じんろ
- 人狼を知っているか、お前達?
フランシス・フィッツジェラルド
- いきなり説明もなしに何だい?先ずはこの面子に突っ込みたいところなんだけどねェ。
与謝野晶子
- まぁまぁ!うちの団長の道楽にちょっとだけ付き合ってあげてよ。
ジョン・スタインベック
- 何なんだよ…手前ら全員暇なのかよ?
中原中也
- 暇じゃない……
ラヴクラフト
- 暇なわけないじゃない
太宰治
- …何が目的だ
芥川龍之介
- まぁまぁ…ほんとごめんって……(-_-;)
ジョン・スタインベック
- …フィッツジェラルド君、して、人狼というのは…な、何だ?
ラヴクラフト
- よくぞ聞いてくれたラヴクラフト君!人狼とは……
フランシス・フィッツジェラルド
- フィッツジェラルド、人狼の解説をする
フランシス・フィッツジェラルド
- …というわけだ!
フランシス・フィッツジェラルド
- 成程ねぇ。つまり、アンタはそれをやりたいって云うんだね?
与謝野晶子
- そういう事だ!
フランシス・フィッツジェラルド
- どうしようもない団長でほんとごめんね君たち……
ジョン・スタインベック
- 通知が多いから何かと思って見てみれば…芥川先輩まで巻き込んで、人狼ですか
樋口一葉
- 知っているのか?樋口
芥川龍之介
- はい、先輩。友人に誘われて少ししたことがあります
樋口一葉
- 経験者がいるのか、なら話は早いだろう
フランシス・フィッツジェラルド
- ふぅん…そうだねぇ、遊びなら少しは付き合ってやる時間もある…ねェ、太宰?
与謝野晶子
- 国木田くんに仕事サボりの言い訳がたつからね。やろう
太宰治
- (いいんだ…)
ジョン・スタインベック
- ど、どこかに…集まるのか
ラヴクラフト
- いいや、今回は俺がGMをやろう。役職や人狼同士の作戦会議なんかはそれぞれ個人チャットでやってくれ。
フランシス・フィッツジェラルド
- では、始めようと思う。
フランシス・フィッツジェラルド
- プレイヤーは7人。役職は…村人2人、占い師1人、騎士1人、人狼2人、狂人1人だ。
フランシス・フィッツジェラルド
- 今からカードを混ぜて各々の役職を決める。
フランシス・フィッツジェラルド
- 役職の結果は個人チャットだ。今回は一緒にして夜の一つ目の行動も宣言してくれ。
フランシス・フィッツジェラルド
- さて、夜が明けるとモブが殺されていた。君たちは騒然として、疑心暗鬼の腹のさぐり合いをする…
フランシス・フィッツジェラルド
- 話し合い、開始だ。今回は最大でも5分までとする。
フランシス・フィッツジェラルド
- では…人狼の定番。先ずは占い師の方、カミングアウトをお願いします。
樋口一葉
- 私、占い師だったよ
太宰治
- 占い師だよ
ジョン・スタインベック
- (急に二人出てくるか…どうなることやら)
フランシス・フィッツジェラルド
- あれ?なんで二人も出ているんだい?
太宰治
- 団長、配役間違えてません?
ジョン・スタインベック
- 間違えていない。続けろ
フランシス・フィッツジェラルド
- …では、占いの結果を…
樋口一葉
- 皮肉なことに、ジョンくんを占ったら人狼じゃなかったよ。
太宰治
- そこの、ヒグチさんは人狼じゃなかったよ
ジョン・スタインベック
- (…確かに私は村人…しかし、ジョンさんが村人であるという判定をした太宰さんは…?もしかしたら、太宰さんが人狼で、本物の占い師が出てきたからその人を白出しした…?)
樋口一葉
- (もしかしたら、二人とも人狼でグルになって周りを惑わして…いや、そうするメリットはない、か。そもそもそれだと本物の占い師が名乗り出てないことになる時点でおかしい。)
樋口一葉
- (まぁ様子見だな…どちらかは確実に人狼か狂人なんだ。白出しされた事で私が疑われる確率は減ったはず。少しはゆっくりできる)
樋口一葉
- あ、騎士は名乗り出ないでください…騎士が狙われたら、村人陣営はけっこう苦しくなるので。騎士の方は占い師を守ってあげてくださいね
樋口一葉
- (あまり饒舌だと噛まれる…このくらいにしておこう)
樋口一葉
- さて、話し合いはそのくらいにしておくか?最初の日の話し合いはそんなに長く取らなくていいだろう
フランシス・フィッツジェラルド
- 何を話せばいいのかもよく解らぬ…
芥川龍之介
- 完全に占い師二人のことで持ち切りだったな。太宰の占い人選のセンスもねェし。
中原中也
- そうだな…寡黙だと疑われるが…
ラヴクラフト
- 難しいところだねぇ
与謝野晶子
- では、夕方の投票だ。あれば一つだけ質問と、投票する対象を言ってくれ。
フランシス・フィッツジェラルド
- 先ずはスタインベック君からだ
フランシス・フィッツジェラルド
- うーん、やっぱり僕は占い師だから太宰くんが怪しいと思うな。
ジョン・スタインベック
- では投票はダザイにか?
フランシス・フィッツジェラルド
- そうですね。そうしてください
ジョン・スタインベック
- 次…ラヴクラフトくん。どうする?
フランシス・フィッツジェラルド
- …ラヴクラフトくん?
フランシス・フィッツジェラルド
- すまん、寝ていた…
ラヴクラフト
- …一日目は、誰にも疑われないような人に入れ票をばらけさせるのがいいと聞く……個人的な恨みもあるが…チュウヤに投票だ……
ラヴクラフト
- !
中原中也
- 済まないが……結構痛かったからな………
ラヴクラフト
- アレは本当に、手前が本気で殺しに来てたから…!
中原中也
- チュウヤに投票でいいんだな?
フランシス・フィッツジェラルド
- よろしく…頼む……
ラヴクラフト
- ではヨサノ、次は君だ
フランシス・フィッツジェラルド
- 票をバラけさせるのには妾も賛成だよ。だから敢えて白出しされた樋口さんでいこうかねぇ
与謝野晶子
- ではヒグチに。
次はダザイだが、どうする?
フランシス・フィッツジェラルド
- もちろんジョンくんだよ。私は本物の占い師だからね
太宰治
- そうだよな。じゃあチュウヤ、どうする
フランシス・フィッツジェラルド
- ンなもん太宰に極まってんだろ。
中原中也
- ちょっとナメクジ、絶対許さないからね
太宰治
- 誰がナメクジだ誰が!手前はいつだって人を騙してるような奴だからなァ。死んだ方が世のためだぜ
中原中也
- 中也、本当に最悪……
太宰治
- では最後
フランシス・フィッツジェラルド
- ヒグチはどうする?
フランシス・フィッツジェラルド
- ……では、1票も入っていない与謝野さんへ
樋口一葉
- 決まりだな。処刑されたのは…ダザイだ。
フランシス・フィッツジェラルド
- もう、中也のせいで死んじゃったじゃん!まぁ死ねるってのは甘美な響きだけどねぇ、どうせなら美女と一緒に死にたかった…
太宰治
- …さて、夜が訪れた。個人チャットに行動宣言を頼む。ダザイは役職が確認できるが今後一切口を開いてはいけないぞ。
フランシス・フィッツジェラルド
- 了解です
太宰治
- (ふむ…成程、大体予想通りだね)
太宰治
- (確かに、これなら…後は事態がどう動くか、だな…私がこの役割だったことが惜しくてならない。あとは騎士がどうにかすれば或いは…)
太宰治
- 二日目の朝…
フランシス・フィッツジェラルド
- どうやら、死者はいないようだ。
フランシス・フィッツジェラルド
- !!
樋口一葉
- どういうことだ…?
ラヴクラフト
- 騎士が守ったンだろ?
与謝野晶子
- そうだな。護ってたら死なねぇんだよな?
中原中也
- そうですね…ここは騎士が誰を守ったか言うべきか…
樋口一葉
- でもCOしたら噛まれる…
樋口一葉
- 本人が言いたければ言えばいいんじゃない?
ジョン・スタインベック
- なんて言っても、もう誰かなんて極まってるけどねぇ?
与謝野晶子
- ………僕だ。
芥川龍之介
- 僕が、樋口を護った。
芥川龍之介
- (面白くなってきたな…)
フランシス・フィッツジェラルド
- 芥川先輩…
樋口一葉
- …ありがとうございます。
樋口一葉
- これで、人狼が誰だかの目星がつきましたね
樋口一葉
- そうだね。騎士に守られた樋口さんと、それを占った僕は白。騎士のアクタガワも白だね
ジョン・スタインベック
- 怪しいのは…チュウヤと、ヨサノさんと、ラヴクラフトだ
ジョン・スタインベック
- そうか…私は怪しまれているのか
ラヴクラフト
- まァ、そうなっちまうな
中原中也
- 村人は自分の立場を証明しづらいねぇ…
与謝野晶子
- だが…ダザイが騎士だったとして、アクタガワとヒグチが組んでいて、誰も噛まないという選択肢をとり…スタインベックが狂人だったとしたら
ラヴクラフト
- (この人は人狼のシステムを知らない。とぼけているのかもしれないけど…)
樋口一葉
- (基本的に人狼が「噛まない」という選択をとることはできない。必ず誰かを噛まなきゃいけない。)
樋口一葉
- (騎士とグルになることも有り得ない。だから今回の襲撃失敗は本当に偶然で、おおかた饒舌な私を殺そうとしたってところね)
樋口一葉
- とりあえず、占い結果を発表してもらっていいですか?
樋口一葉
- 占い結果ね。残念ながらーーーラヴクラフトは黒だ。
ジョン・スタインベック
- ……?私か……
ラヴクラフト
- (!!)
樋口一葉
- (…嘘か本当か一番わからないひとだ)
樋口一葉
- ……占い師が言うなら、そうなんだろうねぇ…
与謝野晶子
- …そうか。では投票は彼の人に、だな。
芥川龍之介
- じゃあ、アイツに投票しちまえば俺らは勝てるってことか?
中原中也
- いや、もし人狼が二人とも残っていたらもう一人殺さないといけないな。
つまりダザイが狂人だったか人狼だったか、はたまた白だったかで次終わるかが決まる。
フランシス・フィッツジェラルド
- そうか…私は殺されるのか……
ラヴクラフト
- (何かが…何かがおかしい気がする。何かはわからないけど、何かが違う。何かを見落としている……)
樋口一葉
- じゃあ、話し合いは大体終わりかな?
ジョン・スタインベック
- そうだな。投票相手が決まった
芥川龍之介
- (いや…まだチャンスはある。今回はとにかく投票するしかないか…)
樋口一葉
- では投票にうつる。
フランシス・フィッツジェラルド
- ……全員ラヴクラフト君か?
フランシス・フィッツジェラルド
- そうだね。
ジョン・スタインベック
- あァ…
与謝野晶子
- そうだな。
芥川龍之介
- 勿論
中原中也
- ………はい。
樋口一葉
- ラヴクラフト君は誰にする?
フランシス・フィッツジェラルド
- では…敢えて、スタインベックにしておこう…
ラヴクラフト
- 了解。では処刑されたのはーーーーラヴクラフト君だ。
フランシス・フィッツジェラルド
- 役割を見て…待っているぞ
ラヴクラフト
- 君には個人チャットで送っておこう。
フランシス・フィッツジェラルド
- しかしまだ終わりではない。夜になった。
フランシス・フィッツジェラルド
- さて、行動だ。
フランシス・フィッツジェラルド
- (まだ終わっていない…)
樋口一葉
- (ここで考えられるのは2つ。人狼があと1人残っている可能性と、ラヴクラフトさんは白でジョンさんが黒の可能性。)
樋口一葉
- (後者だったら相当ピンチだ。あと1人殺されたらひとたまりもない。村人陣営は負ける。)
樋口一葉
- (でも状況からして確実に前者だろう。残る1人をあぶり出して処刑してしまえばこちらのもの…)
樋口一葉
- (芥川先輩は騎士だ。私は村人。ジョンさんは占い師。太宰さんが狂人で、ラヴクラフトさんが人狼……与謝野さんか中原さんが人狼ってことか…?)
樋口一葉
- (どちらかが村人で、どちらかが人狼、か…)
樋口一葉
- 占い結果は…どうでしたか
樋口一葉
- 占い結果ね。
ジョン・スタインベック
- ……………
ジョン・スタインベック
- 「僕は狂人だった」
ジョン・スタインベック
- !!
樋口一葉
- !?
芥川龍之介
- !!
中原中也
- …!
与謝野晶子
- 僕は狂人だ。どうせヨサノさんとチュウヤが人狼でしょ?
ジョン・スタインベック
- 投票で騎士を殺してやれば勝ちだ。やりなよ。
ジョン・スタインベック
- (…嘘だ……)
樋口一葉
- (本当に後者だったなんて)
樋口一葉
- (もう抗う術はない…完全にしてやられた)
樋口一葉
- ………そうなのか?
芥川龍之介
- ………あァ、俺らは人狼さ
中原中也
- (運が良すぎる…太宰さんが占い師になったこと。ジョンさんが狂人だったこと。あそこで私が守られたこと。それによりジョンさんが占い師だということがもう前提になってしまったこと……いや、それは私の油断だ)
樋口一葉
- (メンバー、役回り、一時の偶然、私の油断…何もかもが仕組まれたみたいになって……)
樋口一葉
- こんなに綺麗に終わってしまうことが、あるんですね………
樋口一葉
- 今回ばかりは狂人の立ち回りと、運がよかったねェ…
与謝野晶子
- 人狼の割合、多かったしね。狂人いるなら人狼1人でもよかったと思う。
ジョン・スタインベック
- では、もう朝も夜もないな。
フランシス・フィッツジェラルド
- その晩に騎士が殺され、村にはもう人狼に対抗できるほどの人間がいなくなった。
フランシス・フィッツジェラルド
- ゲームオーバー、人狼側の勝利だ………墓地のダザイとラヴクラフト君は戻ってきていいぞ
フランシス・フィッツジェラルド
- もう!!私がいたら絶対村人勝ってた!!君たち鈍感すぎだよ!!!
太宰治
- ダザイは…ずっと隣でうるさい……
ラヴクラフト
- へへ、あそこでダザイが殺されたのは正直ガッツポーズしそうになったね。本物の占い師だし死ぬほど頭の切れる、そんなやつがいなきゃ、もう僕らは勝てるって確信があったから。ところどころでヒヤリとする部分はあったけどね、さすがに初めてだから…
ジョン・スタインベック
- でも私に投票してた人は全員人狼陣営だったし…身内切りではないんだけどね。中也は本当に許さないから
太宰治
- 結局勝ったんだからいいじゃねぇか、今日は美味い酒が呑めそうだ!
中原中也
- 中也は偶然と他人の力で勝ったちびっこじゃない!
太宰治
- るっせぇ木偶の坊、頭脳がどれだけ秀ていたって死んでちゃ意味ねェんだよ!
中原中也
- マァマァ、落ち着きなよ。なかなか気持ちのいい勝ち方だったじゃアないか…
与謝野晶子
- やはり…頭脳も鍛えなければ……
芥川龍之介
- bravo!!今度はまた違ったメンツで呼び出してやるかもな。親友よ、楽しみに待っていろ!
フランシス・フィッツジェラルド
- けっこう早く終わってしまったな……次はもっと大勢でやろう
フランシス・フィッツジェラルド
- もう僕にこんな気苦労をかけないでくださいよ、団長……
ジョン・スタインベック
- おわり
ジョン・スタインベック