不二咲千尋
ダンガンロンパ!
- 不二咲さん、いる?
苗木誠
- ……あ、不二咲さん、じゃなくて、不二咲くん、だったね。
…もう、寝ちゃったかな……?
苗木誠
- あ、苗木くん…!
不二咲千尋
- 気づくの遅れちゃって、ごめんねぇ…!
不二咲千尋
- あ、不二咲くん!
苗木誠
- 大丈夫だよ、僕だって気付かずに寝ちゃったりするしさ。
苗木誠
- そっかぁ、ありがとう。
……へへ、苗木くんって優しいよね、憧れちゃうなぁ…。
…それとね、ボクが女装してたのは自分で望んでやってた事なんだから、苗木くんが気にしなくても良いんだよ。
不二咲千尋
- あ、そうだ、何か用でもあるのぉ?
不二咲千尋
- そっか。良かった、まずいこと言っちゃったかなとか思ってたから…。
ええ、僕!?そんな、不二咲くんほど優しく無いと思うよ?だってほら、不二咲くん、僕たちが殺し合う事には勿論、蚊のことまで考えてあげてたでしょ?むしろ、僕が不二咲くんを尊敬しちゃうよ。
苗木誠
- いや、特に用はないんだ。
ただちょっと、不二咲くんと話したいなー、なんて思ってさ…。
苗木誠
- ボクと話したいって思ってわざわざ来てくれたんだね、嬉しいよ、ありがとう!
えぇ、ほんと?……でも、お互いを認め合う、っていうの、なんだか恥ずかしくて、嬉しいなあ…。
…ボクねぇ、男のくせに弱いから、こんな風に自分のことを認めてもらうのはもちろんのこと、今の皆とみたいに、対等におはなしできることがあんまりなかったんだよね…。
不二咲千尋
- だからね、ボク、今すっごく嬉しいんだぁ…!
不二咲千尋
- そうだったんだね。でも、不二咲くんはもっと胸を張っていいと思うよ。
ちょっと照れくさいけど、僕も不二咲くんと話せて楽しいし、嬉しいんだ。
だからさ、これからも、もっとたくさん色んな話をしよう。
苗木誠
- …!……もちろん、だよ!
…えへへ、なんか照れるねぇ…。
嬉しいなあ、苗木くんとこうして色々おはなしできるなんて。
不二咲千尋
- 大袈裟だって!でも、ありがとう。
苗木誠
- どういたしまして…!
……あ、ごめんねぇ苗木くん、そろそろ寝ないといけないみたいなんだぁ…。
不二咲千尋
- あ、そうなんだ、なんか意味も無い話に付き合わせちゃってごめんね。おやすみなさい!
苗木誠
- ううん、全然!
すごく楽しかったよ!
ふふ、おやすみなさい、また明日、たくさんおはなししようねぇ!
不二咲千尋
- うん、いい夢をー!
苗木誠