Loading...

- 新作アプリのご案内 -
会話創作に特化したメモ
その名は「SS Writer」 New!
もうカギカッコや名前入力は不要です！
今すぐStoreでゲット！（→タップでGo!）
*･゜ﾟ･*:.｡.:*･゜(ﾟ∀ﾟ)ﾟ･*:.｡.:*･゜ﾟ･*

ひとり劇場

新着順人気順

CoC TRPG 水槽の夢 - 9 - 地下研究室

オリジナルシナリオ「水槽の夢」のリプレイとして作成しました。

: 水槽の夢 - 9 - 地下研究室

: あなた方の目の前には、地下へと続く階段があります。

: 階段は暗いんだっけ？

: まっくらですね。

: 持ち物にペンライトがあるので、電気を付けて降りていきます。

: じゃ、続きます。

: 間に、冬子と雪をいれて、最後に降ります。

: 受付の女性はどうします？

: まあ、上にいてもらおうか。

: はーい。

: といって、おとなしく待っているようです。

: それではペンライトもあることで、特に問題なく地下に降りられます。

: 階段が降りたところに扉があり、そこには地下研究室とかかれています。

: 開けます。

: 鍵などはかかっておらず、すんなり開きます。

: 地下研究室は電気がついておらず、暗くてよく見えません。

: 扉の近くに電気のスイッチはある？

: 部屋に入って扉のすぐ横にスイッチがあるね。

: 押します。

: 乃春がスイッチを奥と、部屋全体が明るくなる。
部屋には作業台と本棚と、人の頭ほどの大きさの鉄の筒のような物体が繋がれた装置が見える。

: 全員なかに入って、扉を閉めておきます。

: では、扉を閉めようとしたその時
、雪の様子がおかしいことに気がつきます。

: 雪くん？

: う、いやだ、見たくない…

: そういって雪はガタガタと体を震わせ、その場に座り込む。

: え、ちょっと大丈夫？
ここに来たことあるの？

: い、いえ、わかりません。
でも…あっちは嫌な気分になる

: そういって、奥にある装置の方を指差す。

: 装置…気になるね。

: とりあえず、冬子ちゃんに雪くんに着いていて貰おうか。

: わかった。

: そういって、冬子は雪の側で一緒に座り込む。

: さて、僕らは研究室内を調べようか。

: 私は図書館があるから、本棚を調べるね。

: じゃあ、僕はあの装置の方を調べるよ。

: それじゃあ、自分はデスクの方を。

: まず、乃春の本棚の方から

: 図書館 , 1D100＜=65 → 33 → 成功

: 本棚の背表紙を見ると、所長室の本棚と比べて、オカルト系統の本の割合がかなり多くなっていることに気がつく。

: その中でも特に存在感を放つ本がある。背表紙が汚れて所々崩れており、英語ではない別の言語でタイトルが書かれている。

: DE VERMMIS MYSTERIIS

: えぇ何語よぉ

: 中も同じ言語で書かれている。
乃春は、雪の本棚で見た言語、ラテン語だなとわかります。

: 読めないね。

: とりあえず取り出して、手に持っておきます。

: 次、デスク

: デスクの上には、ノートが数冊散らばっている。

: ノートにはタイトルはある？

: ノートにはそれぞれタイトルが書かれている。

: 1. 研究日記
2. 精神転移
3. 魂の束縛の簡易化

: とりあえず、研究日記を見ます

: 日記は分厚く、何年分もある。
すべて読むには2時間はかかるだろう

: 目星でざっと見ることはできる？

: どうぞ

: 目星 , 1D100＜=40 → 57 → 失敗

: じゃあ、結構苦戦してしまう。
ざっと見るだけなので、1時間ぐらいで内容がわかる。

: 先に、装置の方で。

: 待ってたよ。

: 研究室の奥の方には、人の頭ほどの大きさの鉄で出来た筒が置かれている。その中心中心はガラスとなっており、なかは透明の液体で満たされており、その中心にポカンとピンク色の物体が浮かんでいるのが見える。

: 鉄の筒からはいくつかコードが延びており、近くに置かれているPCに繋がっている。PCのモニターには何かの波形が絶えず刻まれている。また、PCの前にはマイクやスピーカー、カメラなどが置かれている。

: さて、ここで知識をどうぞ。

: 知識 , 1D100＜=65 → 18 → 成功

: 夏之は、鉄の筒の真ん中に浮かぶピンク色の物体をじっと見て、その独特な形状と大きさから気が付いてしまいます。

: 今目の前にあるのは、大人の人間の脳そのものであると。

: その事実に恐怖した夏之は0/1D3のSANチェック

: SAN , 1D100＜=41 → 40 → 成功

: あ、ああ、人間の脳か。
実物は初めて見るな。

: マイクは入ってそう？
マイクの頭を叩いてみます。

: 夏之がマイクの頭を叩くと、それに反応するように、モニターに移っていた波形が大きく揺れる。
そしてスピーカーからノイズと共に声が聞こえる。

: なぁに、だれかいるの？

: スピーカーから合成の音声が聞こえる。その音は普通、大人の男性に使うような低い音程だったが、それに似つかない幼い口調に、思わずぞっとする。

: 0/1のSANチェック

: SAN , 1D100＜=41 → 60 → 失敗

: SAN 41 → 40

: ちょっと、SAN値低いのに僕ばっかりSANチェックやってない？

: まあまあ

: さて、その音声は更に声をかけてくるよ。

: …大人の人がたくさんいるね。
みんなしらない人だ。

: 驚かせちゃったね、ごめんね。

: ちょっと、お話ししても良いかな？

: お兄さん、だあれ？

: 僕は夏之だよ。よろしくね。
君の名前は？

: 僕？僕はねぇ、雪っていうの。
冬に降る雪の雪だよ。

: …。
上の名前をおしえて？

: のうとだよ、のうと。
なんどって書いて、のうとって読むの。

: 納戸雪くん？
何歳なのかな？

: うーんっと、16歳かなぁ？

: いつから、ここにいるの？

: 10歳からかな。
もう6年も前だね。

: お母さんは、納戸清香で間違いないかな？

: うん。そうだよ。

: 僕、ママ以外の人を見るの久しぶりなんだ。
ちょっと話相手になってよ。

: そういったところで一旦乃春の場面に変えます。

: はいはーい。

: 本棚をあらかた見終えた乃春はどうします？

: デスクにいる秋人のところにいきます。

: デスクの秋人と合流します。
秋人はまだ日記を読んでいる所です。

: やあ、秋人どんな感じ？

: 机の上から、いくつかのノートを見つけた。
いま日記を読んでるが、もう少しかかりそうだ。他のを読むのを手伝ってもらえないか？

: おーけー

: 2. 精神転移
3. 魂の束縛の簡易化

: じゃ、精神転移のノートをみるよ。

: 図書館で、有益な項目をピックアップできるよ。

: 図書館 , 1D100＜=65 → 65 → 成功

: はい！成功したよ！

: 乃春は以下の情報を得る。

: 「精神転移」とは対象と永久的に精神を交換する呪文である。
呪文の不十分、呪者の精神力の不足などにより失敗した場合、呪者は直ちに呪文をかけ直さなければ、呪者の魂が永遠の彼方に消えてしまう。

:

: えーっと、人と人の心を入れ換えるって事？

: 自分は日記をそろそろ読み終われるか？

: だいたい読み終わる頃だね。
日記には以下の事が書かれている

: 納戸清香の日記

: 1995年 12月20日
四条幸成と共同研究を始める。
新たな研究所に移動した。
私の感情の形成に関する研究に興味を示したらしい。

: 1996年 3月2日
研究は順調だ。
しかし新たな問題が発覚した。
四条幸成が病に倒れた。
治療法がない難病らしい。
余命は2年だ。
何か助ける手段はだろうか。

: 1997年 3月5日
1年が過ぎた。
何の解決もできないまま。
四条幸成は車イスが必要になった。
歩けなくなってからますます頭は働くようだ。

: 1998年 3月4日
余命宣告から2年が過ぎた。
四条幸成は既に寝たきりとなった。
医者によると、そのうち呼吸が止まってしまうらしい。
終に救う手段は見つけられなかった。

: 1998年 3月16日
朗報だ。
ついに彼を救う方法を見つけた。
浅黒い美しい男が教えてくれた。
まずは、奴を呼び出さなくては。

: 1998年 3月19日
奴を呼び出した。
おぞましいその姿が神様に見える。
神様は素晴らしい技術で彼を救ってくれた。
神様は私の研究を欲していた。
私の研究など、いくらでもくれてやろう

: 1998年 3月20日
神様の技術は本当にすごい。
再び彼と会話をすることが
出来た。
これ以上の喜びはない。

: 1998年 6月4日
彼が返事をするのをやめた。
あのような姿になってまで生きたくはないようだ。
彼が理解できない。
考えることだけでき、他に何も要らないあの姿は人類の最高の姿だというのに。

: 1998年 7月1日
未だに彼は返事をしない。
これでは神様を呼び出した意味がない。

最近体調が悪いと思ったら、予想だにしないことが起こっていた。
私も女だったらしい。

: 1998年 12月5日
子供が生まれた。性別は男だ。
名前は決めていない。

: 1998年 12月10日
神様を呼び出す呪文を教えてくれた、あの男から渡された本に、面白い記述を見つけた。
「精神転移」
そして素晴らしい事を考え付いた。
この子は大切に育てなければ。
名前も決めた。
どうせ彼になるのだから、同じ音をとって雪としよう。

: 2008年 12月5日
幸成は未だに返事を返さない。
しかし脳波はまだ動いている。
雪が10歳になった。
10歳の誕生日に、素晴らしい呪文をプレゼントした。
私と彼の息子だ。
きっとやってくれるだろう。

: 2008年 12月6日
雪はやってくれた。
雪は幸成に、幸成は雪となった。
だが、幸成は記憶を失っているようだった。
大丈夫、まだなんとかなる。

: 2009年 1月10日
幸成が失っているのは記憶だけではなかった。
感情の一切が抜け落ちていた。
はやく彼に感情を与えてやらなければ。

: 2009年 3月19日
あの本を読み直して、
一つの希望を持った。
もしかしたら、これで今度こそ彼を救えるかもしれない。

: 2009年 12月5日
ついに「魂の束縛」を習得した。
これで彼に感情を与えられるかもしれない。

: 2009年 12月19日
失敗した。
失敗した。
これは完全ではない。
何とかして完全にしなければ。
改良をしなければ。

: 2013年 12月1日
完成した。
これが私が求めていた呪文だ。
あとは、彼に感情を分けてくれるドナーが必要だ。
幸いにして金なら沢山ある。
これで若いやつらを釣れるだろう。

: 2014年 5月28日
だんだん彼に感情が芽生えてくるのがわかる。
まだだいぶん薄いが、続けていればよくなるだろう。
やはり成功していたのだ。
記憶はあとからゆっくり思い出せばいい。

: だいたいこんな感じです。
文体は冷静ながらも、明らかに狂気に満ちた内容に秋人は恐怖します。0/1D2のSANチェックです。

: SAN , 1D100＜=81 → 96 → 失敗
2, 1D2 = [2],　SAN 81 → 79

: 内容を乃春に共有します。

: 精神転移というのは、このノートの事だね。
精神転移の情報を共有します。

: とりあえず、雪くんが10歳の頃、精神転移によって、どういう方法かで生きていた四条幸成の精神と入れ替わったって事？

: つまり、今の雪くんには四条幸成が入っていると。

: でも感情がなくなってたから、それを何らかの方法で補うために、治験者を募集して、感情を奪って雪くんに与えていた？

: そうなるな。

: ちょっと、訳がわからないよ。

: あと残るノートは「魂の束縛の簡略化」か。

: それは私が読むよ。
秋人は、今分かった内容を、夏之に共有してくれる？

: わかった。

: このまま、乃春は図書館を振ってください。

: 図書館 , 1D100＜=65 → 49 → 成功

: 以下の情報を得る

: 「魂の束縛」とは、対象人物の魂を取りだし、他の入れ物に入れるという呪文である。
対象の魂が体から離れる時、対象の意識がない時に限られる。
対象者と呪者は8km以内にいなければならない。

: 納戸清香はこれを簡略化する方法を研究した

: 「感情の受け渡し」
対象者の魂を少し削り、別の入れ物へ移す呪文
入れ物は人間であっても構わない。
対象者はひどい苦しみに襲われ、感情の一部を失う。
入れ物が人であった場合、その感情を得ることができる。

: 私たちが昨晩苦しんでいたのは、これが理由か。

: えーっと。
この呪文で、治験者の感情を雪に少しずつ渡していたと。
だから、雪は治験者と暮らす度に、徐々に感情を得ていたということ。

: 夏之と秋人の所へ行って共有します。

: おーけー。
じゃあ、夏之の場面に移ります。

: ねえ、夏之さん。
考えることしかできないってどう思う？

: え？うーん。
どうだろ、考えた事ないな。

: とにかく暇なんだよ。
なんの新しい刺激もないし。

: だからね、頭がだんだん鈍くなっていくの。結構つらいよ。

: 君の母親は、あまり話しかけてくれなかったの？

: ママは外の僕しか興味ないから。

: 外の僕？

: あそこの奥に、座り込んでるやつ。

: ああ、そういう。

: ねえ、お願いがあるんだけど。

: なんだい？

: 僕を殺してよ。
自分じゃ死ぬこともできないんだ。

: うーん、難しいことを言うね。

: お願いだよ。
ママは絶対に僕を殺してくれないから。他の人に殺してもらうしかないんだ。

: ちょっと相談するから、待っててくれるかい？

: …わかったよ。

: ここに、秋人が合流します。

: 夏之に日記と精神移転の情報を共有します。

: その前に、装置を見た秋人は知識ロールを。

: 知識 , 1D100＜=70 → 49 → 成功

: 夏之と同様に、それが大人の人間の脳であることに気がつきます。
0/1D3のSANチェックを。

: SAN , 1D100＜=79 → 57 → 成功

: なるほどね。
この脳は四条幸成の脳で、雪と幸成の精神を交換したと。

: で、今この脳には雪の精神が入っていて、雪の体には幸成が入っているか。ややこしいな。

: ここで、部屋の入り口の方からガタッと音がします。
みると、雪が立ち上がり、夏之と秋人の方にふらふらと歩いてきます。

: 違う、僕はそんな脳みそなんかじゃないよ。僕はずっと昔から雪だよ。

: ねえ、夏之さん、秋人さん、そうでしょ。今の話はただの作り話だよね？

: 雪の目は虚ろで、ふらふらした足取りで装置に近づいていきます。

: ちがうちがうちがうちがう

: 雪くん、おちついて。

: 雪くんの方をつかみます。

: 雪は何度も「ちがう」という言葉を繰り返して、ガタガタと震えています。

: ああ、しまった精神分析はもってないな。

: とりあえず、背中でも撫でて落ち着かせよう。

: 二人が雪をなだめると、少し落ち着いたようすです。
そんな状態で、スピーカーから合成音声が聞こえます。

: やあ、パパ。はじめましてだね。
僕が雪だよ、パパの息子だよ。

: 忘れちゃったの？
酷いなあ。

: 雪くん、今はちょっと。

: 脳は喋り続けます。

: 君は僕のパパだよ。
脳科学の本、好きでしょ？
勉強してないのに難しい本読めるでしょ？

: その言葉を聞いて、雪はハッとした様子です。

: さて、ここで乃春が合流します。

: ちょっと、修羅場中？

: 雪くん、どうしたの？

: 雪はゆっくりと作業台にあったペンを握り、こう言います。

: 僕は、僕じゃなかったんです。
思い出しました。
息子の体を奪ってしまった。

: あんな状態で生き続ける苦痛を与えてしまった。
今、楽にしてあげなければ。

: 雪は装置にゆっくり近づき、てに持ったペンを鉄の筒に降り下ろそうとする。

: 雪に組みつき

: 組みつき , 1D100＜=75 → 30 → 成功

: 秋人は組みついて、雪の行動を止めるが、雪は必死に抵抗する。STR対抗。

: RES(18-7) , 自動成功

: 雪は力では秋人に叶わないと分かり、暴れるのやめる。

: 雪くん、いや幸成さん。
落ち着くんだ。
雪くんを殺しても何の解決にもならない。

: なんで、なんで止めるのさ。
せっかく殺して貰えるチャンスだったのに。

: 雪くんも、今はおちついて。
どうするかは、話し合って考えよう。

: そうしていると、部屋のドアがガチャリと音を立てて開く。

2

投稿日時：2017-01-11 00:26
投稿者：Harumaki
閲覧数：2

> Harumakiさんの作品一覧をみる

↑このページの先頭に戻る

利用規約および個人情報の取り扱いについて

Copyright© kumaSoft All Rights Reserved.