異変解決組ッ!
第2話です!第1話をご覧の上、お読みください。
- ここはパッ…メイド長の部屋よ。
パチェ
- (今、絶対にパッド長って言いかけた!)
葵
- ふーん…殺風景ね。
霊夢
- 窓とクローゼットとベット…
必要最低限のものしかないな
魔理沙
- メイド長でしょ?贅沢してもいいじゃない。
霊夢
- 私はただのメイド。お嬢様に仕えるものですから。
咲夜
- おお、咲夜。
魔理沙
- 咲夜。あんた、私たちがここにいて不自然じゃないの?
霊夢
- “来客者”様ですからね。
咲夜
- (いつもなら追い返されてるはず…)
葵
- さぁ、ゆっくりなさってください。
咲夜
- ゆっくりって言われてもなぁ。私たちは異変を解決しに来ただけだからな…。
魔理沙
- そうよ。まぁ、菓子くらいならもらってあげるけれど。
霊夢
- (さすが貧乏巫女)
葵
- 異変…?なんのことかしら?
咲夜
- いま、原因不明の病にかかってる人が多いんですって。
霊夢
- 病状も人それぞれでな…。
魔理沙
- それなら、お嬢様がその病気にかかったわよ。
咲夜
- お嬢様…レミリアがですか!?
葵
- ええ。昨晩からうなされているのだけれど、熱は無いし、なにかの病気でもないのよ。
咲夜
- 紅魔館組で、病に倒されてるやつはレミリアだけか?
魔理沙
- ええ。門番は脳筋だし、妹様も異変はないわ。
咲夜
- なんなのよ…。
霊夢
- 話は済んだかしら?
パチェ
- まぁ、一応…
魔理沙
- あら、もうこんな時間。少し失礼するわね。
咲夜
- パチュリー、どうするんですか?
葵
- 何も出来ないわ。ヤブ医者の薬が完成するのを待っているだけね。
パチェ
- 永遠亭の?
霊夢
- それ以外にいるかしら
パチェ
- 多分いないな
魔理沙
- そろそろ完成する頃だから…もらってきてもらえるとありがたいわ。
パチェ
- で、永遠亭に行くの?
霊夢
- 行かねぇよ。面倒なことになるだけだぜ。
魔理沙
- 咲夜~、って、咲夜は?
フラン
- 咲夜は買い物に出かけたわ。
パチェ
- そっか~
フラン
- ほら、部屋で大人しくしてろ。
魔理沙
- 魔理沙と弾幕ごっこしたかった…
フラン
- また今度な。
魔理沙
- ぶー
フラン
- (かわいい…)
葵
- …その女の子誰?
フラン
- 人間の葵って子よ。
霊夢
- ふーん…
フラン
- (そっけない…)
葵
- んで、どうするんだぜ?
魔理沙
- どうするも何も、レミリアのところに行きましょうよ。
霊夢
- 私たちに移されるぞ?
魔理沙
- 妖怪のせいなんじゃないかしら。だから、取り憑かれなければどうということはないわ。
霊夢
- うなされてる…なんか不気味ですね。
葵
- そうかしら。まぁ、行きましょ。
霊夢
- ーレミリアの部屋ー
- うー…うー…
レミリア
- あら、眠ったまま?
霊夢
- レミーは昨晩からこうなの。
パチェ
- まるで、眠れる森の美女みたいですね。
葵
- あら、あれは唸ってないわよ。
パチェ
- そんで、パチェも見たことない病状なの?
霊夢
- そうね。大図書館で探してもらったけれど、こんな妖怪…
パチェ
- ドレミー・スイート
魔理沙
- は?
霊夢
- 夢を喰い夢を創る程度の能力。
魔理沙
- その妖怪の仕業ってこと?
パチェ
- きっとな。唸る原因は「夢」にちがいない。
魔理沙
- 人によって病状が異なるって…
葵
- 夢の内容が違うからだ。
魔理沙
- なるほどね。魔理沙、今日は冴えてるじゃない。
霊夢
- ああ。借りっぱなしだったからな。
魔理沙
- どうりで1冊無かったと思えば…
パチェ
- そんなことより、ドレミなんとかを探しましょう!
霊夢
- そういえば、なんで私たちを入れてくれたんですか?それに案内まで…。
葵
- ここの主が何も言わなければ入れていいという条件よ。レミーが病で倒れているうちは、誰でも入れていいことになるわ。
パチェ
- それでいいのか…
魔理沙