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ひとり劇場

ブローカー

をためらいもなく殺した元帥にアレンが反論。暗い館の中イメージ。まだまだ馴染めなさそうです

シオン
ブローカー
アレン
けどっ!何も殺さなくたって…!!
アレン
(僕の言葉は、突然振り返った彼女が僕の胸に指を強く突き立てた事で遮られた。
――その指が示す先は、ローズクロス。
僕ら黒の教団が、隠された英雄である証。)
マリア
いいか、大バカ弟子。
アレン
(恐い顔をしてる。姿形は、僕の大切な彼女と同じ。
だけど、いつも優しく微笑んでいたばかりのマリアから、こんな顔で睨まれた事なんて一度も無い。
僕は後退る事もできないまま、ただ耳に流れ込む彼女の言葉を 頭の遠くで聞いた。
けれど、その音は静かな空間では 酷く汚れて脳に響く。)
マリア
この十字架の下では、全ての罪が聖なる犠牲として処理される。
――私達は神に囚われることで、赦されてるんだよ、アレン。
アレン
(マリアは、覚えておけ、と吐き捨てて冷たく立ち去った。
立ち尽くすしかなかった僕は、彼女が去り際に名前を呼んだ事に気が付く。
たった三文字で僕の心をぐちゃぐちゃに掻き混ぜる。ずるい、ずるい…。
これって僕と彼女、どっちのせいだろうか。)
アレン
(時々聞きたくなる。エクソシストになってから、優に千回は超えた。
立ち止まるな、歩き続けろ……僕はマナを二度も殺してしまった償いの為にAKUMAの浄化を続けてる。

拝啓、親愛なるマナ・ウォーカー様。何事も許されるこの世界で、僕は一体何の為に此処に居るのか?)

 

投稿日時:2017-02-17 21:59
投稿者:夢椿

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