この世界に蔓延るもの達 2
続編になります。今回はあまり進展があるわけではありませんが、読んで頂けると嬉しいです。
- 前回のあらすじ
討伐数一位の篠宮 竜は、研究者である桐生 碧人のパートナーになった神崎 莉乃に会ったのであった。
ナレーション
- 何から話そうかな…。まずは俺らについて話すか。
篠宮 竜
- 俺達は異端者と呼ばれていて、誰でも1つの能力を持ってるんだ。それでお前が襲われた奴等に対抗するために産まれた存在だ。
桐生 碧人
- 俺ら14歳の世代をはじまりの世代って言って14歳以上の異端者は居ないんだ。
篠宮 竜
- へー。じゃあ、碧人達ははじまりの世代なんだね?
神崎 莉乃
- そうだ。それで俺がアジアの研究者で能力は創造だ。研究者はわかってると思うが、戦わずに異端者のサポートを担う。ちなみに研究者は世界に7人しかいない。7人全員が能力は創造なのだが、得意とするものが違う。
桐生 碧人
- 桐生は武具、少しの防具が得意なんだよな。それを俺は授かった。異端者は自分の持っている能力の他に1つだけ他の異端者から能力を授かる事ができる。
篠宮 竜
- ちなみに、授けられるのは一人までだがな。
桐生 碧人
- へー。だから、竜君は能力が2つなのね。
神崎 莉乃
- で、奴等についてだがあいつらは今の時点では生物の突然変異から生まれたと言われている。
篠宮 竜
- ただ、本当にそうなのかはわからないがな。それを確かめるのが研究者の役目って所だ。
桐生 碧人
- なるほどねえ。大体理解したわ。
神崎 莉乃
- まあ、とりあえずはこんな所だな。
篠宮 竜
- おーい!碧人ー!いるかー!?
増川 舜
- うっ…。桐生。ここで俺は帰ることにするわ。
篠宮 竜
- おいおい。いいじゃないか。久し振りだろ。開けていいぞ。舜。
桐生 碧人
- 勘弁してくれよ…。
篠宮 竜
- ん?この声は討伐数二位の舜君じゃないー?何をそんなに嫌がってるの?
神崎 莉乃
- め、面倒なんだよ…。
篠宮 竜
- じゃあ、お邪魔するぞー!
増川 舜
- 何の用だ?舜。
桐生 碧人
- 武器を貰いに来たんだ。出来たって言ってただろ?
増川 舜
- その時、舜の目が竜の方へ向いた。
ナレーション
- うっ、ま、不味い…。
篠宮 竜
- おー!竜じゃねえか!腕試しさせてくれ!頼む!
増川 舜
- はあ…。断っても無駄なのはわかってるからな。仕方無いな。いいぞ。
篠宮 竜
- ほら、新武器の腕も試してやれ。
桐生 碧人
- おー!ありがとうよ。碧人。よし!竜、勝負だ!
増川 舜
- バトルフィールド転送!
桐生 碧人
- あれ?二人ともいきなり消えちゃったよ?どこに行ったのー?
神崎 莉乃
- 今、異端者同士の為に造った世界にあいつらを転送したんだ。
桐生 碧人
- へー。そんなことできるんだ。
神崎 莉乃
- このモニターから戦闘の様子は見れる。ちなみに、あの世界で死んでもこっちでは死なないからな。
桐生 碧人
- つまりは、ゲームみたいなものなの?
神崎 莉乃
- 言うなればそうなるな。
桐生 碧人
- ふーん。じゃ見ましょ。
神崎 莉乃
- ああ。どんな戦いになるだろうな。
桐生 碧人
- バトルフィールドの二人は…
ナレーション
- 久し振りだな。竜。
増川 舜
- ああ。そうだな。
篠宮 竜
- 避けてたのか?俺を
増川 舜
- いや、そういうわけじゃない。そもそも桐生の研究所に行ってないからな。
篠宮 竜
- へー。そうか。じゃあ、久し振りに進化した俺を見てくれよ!
増川 舜
- ああ。いつもの通り全力でかかってこい。
篠宮 竜
- おい!桐生!ちゃんと竜の時止めは封じてあるんだろうな?
増川 舜
- 「大丈夫だ。能力による時止めは無効にしている。思う存分戦うがいい。」
桐生 碧人
- おう。ありがとうよ。じゃあ、行くぞ!竜!
増川 舜
- いつでもかかってこい。
篠宮 竜
- 今回はここまでです。次回、舜vs竜の戦いになります。ではまた次回!
ナレーション