08章1「その力は死を見つめている」1
ストレリチア本編
- は〜、やっと着いた
ヒエラ
- ヒエラ、やっぱり血がいっぱい付いてる……
ミュゲ
- 仕方ないね。後で着替えるよ
ヒエラ
- あ!ヒエラ帰ってきた!
ジェット
- あァ、今日は例のお弟子さんのお迎えの日でしたねェ
ニベ
- って、うわ……血だらけじゃないですかァ
ニベ
- 引かないでよ〜。ストレリチアの構成員に追われたから殺してきただけ〜
ヒエラ
- 見た目やばいぞ!着替えてこいよ!
部屋には俺らが案内しとくから!
ジェット
- お願いしまーす。
ヒエラ
- そうそう、この子がミュゲ。毒魔法研究者カトランの弟子。指導法含めた魔法の仕様を理解してる唯一の人。丁重に頼むよ
ヒエラ
- よろしくお願いします
ミュゲ
- 俺、アクロアイトのジェット!
よろしく!
ジェット
- アクロアイトのニベです。どうも
ニベ
- ニベちゃん部屋の場所わかる?
ジェット
- え?ジェットが知ってるんじゃなかったんですかァ?
ニベ
- 3階!元ウェネーヌム卿のお姉さんの部屋!
ヒエラ
- ありがと!
ジェット
- 本当頼むよー!
ヒエラ
- --ウェネーヌム邸 ミュゲの部屋-ー
- あなた達は?私兵団の人ですか?
ミュゲ
- アクロアイト。ウェネーヌム卿に仕える組織です。あと2人います
ニベ
- ここに来る前はどっかに隠れてたの?
ジェット
- うん。
ミュゲ
- ここは昼も夜も警備されてるし、ヒエラもこっちの方が長くいると思うから、安心だぞ!
ジェット
- 欲しい物があれば使用人に言ってください
ニベ
- ありがとうございます
ミュゲ
- ミュゲ、俺と同い年くらいか、ちょっと年下に見えるけど、しっかりしてるな!
ジェット
- 私、18歳なので一応成人してます。身体が小さいから歳より下に見られることが多いですが…。ジェットさんは?
ミュゲ
- 俺も18!同い年だ!
ジェット
- ニベちゃんは37歳だぜ!
ジェット
- 私の歳は喋らなくてよろしい
ニベ
- お2人は仲が良いんですね
ミュゲ
- そうだな!
ジェット
- そうですかねぇ
ニベ
- しかし、ヒエラが保護した時から随分経ちましたねェ。ウェネーヌム卿も早く部屋を用意してあげれば良いものを……
ニベ
- ここに来るまで変な所に閉じ込められてなかったか?ちゃんとした部屋に居れたか?
ジェット
- はい。普通の部屋にいました
ミュゲ
- 良かった!
ジェット
- お〜い
ヒエラ
- !
ミュゲ
- 部屋どう?気に入った?
ヒエラ
- うん。過ごしやすそう
ミュゲ
- ところでさ、家のウサギは元気か?
ジェット
- そりゃ、もちろん
ヒエラ
- なら良かった。飼育放棄したらダメだぞ!帰って飲み水変えてやれよ!
ジェット
- それは山々だけど、こんな血のニオイさせて帰ったら、怖がられちゃうよ〜
ヒエラ
- あー、うん、あんなに浴びたら結構臭うよな……臭い消えたら帰ってやれよな
ジェット
- ウサギねぇ……
ニベ
- 何か?
ヒエラ
- いやぁ、意外だと思って
ニベ
- それじゃ、私たちはこの辺りで。
また会いましょう
ニベ
- じゃあな!
ジェット
- また来てください
ミュゲ
- ばいばーい
ヒエラ
- ヒエラは戻らないの?
ジェット
- 来たばっかりだし、臭いって言われちゃったしぃ?
ヒエラ
- ミュゲの部屋臭くすんなよ!
またな!
ジェット
- ---
- ヒエラ、ウサギ飼ってるんですかァ?
ニベ
- らしいな。本人が言ってた
ジェット
- 多分飼ってないと思いますよォ
ニベ
- え!?じゃあ、イマジナリーウサちゃんだったのか!?
ジェット
- ウサギ『は』ねぇ……
ニベ
- ---
- ……臭い、気にしてるの?
ミュゲ
- ん〜……もう鼻が慣れちゃって分かんない
ヒエラ
- 俺、臭い?
ヒエラ
- ちょっとだけ血のにおいがする
ミュゲ
- そっか〜……
ヒエラ
- ね、ウサギって?
ミュゲ
- ミュゲのこと。なるべく早めに帰ろうと思ってたら、ジェットたちにワケを聞かれちゃって。
ヒエラ
- 家で待ってるペットのためなら許されるかなって思って、ウサギ飼ってる設定にしちゃった
ヒエラ
- 私のこと心配して、早く帰ってきてくれてたの?
ミュゲ
- そりゃそうさぁ。心配もするよ。
ひとりで留守番させてたし
ヒエラ
- ヒエラは優しい。ありがとう
ミュゲ
- 本来ならすぐにここで保護されるべき人だもの。普通の家じゃ、いつ何があるか分かったもんじゃないしさ
ヒエラ
- (本当はもう少し早く手配できたけど、籠絡に意外と時間かかっちゃったからな)
ヒエラ
- 私、ここで毒魔法の指導の準備をするんだ……。まだ外へ出たらダメ?
ミュゲ
- 1人はダメだよ。俺か、アクロアイトの誰かが付いてたらいいよ。4人とも会えた?
ヒエラ
- まだ。ニベさんとジェットさんだけ
ミュゲ
- そっか。後で女の人が2人来ると思うよ
ヒエラ
- 頭領代理のアジーンと、その妹のユナカイト
ヒエラ
- 頭領代理、女の人なんだ
ミュゲ
- 私みたいにウェネーヌム卿に強く当たられてない?
ミュゲ
- 俺が見た感じ特にないかな
ヒエラ
- あの時はなんだかウェネーヌム卿の機嫌が悪かったからなー。ま、機嫌良くても基本あれがソフトになるだけだし、アジーンは鉄の女だから当たりが強くても動じてないよ
ヒエラ
- すごい。私も見習わなくちゃ
ミュゲ
- ミュゲのたくましさが磨かれていく〜
ヒエラ