グロ注意 ゆり組
ベリーショートストーリー
- ……グサッ、グサッ、グサッ……
- ……グサッ、グサッ、グサッ……
- ……グサッ、グサッ、グサッ……
- 深夜2時。都内の閑静なワンルームに
包丁が肉体に刺さる音、
そして彼の狂った愛の言葉とともに
1人の真っ赤な鮮血が徐々に拡がっていく。
- 愛してる愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
しょーた
- …じょ゛、だ、、、?
りょーた
- あはっ、はははっ笑
愛してる愛してる愛してる愛してる!!!
しょーた
- ……グサッ、グサッ、グサッ……
- ……グサッ、グサッ、グサッ……
- ぁ゙ぃ゙じ、、、で、、、、r゙、、、
りょーた
- あはははは!笑
しょーた
- 何度も、何度も。彼は愛しの人の
心の臓を狂ったように刺し続けた。
いや、正しくは彼にそうは見えていない。
ただの「1つの人形」として、だろう。
また、彼は「渡辺翔太」という
1人の人間として成り立っていなかった。
なぜなら「愛してる」と返されているのにも関わらず
尚、刺し続けているからである。
2人で住む時に選んで買ったソファ、机、
カーペット。
結婚式は出来なかったので
こっそり撮りに行ったタキシード姿の写真。
……そして。
彼のお気に入りのレザーまでもが
次々と真紅に染っていく。
- ……10分後……
- あれ、、俺、、
しょーた
- 涼太!!!
しょーた
- カランッ、(包丁を放り投げ)
- 彼はようやく理性を取り戻し、
自らの手で真紅に染めあげた愛しの人を抱き上げた。
- ……え、、、?
何、、これ、、、、
しょーた
- ……、、、、、
りょーた
- 床には一面にまるで多くの薔薇の花びらが
散ってしまったかのように鮮血が広がっていた。
- 涼太、、、?
……涼太!!!
しょーた
- ……、、、、
りょーた
- 涼太、、、、!!!
しょーた
- 彼の声は相手の耳に届きもしない。
- ………………、、、
りょーた
- 俺が……✘ し、、た、、、、
しょーた