サングイス:エーデルヴァイス家の日常2
ユエの創作
- ふふ、今日も綺麗に咲いてるわ。
カリタス
- 姉様、ロジャーが勉強の時間だから姉様を呼んできてだって
ルシア
- こんないい天気なのにお勉強ですか?
ロジャーったらロマンチストではありませんね。
カリタス
- 姉様、ロマンチストの意味が違う。
ルシア
- もう!細かい事は気にしないの!!
ルシアも、そんな陰に居ないでこっちにおいで?
カリタス
- 僕は、日光が苦手なんだ…焼けてしまう。
ルシア
- 昔のヴァンパイアはそうだったかも知れませんが、今そんな事有り得ませんわ!
カリタス
- 確かに平気かも知れないけど、僕には…
ルシア
- 悲しい顔する位ならもう誘いませんわ…ごめんなさいルシア。
さあ、ロジャーの所に行きましょうか?
カリタス
- ……うん
ルシア
- 勉強を終え夕食の後ルシアは静かに姿を消した。
- カリタス、ルシアはどこに行ったの?
ロジャー
- 私も探してますが姿が見当たりませんの…
カリタス
- 部屋にも書斎にも地下にも居なかった。
もしかして、屋敷の外に?
ロジャー
- ルシアがお父様の言いつけを破る子ではありません!
カリタス
- そ、そうだよね…。
ロジャー
- 後は中庭くらいしか…でも、あの子外に出るの苦手で
ロジャー
- とりあえず行ってみよう。
ロジャー
- …………。
ルシア
- ルシア!居ましたわ!ロジャー!ルシアが居ました!
カリタス
- 姉様?
ルシア
- もう、心配しましたわ!急に居なくなって…
カリタス
- 急に抱き締めないで、苦しいよ。
ルシア
- ルシアが中庭に居るなんて珍しいね。
ロジャー
- 月を見てたんだ。姉様のお気に入りの場所で
ルシア
- 月?
とても綺麗ね。
カリタス
- うん、日光は苦手でも月は好きなんだ。
でも、花は皆眠って綺麗じゃない…
ルシア
- ルシア?
カリタス
- 僕は綺麗に咲いてる花をまじかで見れない。
ルシア
- 私の誘いを断った事気にしてます?
カリタス
- うん…
ルシア
- ふふ、優しいのね。ルシア。
たかがあれで嫌ったりしませんわ。
ルシアが日光が苦手なのに無理時をさせる姉なんていませんわよ
カリタス
- でも、外でお茶会なんて出来ない。
ルシア
- 夜のお茶会をすればいいのよ♪
カリタス
- 昼よりもロマンチックだね。
ロジャー
- ……。
ルシア
- また、暗い顔をする。
ルシア、貴方は少しわがままを言ってもいいのよ?
その程度で私は嫌ったりしないから
カリタス
- …姉様とお茶を飲みたい。暗い夜で
ルシア
- えぇ、お誘いありがとうございます♪喜んでお受け致しますわ
カリタス
- じゃあ俺はお茶の準備をしてくるね。
ロジャー
- お願いしますわ
カリタス
- あ、そうそうルシア
ロジャー
- 何?
ルシア
- 花は夜にはほとんど眠ってしまう。だけど、逆に夜しか咲かない花もあるんだよ。
ロジャー
- 本当!?
ルシア
- あぁ、確かにこの庭の何処かに咲いてる。準備が出来るまでカリタスと探して来るといいよ
ロジャー
- そうですわね!行きますわよ!
カリタス
- うん!
ルシア
- …仲良しの姉妹羨ましいな
ロジャー