだ!
ミルクティー君
- 元気にしてた?
ミルクティーちゃん
- うん!お姉ちゃんこそ大丈夫?
ミルクティー君
- 大丈夫よ。それより…
ミルクティーちゃん
- 妹?
ミルクティー君
- ええ。あの子は何よりしっかり者だから心配要らないとは思うけど…。
ミルクティーちゃん
- お姉ちゃん!
ミルクティーちゃん(妹)
- よかった!無事だったんだね!お姉さん、こいつが僕の双子の妹!
ミルクティー君
- 黙れ兄者
ミルクティーちゃん(妹)
- 絶賛反抗期中なんだ!
ミルクティー君
- あ、そうなんだ…。
あなた
- このクソ兄者が迷惑掛けました…
ミルクティーちゃん(妹)
- なんだと!妹のくせに生意気な…!
ミルクティー君
- 二人とも!喧嘩は辞めなさい!
ミルクティーちゃん
- いたいっ!
ミルクティー君
- いたいよお姉ちゃん…
ミルクティーちゃん(妹)
- こんなことで喧嘩していては…お父さんとお母さんが哀しむわよ…。
ミルクティーちゃん
- およそ7年前…
- お父さんもお母さんも本当に行っちゃうの?
ミルクティーちゃん
- ああ…仕方がないんだ。
ストレートティーパパ
- ごめんなさい…でもね。
レモンティーママ
- なに?
ミルクティーちゃん
- 中身を飲まれてしまったペットボトルはリサイクルに行くしかないの…
レモンティーママ
- ああ、お父さんもお母さんも。人間に中身を飲まれてしまったせいで…リサイクルに行かなくちゃならない。
ストレートティーパパ
- リサイクル…それって…。
ミルクティーちゃん
- もう…生まれ変わるってことよ。
レモンティーママ
- 新しいペットボトルや…服とか…いろんなものに生まれ変わる。
ストレートティーパパ
- つまり……。
ミルクティーちゃん
- そういうことよ。
レモンティーママ
- いや!いやだ!そんなのいや!まだ双子が産まれたばかりじゃない!今度だって!
ミルクティーちゃん
- 家族旅行に行こうって…
ミルクティーちゃん
- 双子の世話を…頼んだぞ。
ストレートティーパパ
- 私達にはお父さんとお母さんはもういない。双子も7歳になった。そして私達も…
- いい?もうすぐ、私達も、リサイクルしなければならないの。
ミルクティーちゃん
- リサイクル!?
ミルクティー君
- それって…?
ミルクティーちゃん(妹)
- ペットボトルの天国よ。お父さんやお母さんにも会えるかもしれないわ。
ミルクティーちゃん
- そっか!じゃあ僕行く!
ミルクティー君
- 私も!
ミルクティーちゃん(妹)
- お父さん、お母さん。もうすぐそちらに行くからね…。
- じゃあまず身体を洗うわよ!
ミルクティーちゃん
- じゃあちょっと音楽流してください。
ミルクティーちゃん
- え…ああ…。はい。
あなた
- BGM(キューピー3分クッキング)
あなた
- ペットボトルの!
ミルクティー君
- 正しい洗い方〜!
ミルクティーちゃん(妹)
- そんなこんなで、身体を洗うことができた。
- お姉ちゃん!
ミルクティー君
- これで…
ミルクティーちゃん(妹)
- お母さんに会えるわよ!
ミルクティーちゃん
- ただいま
- おかえり、双子をありがとう。
- え?私途中から空気…。
あなた
- つづく