ミライロ17*
ぱにゃです!皆さんお待たせいたしました!再開です!これからもまた、ちょこちょこ消えるかもですがどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
- 俺たちは黒川に談話室へ呼ばれた。
常田 茜
- 気分はどう?湧の案内は分かりやすかった?
黒川 玲奈
- うん!話し方も丁寧で、わかりやすかったよ!
川菜 凛恵
- ならよかった。湧にとっては2人が初めてのお客様だったの。いつも私とお父様だけだから。
黒川 玲奈
- そうなんだ……。ところで話を…
風山 結田
- ええ。そうね。
黒川 玲奈
- 黒川は少し考えるように目線を下ろした。
黒川 玲奈
- 私の家は見ての通り1つの貴族。お父様は闇の力を授かったこの里の経済総監で、私はその娘。すると自動的に娘として、いろんなところに顔を出すことになる。
黒川 玲奈
- そっか……大変なんだね。
川菜 凛恵
- いつも教室でおとなしくしているのは家のおかげといったところか。
川菜 凛恵
- ……でも、なんかな……。寂しそう。
川菜 凛恵
- その中でも私は小さい頃ある里によく遊びに行っていた。その里が………
黒川 玲奈
- 影の里だったの。
黒川 玲奈
- だからあの時ゆいあって奴、"玲奈様"って呼んでたのか。
黒川 玲奈
- 影の里は経済的にも苦しんでいて、お父様たちが似た者同士助け合いましょうっていう話をしていたの。その話し合いのために小さい頃、よくゆいあの屋敷に行って遊んでいたということなの。
黒川 玲奈
- ん?ちょっと待て。影の里に行ったことがあるって言ったよな?
風山 結田
- もしかして、なんで行けたのとでも質問するつもり?
黒川 玲奈
- っ…。図星でちょっとビビったけど、確か先生は行き方は分かってないって言ってたはず………
黒川 玲奈
- 実は契約を結んだ時、里への行き方を秘密にするというのも契約の中に入っていたの。
黒川 玲奈
- もし外にばれたら"嫌われ者"の里なんか消そうと考える人達が動き出してしまうから。
黒川 玲奈
- そ、そっか……じゃあ俺たちもこの事は内密にってことだな!
風山 結田
- そうね。
黒川 玲奈
- でも行き方が分かっているなら今からそこに行って色彩を……
川菜 凛恵
- それは今のところ無理なの。
黒川 玲奈
- えっ
風山 結田
- ………
黒川 玲奈
- 黒川は黙り込んだ。
黒川 玲奈
- 無理………なの?
川菜 凛恵
- ……実は10年前…
黒川 玲奈
- 「コンコン」
黒川 玲奈
- 急に、ノック音が黒川の話を遮った。
黒川 玲奈
- お話中、申し訳ございません。お食事のお時間になりましたが……
立花 湧
- どうなされますか?
立花 湧
- そういえば、迎えに来るって言ってたっけ。
立花 湧
- 分かったわ。それじゃ食事の後に紅茶でも飲みながら話の続きをしましょう。
黒川 玲奈
- かしこまりました。準備させておきます。
立花 湧
- それではご案内します。
立花 湧