自殺者メール
自殺する主人公(男)とその友人(女)の最後の会話。オリジナル
- 最初から気づいていた、誰にも必要とされていないことに。
あの時、本当は気づいていたんだ。
信号が赤だった事も、目の前にトラックが突っ込んで来るのも全部____
全部知っていたんだ。
けど最後の一歩の所で急に怖くなって…自分でも分からないほど混乱した。
そんな時、お前からメールが来たんだ。
- 暇だー!!
友人
- どうした
主人公
- さっき○○○商店の雑貨屋でシャーペン買ったんだけど芯がさっぱり出てこなくて!
友人
- まじ不良品買ってしまったわ😡てかなんで店にそんなん売ってるん!?
友人
- 芯入ってないだけだろ?それに俺は今、忙しいんだ
主人公
- 暇ならお前と同じ暇なやつとメールしろ
主人公
- 冷たいなー
友人
- 最近君が元気無いからメールしてあげたのになー
友人
- なー🌝(チラチラ
友人
- 悪趣味だなおい↑
主人公
- ワラワラww
友人
- やっと反応してくれましたね🌞👍
友人
- ✌️✌✌✌✌✌✌✌✌
友人
- おう…💦
主人公
- それで今お前何処に居るんだ?
主人公
- うーん😑😑😑
友人
- 😑😑😑(👐😉👐😉👐😉👐)だよ👍
友人
- 意味わかんねぇよ
主人公
- てへぺろ😜
友人
- …まぁいい、でもお前と話せて元気出た気がする
主人公
- ありがとう
主人公
- いきなりかしこまって気持ち悪でござんす
友人
- 悪かったな
主人公
- そうそうさっきドン○で肉買ってきたから一緒に食おうぜ🐄🐖🐄🐖⭐️⭐️!!
友人
- いきなりだなおい!
主人公
- それにすまん行けない
主人公
- な、なんだってー!?
友人
- ちょっと用事があってな…他のやつと食え
主人公
- えぇ…ちょっとちょっとだけだから!!
友人
- って!おーい君!君ー!?
友人
次の瞬間身体宙に浮く。
持っていた携帯が力無く手から離れると、画面にお前との会話が見えた。
くだらない会話だったけど、たまにはこういう時があっていいじゃ無いか。
なんだか清々しい気分だ。
こんな風に死ねて俺は幸せだ。
- 目の前で事故あった!
友人
- やばいって!
友人
- あれ😧なんか凄く君とそっくりさんなんだけど😧👈
友人
- 君じゃ無いよね?
友人
- おーい!
友人
- 返事を!
友人
その日を最後に
- 君からメールが来ることは二度と無かった。
- 私に残る後悔があるとするならば、
あの時なんで気づいてあげられなかったのか?
あの時のメールで何が違ったなら、君はまだ私の前で笑ってくれていたのか?
- 君は一体何処に居るのか?
- ごめんね
友人
届かないメールを今も送り続けている。
…