twst オクタと過ごす冬休み
オリキャラと監督生がいる4章裏側if話
- twst オクタと過ごす冬休み⑭
- おや、炉岐さん。おかえりなさい。
どうでしたかスカラビアは?
アズール
- あーーーーーー、その、なんか、黄金凄かったです。
炉岐
- 最初に出る感想がソレですか。
アズール
- やーーー、あれ見たら今の状態馬鹿みたいに思えますね。
炉岐
- あの宝物庫を見たらそう思う気持ちも分かりますけども。
どうも調子がおかしいですね。何かありましたか?
アズール
- いやーーー、何も無いですね。
炉岐
- ……そうですか。
そういえば、あちらでお昼をいただいたんですよね?何を食べたんですか?
アズール
- えーーと、ジャミルさん特製のケバブとフムスにピタパンですね。
炉岐
- ジャミルさんのケバブ懐かしいですね……確かビーンズデーの時にもカリムさんの為に用意してたとか。
アズール
- へーーー、そうなんですか。そんな時にも用意するなんてジャミルさん凄いですね。
炉岐
- ……やっぱりおかしくないですか?
普段の炉岐さんなら、ジャミルさんの思惑に気付くと思うのですが。
アズール
- …そうですかね?
私を過大評価してるのでは?
炉岐
- それはそうと、双子のお二人はどちらに?
炉岐
- あの二人なら外に行ってます。
ジェイドはきのこの世話、フロイドはパルクールですね。
アズール
- ああ、そうでしたか。
炉岐
- 僕だけじゃ何か不満でも?
アズール
- 不満と言うか、考えがまとまらないので一人になりたいなと思ってまして。
丁度いいので、ちょっと部屋篭もります。
炉岐
- 炉岐さんにもそのような時があるんですね……分かりました。あの二人にも邪魔しないよう言っておきます。
アズール
- ありがとうございます。では。
炉岐
- それから10分後
- 失礼する。誰か居ないか?
ジャミル
- おや、ジャミルさん。訪ねて来るとは珍しいですね。
アズール
- アズールか。いや、炉岐さんにちょっと話を聞きたくてな……
ジャミル
- 先程まで貴方と一緒にいたのに、話したいとは不思議なことを言いますね。
アズール
- 別にお前が面白がる話じゃないぞ。
彼女はどこにいる?
ジャミル
- 炉岐さんは戻られてから部屋に籠って何か思案してるようですよ。様子がおかしかったので、声をかけましたが一人にして欲しいと言っていました。
アズール
- 一体、炉岐さんと何があったんです?
監督責任者として事情を聞く権利はあると思いますが。
アズール
- …お前には絶対話したくない。
ジャミル
- そうですか。では、これからどうするつもりで?
アズール
- ……また明日来る。
炉岐さんに伝えてくれ。
ジャミル
- 炉岐さんは僕たちの大切なお客様です。
事と次第によっては、今後スカラビアとの関わりを考える必要がある事をお忘れなく。
アズール
- …まさかお前からそんな言葉が出るとは驚きだな。
分かった。気に留めておこう。
ジャミル
- あ、ウミヘビくんいんじゃん!
ラッコちゃん、見つかったよー!
フロイド
- は?
ジャミル
- お、ジャミルここに居たのか!いや〜探したぞ!見つかって良かった!
ありがとなフロイド!
カリム
- なんだか賑やかになってきましたね……
アズール
- そうだな…
ジャミル
- カリム、俺をわざわざ探させてすまなかったな。俺の用事は終わったから帰るぞ。
ジャミル
- そうなのか?
でも、炉岐が見当たらないぜ?
カリム
- あぁ、炉岐さんは今都合が悪いようだからアポイントを取ったんだ。だから次回にしような!
ジャミル
- なになに?コウイカちゃんどしたの?
フロイド
- カリムさん、炉岐さんは部屋に居るのでお会いしたいなら確認して来ますよ。
アズール
- そうなのか?でも、ジャミルが次って言うなら今じゃなくても良いのか…?
カリム
- そもそも、なんで2人して炉岐さんに会いに来たんです?先程まで、一緒に居たんですよね?
アズール
- んーー……炉岐が帰った後、ジャミルが炉岐にどの手土産を持たせたのか聞いてきたから答えたんだ。そしたら、ジャミルが血相変えて飛び出したから、てっきり俺がまたやらかしたんじゃ無いかって追ってきたんだ。
カリム
- そうだ。カリムが過剰に贈り物した様だから聞きに来たんだ。
ジャミル
- そのぐらいなら答えてくれると思いますので、炉岐さん呼んできますね。せっかくカリムさんも来てくれたのですし、二度手間にする事も無いでしょう。
アズール
- そうだよな!さっきの話ジャミルと3人で話したいと思ってたし丁度良いな!
カリム
- あれは3人"だけ"で話すべき事だ。
別の機会を設けるから今日はやめろ。
ジャミル
- へぇ、何か面白そうな話じゃん。詳しく聞かせてよ。
フロイド
- そう言うと思いまして、炉岐さん連れて来ましたよ。
ジェイド
- 小脇に抱えられて無理やり連れてきた状況を、普通はそう言わないんですよジェイドさん?
離して下さい!
炉岐
- ダメですよ。
コレから面白くなるんですから
ジェイド
- ジェイド……余計な事を……!
ジャミル
- …ジェイド、いつ帰ってきてたんですか?
アズール
- 鏡舎へ向かう道を、順にぼーっとした炉岐さんが歩いていき、暫くあとに焦っているジャミルさん、カリムさんとフロイドが入って行くのを丁度見てまして。
これは面白い事があると急いで戻ってきました。
ジェイド
- お前の嗅覚は恐ろしいな。
アズール
- 炉岐、ゴメンな。
なんか俺、お前に失礼なことしたみたいでさ。謝りに来たんだ。
カリム
- いやっ、別に、大丈夫ですからっ…!カリムさんが謝る事は何も無いですよ!?
炉岐
- ほら、言っただろ?
別に何も無い。
ジャミル
- でも、ジャミルのあの様子は俺が何かした時の顔だった。
それに炉岐も悩ませちまったみたいだし。
カリム
- コウイカちゃ〜〜ん。
ラッコちゃんに何言われたのぉ?
フロイド
- 楽しかった。また来てくれって言われただけですよ!
炉岐
- (そんな訳無いだろうと言う顔)
アズール
- カリムさん、ジャミルさんと炉岐さんと何かご相談事もあったのでは?
ジェイド
- いや?相談事と言うよりも、料理してる時の2人がとっても楽しそうで、まるで夫婦みたいだなって言っただけだぜ?
カリム
- あーーーー……
アズール
- なるほど。これはこれは
ジェイド
- だから、言いたくなかったんだ……
ジャミル
- カリムさんの素直さが憎い……
炉岐
- ふーーん?ラッコちゃんはそう思ったんだ?
フロイド
- あぁ!息ぴったりでな、次々に料理作り上げて行くんだ!
あんなに楽しそうなジャミル、一緒にダンスやってた時くらいでさ。俺、嬉しくて。
今回の件で、ジャミルには今まで我慢させてた分、幸せになって欲しいからな!
カリム
- お前のそう言う所が嫌いなんだ。
お前が良かれと思ってした事で、周りが迷惑するのがまだ分からないのか?
実際、炉岐さんを困らせただろ
ジャミル
- ジャ、ジャミルさん、そんなに言わなくても……!
カリムさんに他意が無いのは分かってますので……
炉岐
- このぐらい言わないとコイツには届かないんですよ!!
ジャミル
- 炉岐ならジャミルを任せられると思ったんだけどな~
カリム
- お前もう黙れ……!
ジャミル
- それで、炉岐さんはどうなんですか?
ジェイド
- えっ!?……いや、まさかそんな風に見られるとは思ってなくて、言われたあと混乱しちゃって……まぁ、嫌な気はしないですね。
けど、私ここの人間でないですし、ジャミルさんにはもっと相応しい人居ると思います
炉岐
- 良かったですねジャミルさん。脈アリですよ?
ジェイド
- 何でそういう事言うんですか!!?
もージェイドさん本当に意地悪!!!離して!部屋帰る!!!!
炉岐
- ははは。やっぱり炉岐は優しいな!
そりゃこんだけ好かれるのも分かるな!
カリム
- えぇ。全く罪作りです。
ほら、炉岐さん照れてないで押し黙ってる3人を見てください。面白いですよ?
ジェイド
- んむぅッ!?
あれ?なんで3人とも頭抱えてるんです?!
炉岐
- コウイカちゃんさぁ〜、そう言う事誰にでも言う訳?
フロイド
- 信じられません……通りで狙われる訳ですよ
アズール
- 俺は、なんて相手を……くっ……
ジャミル
- いや〜実に愉快ですね。
ジェイド
- ジェイドの愉悦は続く